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電気自動車は、やっぱり普及しない [乗り物]

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いくら夢や理想を語っても、充電スタンドをつくっても電気自動車は普及しない : アゴラ - ライブドアブログ

電気自動車は本当に普及しないのだろうか (アゴラ) - Yahoo!ニュース

電気自動車は普及するのか? いやしない、という議論を読んだ。

上の大西氏の「普及しない論」が少し的外れなせいで、下の反論を呼び込んでしまったようだ。

私は、2年前に「普及しない」という結論を書いているが、そのときからあまり意見は変わっていない。

ガソリンがなくなったら、満タンにするのに数分で終わるが、バッテリーは、急速充電でかなり無理して、30分で80%までしか回復しない。
これは、車を業務に使う場合には、モロに効率低下=コスト上昇を招いてしまう。

例えば、電気自動車を、宅配便業者が使ったとしよう。
彼らは、コスト削減のために涙ぐましい努力をしていて、配送された荷物を如何に時間通りに、しかも、効率よく届けられるよう、高度な配送管理システムを構築している。1分、1秒がコストなのだから、当然だ。

ガソリン車なら、トイレに行っている間に満タンになるだろう。そもそも、毎日朝に給油していれば、いまどき、1日持たない車はない。
しかし、今の電気自動車のバッテリー容量では、下手をすると1日数回の充電が必要になり、そのたびに充電スタンドに立ち寄り、30分待たなければいけない。その30分も、人件費は掛かってしまう。
バッテリーの充電時間の短縮は、充電容量の増加にも増して、技術の革新は難しい。
充電は化学反応なので、無理に一気に化学反応を進めようとすれば、発熱や爆発してしまう。ガソリン並みに、数分で満タンになることは、原理的にもありえないからだ。

もちろん、電気自動車だと燃料代は一桁減るが、それでさえ、車本体が割高な分を取り戻すのに何年もかかり、その回収に消えていく筈で、トータルでのランニングコストは下がると思えない。

充電されたバッテリーと、その場で交換するような仕組みができれば、時間は短縮できるが、バッテリー自体が大き過ぎ、重過ぎるので、素人には無理だし、高価で性能劣化もあるバッテリーを気軽に他のものと交換する気にはなれないだろう。
それに、外したバッテリーの充電には、従来通りの時間が掛かるから、電気自動車が増えたら、やっぱり問題の解決にはならない。

今、大手宅配業者などで、電気自動車の試行を行っているが、この大きな問題点は、既に気付いている筈で、電気自動車にすることで、コストが上がってしまうなら、今後はむしろ、省エネなガソリン車/HV車への揺り戻しがあるだろう。

電気自動は、街中の給電スタンドの側から見ても、無理がある。
ガソリンなら、1つのスタンドがあれば、例えば約5分に1回、客をさばけて、そのたびに、数千円の売り上げがあがる。
ところが、電気スタンドだと、1つのスタンドを作っても、約30分に1回しか客をさばけず、その売り上げも数百円に留まる。
同じスペースが必要なのに、どう考えても販売効率が悪く、元が取れない。
そう考えれば、特別な行政の資金援助でもなければ、誰も給電スタンドなど作らないし、資金援助があっても、その後の売り上げを考えれば、本当は作りたくないはずだ。

しかも、出先でバッテリーが切れたら大変だ。今は数が少ないからいいが、電気自動車の数が増えたら、JAFはどう対応するのだろうか?
ガソリンなら、さっと1Lでも補給してあげれば、最寄のガソリンスタンドまで走れるだろうが、電気自動車だと、充電するだけでどれだけ時間が掛かることか。
ゴールデンウィークなどの混雑期に、高速で次々と電気自動車が電欠になったら・・・想像するだけで恐ろしい。
そこまで行かなくても、電気自動車の場合、電欠する前に高速のSAやPAで給電するため、SAやPAに止まる頻度は増える。すると、駐車場自体が足らなくなるし、ましてや、コストの合わない給電スタンドを一体いくつ増やせば需要を満たせるのか、大変なことになりそうだ。

単純に、こうした経済的な観点から見ても、電気自動車がメジャーな存在になるには、大きな問題があり、特に充電時間の問題は、解決が困難である。

一方、燃料電池車の場合は、燃料が切れたら、ガソリン同様の内蔵タンクへの充填か、燃料の入ったタンクの交換で燃料補給することが想定されているため、ガソリン同様手軽だ。

もちろん、燃料電池車には、燃料電池車の問題点もあり、例えば、水素をタンクに高密度に充填し、しかも、安全性を確保する安価な方式が確立していない。だから、現在は、電気自動車以上に、普及していない。
ただ、液化水素化や合金吸蔵なんかの新技術も検討されているので、金属リチウムバッテリーから、リチウムイオンバッテリーが発明されて、安全性が大幅に向上したように、どこかでフレイクスルーは期待できるだろう。

そうなったら、素性は明らかに燃料電池車の方がいいから、あっという間に、電気自動車の時代は終わりを告げるに違いない。

今のまま電気自動車がモタモタしていたら、10年後には、燃料電池の問題が解決し、燃料電池車の時代になるのではないだろうか。

だから、電気自動車はやっぱり普及しない。

繰り返すが、これが、私の持論だ。

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