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AMラジオのFM化とマルチメディア放送の行方 [ラジオ]

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【転載】コミュニティーFM、東京・大阪で14年開局 総務省方針 | 災害とメディア

日本経済新聞によると、総務省は、テレビ局が空けたV-LOW帯域を使って、来年にコミュニティーFMを東京と大阪で開局させる方針とのこと。
AM局をFM移転する話は以前にも取り上げたが、元々狭いエリア向けに弱い電波で、空いた周波数で放送されていたコミュニティーFMを、わざわざ新しい周波数を割り当てて増やすというのも、不自然なので、元情報を当たってみた。

総務省|V-Lowマルチメディア放送に係る参入希望調査等の結果の公表

V-LOW帯域を利用するマルチメディア放送への参入希望者のリストによると、56社のほとんどがFM局で占める放送事業者に加えて、14社のコミュニティFM局が参入を希望している。
おそらく、日経の記事は、これをアナログのコミュニティFM局が増えると勘違いしたのではないだろうか。デジタル化するなら、帯域を大幅に節約できるから、コミュニティFMがエリアに1ch増えたって、ビットレートの割り当て的には大したことはないだろう。

それにしても、マルチメディア放送には、東京FMなど一部の局しか積極的ではないという噂だったのに、結局、ほとんどのFM局が参入希望するんだな。これにはびっくり。

一方で、AM局からは、V-LOW帯域をAMから移転したFM局が利用したい、との希望が殺到しており、このままでは、AM局に占拠されてしまい、FM局の利権をみすみす失いかねないという危機感で、FM局同士、統一行動を取ったのかも。

とはいえ、このままいくと、V-LOW帯域をガードバンドを挟んで2分割し、それぞれの陣営が譲歩して、使うしかない。

これって、周波数帯域の利用効率としては、あまり賢いやり方とは言いがたい。

正直なところ、NOTTV以外には周波数が余っているモバキャスの帯域に、FM局は移ってもらったほうが、すっきりするんだけどな。

東京FMなんかは、V-LOWでやるつもりで、これまで頑張ってきた意地もあるだろけど、FM局だって、NOTTVが聴けるスマフォで、そのままFM局が聴けるのは嬉しいはず。
ラジオ端末としてみても、モバキャスとV-LOWの両方に対応したチューナーやアンテナを積むより、端末のコストも下がり、スマフォへの搭載は進む筈だ(多分、伸び悩んでいるNOTTV自身も大歓迎だろう)。

逆に、ワールドワイド対応のFMラジオを搭載するスマフォも、売り文句にしてないが意外に多い。私が使っているEVO 3Dなんかも、カタログには全く記載がないが、全世界で使えるFMラジオが搭載されている。
つまりは、こうしたスマフォでは、何も手を加えなくても、新FM局を受信できることになり、こちらも普及の弾みになるだろう。

ただ、実際のところ、AM局のFM化が、すべての局に最適の正解であるとは限らない。
例えば、北海道のAM局は、FM化してしまうと、電波の直進性が強まるので、視聴エリアはかなり狭まってしまうだろう(地球は丸いので)。
なので、FM化は札幌などの都市部のみで、それ以外は、AMで広いエリアをカバーするしかない筈だ。それは、放送局自身が選択できればいい。
どうせAMなんて、他に使い道ないのだから、使いたければそのまま使えばいいのだ。

電波は国民の共有資産なんだから、最終的には、総務省が強権発動してでも、賢い電波利用方法に落とし込んで欲しいところだな。

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