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無線ディスプレイアダプタ「Q-WH-D1」 [AV機器]

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ちょっとユニークな仕様の無線ディスプレイアダプタ「Q-WH-D1」を、Webで見つけ、俄然興味が湧いている。

Q-WH-D1.jpg

Q-WH-D1 製品情報 | 株式会社aiuto PCパーツ・周辺機器 総合代理店
お手軽無線ディスプレイ Q-WH-D1: IT備忘録

本体は、最近流行のスティック型Android端末を思わせる大きさで、本体から突き出たHDMI端子でテレビに接続して使う。
ただ、中身は、スティック型端末よりはよりシンプルなもので、どちらかというとGoogleのChromecastに近いかもしれない。
おそらく、無線LANチップと、AVデコーダーのLSIを内蔵し、無線LANで受信した映像、音声などのマルチメディアデータを、AVデコーダーで復号し、HDMIで映像音声として出力するだけのシンプルな構成なのだろう。
自身は、UIや操作デバイスは持たないので、Wi-Fiを介して、スマホなど他の端末からの指示を受けて、動画などの再生を行う。

具体的な使い方としては、スマホなどと連携しながら、DLNA DMRと、Miracastという2つの使い方が出来る。
DLNA DMRというのは、DLNA規格で、マルチメディアの再生を行うデバイス(レンダラー)であり、DLNA DMC(コントロールデバイス)で、選んだデータを、DMRに指示して、DMRで再生することが出来る。
具体的に、DLNA DMCというと、大抵のパソコンやスマホ、タブレット用のDLNA DMP(クライアントアプリ)は、DMC機能も併せ持つことが多く、それらのアプリを使うことで、Q-WH-D1を使って、テレビに動画などを再生できる。

製品情報サイトでは、Android/iOS用には、iMediaShare Liteが推奨されており、Windows用には、JoyLink For Windowsというソフトがダウンロードできるが、ユーザーレポートによれば、DiXiM Media PlayerやTwonky Beamも使えるみたいだ。

ここで疑問が湧く人もいると思う。だったら、HDMI出力可能なスマホで直接動画を再生して、テレビに繋いだらいいのでは?と。

もちろん、そういうやり方もあると思う。ただ、「Q-WH-D1」を使うと、スマホとテレビの間は、ワイヤレスになるので、スマホから直接HDMIケーブルで繋ぐより手軽さは上回る。
また、DMCは、単にスマホ内のコンテンツ再生だけではなく、スマホとは別にあるDMS(DLNAサーバー)からコンテンツを選び、それをDMRに再生させることもでき、使い道が広い。

しかも、スペック表によれば、次のマルチメディア形式に対応し、動画は、フルHD解像度の動画再生も可能で十分な性能を持つ。

・対応動画形式:MPEG1,MPEG2,MPEG4,FLV,RV-4,MJPEG,H.264,WMV9,VC-1,,MOV,AVI,ASF,FLV,MKV,RM,RMVB,TS,DAT,MPG,MPEG,VOB,AVS,3GP,OGM
・対応音楽形式:MP3,M4A,WAV,MKA,AAC,AIF,AIFF,OGG,LPCM, ADPCM
・対応画像形式:JPEG,BMP,PNG,GIF

無線LANは、802.11b/g/n対応で、最大速度は150Mbpsなので、実効速度を考えると、BSデジタルのようなビットレートは厳しい可能性はあるが、10Mbps以下のネット動画ではスループットが問題になることはないだろう。

電源は、MiniUSB端子から取る。
付属のUSB給電ケーブルをつなぎ、テレビのUSBホスト端子に繋ぐか、USB端子用のACアダプタで電源を取る必要があるが、ACアダプタは付属しない。

スマホなどとの接続も、Q-WH-D1がWifiアクセスポイントとして動作するダイレクトモードと、ブロードバンドルーター経由で接続するインターネットモードが選べ、インターネット接続環境もルーターもない場所でも、ダイレクトモードを使えば、ピアtoピアでスマホの映像をテレビに表示することも出来る。
また、インターネットモードだと、宅内の他のDLNAサーバーから動画再生できるのは当然として、さらに、スマホでTwonky BeamなどのアプリのYouTube再生機能を使えば、Q-WH-D1が、YouTubeサイトから直接ストリーミングで動画再生することも出来るらしい。

使えるアプリが強く限定されているChromecastなんかより、よっぽど使い道が広いデバイスだと思う。

もう一つのモードについても説明しておくと、「Q-WH-D1」は、モード切り替えで、WiDi3.5互換のMiracastデバイスとして利用することも出来る。

miracastは、スマホなどの画面データをH.254/AVCで圧縮して、無線LAN伝送し、テレビ側で復号して表示する規格であり、テレビ側では、サムスン/LG電子や、一部のシャープのテレビがネイティブ対応しており、「Q-WH-D1」をテレビに挿せば、miracast非対応のテレビをmiracast対応テレビとして使うことができる。

ミラプレ(WFD-HDMI) | 映像出力機器 | IODATA アイ・オー・データ機器
PTV3000|ワイヤレスディスプレイ用テレビアダプター|ネットギア【NETGEAR】
ワイヤレスディスプレイアダプター | ドコモ | Panasonic

Miracast対応テレビアダプタというと、他にIODATA、ネットギア、パナソニックから発売されているが、一番安くて7千円弱。ネットギア、パナソニックは、Miracastのみの機能だし、IODATA、ネットギアは、結構筐体がデカいということで、いずれもいまひとつ魅力に欠けた。
「Q-WH-D1」は、一番コンパクトだし、DLNA DMRとしても使え、価格も一番安いということで、Miracastアダプタとしては、一番手頃な製品だ。

ただし、ユーザーレポートを読む限り、「Q-WH-D1」のmiracast対応の出来はあまりよくないようで、画面解像度は720Pが最高で、フルHDは不可能。
さらに、いつくかのMiracastアプリ搭載のスマホからのアクセス例を読む限り、スマホ側の負荷が大きく、動作も不安定で、テレビで表示される画も汚く、表示の遅延も大きく、などといいところなしで、現状、実用性は厳しいようだ。
こうした問題は、miracastの方式自体の問題が大きいと、私は思っており、さらには、Q-WH-D1の無線LANの実行スループットがそれほど高くないことが、問題に拍車を掛けている。
なので、今後もバージョンアップで改善される可能性は低いだろう。

ということで、miracastはオマケ程度に考えた方がいいが、DLNA DMR(レンダラー)デバイスとして、今まで見た中でも完成度も高そうで、なかなか面白い製品なのだ。

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ただ、価格面では、底値で6,000円弱が相場だったので、すぐに欲しいとまでは思っていなかったのだが、最近、こちらの記事で3,980円で売っている店を発見し、俄然物欲が湧いてきた。
秋葉原に行く機会があって、そのときにまだ在庫があれば、この値段なら是非とも手に入れたいと思っている。

関連記事:
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