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3Dスキャナも個人で買える時代に [便利グッズ]

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個人でも買える3Dプリンタが登場し始めたことは、既に取り上げたが、3Dプリンタで作るものをどうやって設計するか?という観点で見ると、3D CADソフトで、既存の3Dパーツなども利用しながら、自分で設計して作るというアプローチと、3Dスキャナを使って立体物を読み込み、それをベースに加工してモデリングすると言うアプローチがある。

前者については、既にプロ向けのソフトはたくさんあり、今後は、個人ユースの普及に向け、素人でも積木感覚で扱えるソフトや、3Dパーツの共用サービスなどの登場が望まれる。

今回取り上げるのは、後者の3Dスキャナについてで、こちらも、ようやく個人で買える価格の製品が、続々と登場してきそうな状況になってきた。

Makerbot digitizer.jpg

立体物を手軽に3Dスキャン、ブルレーが卓上3Dスキャナを17万5800円で発売 | マイナビニュース

まずは、ブルレーという会社が、米Makerbot製の卓上型3Dスキャナ「Makerbot digitizer」の輸入販売を開始した。

「Makerbot digitizer」は、中央の円盤の上に取り込む立体物を置くと、円盤が自動的に回転し、USB接続したパソコンにインストールしたソフト「MakerWare for Digitizer」で、ほぼ自動で3Dスキャンが行われる。
出力されるのファイル形式はSTLなど標準的なものが選べ、3D CADで取り込んで加工したり、すぐに3Dプリンタによる3D出力もできる。

本体には、2個のラインレーザー(Class1)と130万画素のCMOSイメージセンサが搭載され、スキャンした立体物は約20万ポリゴンの3Dデータ化できる。精度は±2mm、表面解像度は 0.5mm、取り込む立体物の最大寸法は203mm×203mmとのこと。
価格は17万5800円と、まだまだ高価ではあるが、現時点で、日本で公式に入手可能な最も低価格な3Dスキャナであるのは間違いない。

Sense 3D Scanner.jpg

3Dスキャナが399ドルで発売、しかも3D Systemsから - AKIBA PC Hotline!

続いて、3D Systemsという会社から、低価格3Dスキャナ「Sense 3D Scanner」が発表された。
399ドルという価格も凄いし、一般的な3Dスキャナのようにターンテーブルにモノを乗せる方式ではなく、まるで握力計のように手に握る形状に意表をつかれる。

「Sense 3D Scanner」は、「Makerbot digitizer」のような自動スキャンは行えない。
本体を握り、スキャンしたい対象物に向け、ぐるりと廻りながら腕を動かしていくことで3Dスキャンを行なうそうだ。
お陰で、本体サイズは17.8×12.9×3.3cm(幅×奥行き×高さ)とコンパクトなのに、スキャン可能な物体のサイズは、最大が3×3×3m、最小が20×20×20cm(幅×奥行き×高さ)と驚く大きさ。人間だってスキャン可能だ。

物体との距離は0.35~3mの範囲でスキャンが行なえて、距離0.5m時のXY方向の分解能は0.9mm、Z方向(奥行き方向)の分解能は1mm、物体を2万ポリゴンから40万ポリゴンの3Dデータ化できるというから、「Makerbot digitizer」と遜色ない性能なのは驚きだ。
ただし、方式上、スキャンの作業は手作業になるし、対象物が大きければ時間も掛かる。スキャンの間、対象物が動かない必要があるとか、色々制約はあるものの、価格を考えれば、ホビー用には十分な性能ではないだろうか。
早く、日本でも発売されて欲しいな。

Rubicon 3D.jpg

わずか2万円でシンプルな操作性の3Dスキャナー「Rubicon 3D scanner」 - GIGAZINE

最後に、199ドルで販売予定と発表された「Rubicon 3D scanner」をご紹介。
スキャンは、「Makerbot digitizer」同様のターンテーブル方式だが、「Makerbot digitizer」ほどは自動化されている訳ではないようで、説明によれば、まず数枚の写真をPCから手動で撮影し、次に台座が0.45度ずつ回転しながら800枚の写真を自動で撮影してオブジェクトをスキャンするそうだ。

サイズも、最大で直径160mm、高さ250mmまでスキャン可能と、「Makerbot digitizer」より少し小さめ。
精度や解像度に関しては、情報が見つけられなかったが、「Makerbot digitizer」が130万画素のカメラで撮影するのに対し、1500万画素のカメラを採用するため、「Makerbot digitizer」より性能はよさそう。スキャンスピードも「Makerbot digitizer」より圧倒的に速いそうだ。

ただし、こちらは、現在商品化のためにKickstarterで出資を募り、目標額である5000ドル(約50万円)を達成し、事業化はほぼ確実となっているものの、あくまで実力未知のベンチャーなので、まだ本当に発表どおりのモノに仕上がるのかは不明だ。

Rubicon 3D scanner by Robert Mikelson and Grant Cox ? Kickstarter

ちなみに、現時点でも出資募集中で、199ドル(約2万円)以上の出資で「Rubicon 3D scanner」を1台と専用のソフトウェアを貰うことができ、日本にも送料15ドル(約1500円)で配送可能だそうだ。締め切りは日本時間の12月9日午前4時57分だそうなので、興味ある方は賭けてみては?

3Dスキャナと3Dプリンタが個人でも買えるようになれば、組み合われば、色々制約はあるが3Dコピーが可能になる。
最大の制約は、今のところ低価格の3Dプリンタは、彩色ができないことで、「Rubicon 3D scanner」などは、物体表面のテクスチャも読み取れるのだが、現状では、それを3Dプリンタで着色できない。
ただ、現状でも、例えば、絶対に紛失ししょうなコネクタのキャップを、予め3Dスキャンしておけば、紛失してもすぐに複製するような使い方ができるようになるかもしれない。
何かの商品に、明らかに強度が足りなそうなパーツがあったら、それを予め3Dスキャンしておき、実際に壊れたら、3Dプリンタで複製して補修パーツとして使う、なんてことも可能になるかもしれない。

3Dスキャナと3Dプリンタが本当の素人が気軽に扱えるような商品になるには、まだまだ何年も掛かるとは思うが、こうしたツールの誕生と誕生は、夢があっていいんじゃないかな。

関連記事:
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