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プラズマクラスターイオンやナノイーに効果はない!? [白物家電]

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殺菌効果ほとんどない? 空気清浄機「粒子」に関する論文  :日本経済新聞

シャープの「プラズマクラスターイオン」ついては、以前、ちょっとした批判を書いたことがあった。
プラズマとかイオンといった言葉は、あくまで「状態」であり、「何が」プラズマ化、イオン化されているのか主語を書かずに、状態自体を物みたいに扱う宣伝文句はおかしいと思うのだが、依然として、その宣伝姿勢に変化はない。

パナソニックの「ナノイー」なんかも同じで、こうした世界に名だたる家電メーカーが、怪しい健康食品みたいな宣伝の仕方をしていいのか?ということは、ずっと思っていた。

そうした粒子自体には殺菌効果がほとんどなく、実際の殺菌は、同時に発生するオゾンが担っているとする論文が公開され、話題を呼んでいる。

発表したのは、国立病院機構 仙台医療センター 臨床研究部 ウイルスセンターの西村秀一氏で、空気清浄機自体に製品に一定の殺菌効果はあるのは間違いないのだが、メーカーがプラズマクラスターイオンやナノイーと呼んでいる粒子を除去しても殺菌効果は変わらなかったらしい。
逆に、各粒子と同時に発生するオゾンを除去すると殺菌効果が激減したことから、殺菌作用があったのは、オゾンの方であるということらしい。

オゾンに殺菌効果があるなんて、大昔から知られている効果で、出てきた結論を見れば、当たり前といえば当たり前の結論。

こうしたことをしっかり検証せず、効果を宣伝してきたメーカーの責任は免れないが、さらには、メーカーからお金をもらい、「プラズマクラスターイオン」に効果があることを実証した論文を発表してきた色々な研究機関の責任も大きい。

シャープ、「プラズマクラスターイオン」がダニに効果があると実証 - 家電Watch

だって、今回の論文で行われたような、効果の要因がオゾンなのかプラズマクラスターイオンなのかを、分離して実験することさえ、行われていなかったとしたら、杜撰としか言いようがないもの。
お金をもらって、企業の有利になるような結論ありきの実験を行ったとしか思えないし、研究者として魂を売り渡す行為と言わざるを得ない。

この構造、原発関係の研究とも似ている。

こうした実態を見るにつけ、企業の委託研究って、何らかの制限を加えるべきかもしれないな、と思ってしまう。

企業の委託研究でも、例えば、製品化したい技術を研究開発してもらい、その成果や特許を企業で活用できるようにするタイプの研究なら、いいと思うのだが、企業の製品や技術を評価するタイプの研究って、企業にお金をもらってやるというのは、やっぱりよろしくない気がするのだ。

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