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VidOn.me Android Blu-ray Box(AV200)を使ってみる [ネット家電]

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最初に前回レビューの訂正。

VidOn.me Android Blu-ray Box(AV200)

取扱説明書について、英語の簡単なマニュアルしかないと書いたが、Webから日本語版マニュアルがダウンロードできることが判明。
ただ、商品には、その存在についての説明は一切ないし、ダウンロードしたマニュアルの出来も、変な日本語だらけで、とてもではないが合格とは言いがたい。
しかも、説明用の画面写真には、世界一著作権に厳しい映画会社のBlu-ray画面をキャプチャーして使用しており、日本でまともに販売したら、担当弁護士から即刻クレームが入るだろう。
この辺に全く無頓着なのは、さすが中国だな。

さて、早速、「AV200」に搭載されたアプリ「VidOn.me XBMC PRO」で動画再生をしてみよう。

「VidOn.me XBMC PRO」を起動すると、XBMCの見慣れた画面が表示されるが、Androidの言語は日本語に変更しても、XBMCは英語のままだった。

ただ、SYSTEM->APPEARANCE->Internationalを選択して、「Language」を「Japanese」に変更すると、それだけで日本語表示に変わった。
「A1000G Quad」だと、言語を「Japanese」に変えた途端フォントが表示されなくなり、記憶を頼りに手探りでCharacter SetやFontを日本語フォントに切り替えないと、日本語表示されなかったのに対し、細かい点だがここは改良されたようだ。
もちろん、できればAndroidの言語設定を見て、最初から適切な言語設定で起動してもらえると、さらに嬉しいのだが。

なお、「A1000G Quad」に搭載の「VidOn.me Player」は、XBMCとは別のオリジナルのファイルブラウザなどのUIを持っていて切替ができたが、「VidOn.me XBMC PRO」では削除され、直ちにXBMCのUIが立ち上がるように変更された。
「VidOn.me Player」は、まったく違うUIを2つ持っている意味がなかったので、すっきりしていいと思う。

さて、まずは、NTFSフォーマットのUSB外付けHDDを繋ぐ。すると、バスパワードで動作し、まもなくドライブを認識し、ファイルが見えるようになる。

XBMCのファイル一覧から、フルHD動画のファイルを選んで、画が出るまでのレスポンスは非常に早く、ほとんど瞬時。
Windowsマシンでは、VLC Playerなどのプレーヤーソフトが起動して、ファイルを読み込み、画が出るまで十秒程度掛かるのが普通なので、パソコンでは体験できない快適さだと言える。

再生開始後も、動画の再生が時々引っかかることはあるものの、ほとんど問題なし。
ポーズ、早送り、早戻しなどへの切換えも瞬時で、プログレスバーをドラッグしたときの画が出るまでの時間も、非常にレスポンスがいい。

ただ、早送りは何段階かスピードが選べるが、早戻しがコーデックにより状況が変わるみたいだ。
.wmaや.flvだと、スピードの段階がなく非常に速すぎて、思った場所で止められない。
.aviや.mp4だと、早送り同様のなめらかな早戻しができるケースもあるが、できないケースもある。
おそらく、映像コーデックの種類によって、制限が違うのだろう。

しかも、早送り、早戻しから、通常再生に戻すと、画と音の同期が外れてしまうことが多く、同期が再び取れるまで10秒程度掛かってしまう。また、コーデックにっては、画自体が10秒程度乱れたままの状態が続く(おそらく次のIピクチャが取れるまでの間)。

再生中断したところからのリジューム再生についても、出来るファイルもあるが、出来ないファイルもある。
おそらく動画形式によるものと思われるが、どこにもその違いについて説明もないし、意識して使うのは難しい状態だ。

この辺の作りの荒さは、「A1000G Quad」とほとんど変わりない感じだ。

ただ、ネット上で流通しているような各種動画ファイルの再生能力については、「A1000G Quad」同様に、再生できるファイルの種類も多く、ハードウェアデコードが効いているのか、フルHDの動画もスムーズに再生する。
また、低解像度の動画も、アップスケーリングが上手なのか、割と見やすい点もいい。

日本の製品だと、例えば、ちょっとでも挙動に問題がある動画形式は、クレームを恐れて再生できないようマスクしてしまいがちだが、とりあえず画と音が出れば再生できると言い切ってしまうのは、いい意味でも悪い意味でも中国製品の文化であり特徴だろう。
確かに製品のつくりとしては荒いのだが、個人的には、大抵の動画は制約はあっても大画面で見られるのだから、こういった製品は一つ持っていると便利は便利だ。

トータルで見れば、動画プレーヤーとしては、優秀な部類だと思う。
つくりの荒さは、引き続き改善して欲しいが。

「A1000G Quad」でもまともに動作しなかったXBMCプラグインについても、試してみた。
まずは、YouTubeプラグインは、インストール、起動はでき、ID、パスワードの設定まではできるが、その後、ログインしようとしてスクリプトエラーが発生し、画が出るまでは至らない。

XBMCを使ってみよう : スクリプト
さらに、こちらの手順に従い、Radikoとニコニコ動画のプラグインも試してみたが、Radikoは、インストール自体が不可の状態で、ニコニコ動画も、画が出るまでに、スクリプトエラーが発生し、動作しなかった。ただし、なぜか同じプラグインで、ニコニコ生放送だけは視聴可能だった。

結局、「A1000G Quad」とプラグインの動作状況はほとんど変わらず、特に改善された点はないようだ。
日本ローカルのRadikoとニコニコ動画のプラグインが動かないのは、止むを得ない面もあるが、YouTubeのような世界的にポピュラーなサービスのプラグインさえ動かないのでは、プラグイン機能の価値がないのではないか?
この点は、がっかりだ。

ただ、「AV200」のランチャーメニューは、通常のAndroidアプリも登録し、実行可能できる。
なので、XBMCのプラグインを使うのではなく、Androidアプリを使うことはできる。
こちらは、ニコニコ動画も、YouTubeも、Ustreamも問題なく起動でき、正常に動く。
ブログコメントによれば、「AV100」ではYouTubeなどが見られない人もいるようだが、我が家の環境では問題がないようだ。
ただし、付属リモコンに操作が最適化されているわけではないので、YouTubeアプリなんかでも、ポインティングデバイスでないと操作できない場面に陥ることは多々ある。

ISOファイルの再生については、著作権法改正以前にリッピングしてあった自己所有DVDのISOファイルを再生してみたが、これは、DVDメニューも含め全く問題なく再生される。
Blu-rayについては、著作権保護が掛かっていないディスクが見当たらず、唯一、以前ご紹介したスカパー3Dのデモディスクのみが、著作権保護が掛かっていなかったので、リッピングしISO化してみたところ、動画自体は、問題なく再生できた。
ただし、Blu-rayメニューを選んで再生しようとすると、画面が真っ暗なまま黙り込み、表示が出来なかった。
たまたまダメだったのかもしれないが、DVDでも簡単に作れるような、サムネイルを選んでチャプタージャンプするだけのシンプルなメニューなので、この程度が表示できないのでは先が思いやられる。
リモコンの戻るボタンで、XBMCの画面に戻れるので、フリーズしているわけではないようだが、まだまだBD-Javaの完成度は高いとは言えないようだ。

ただ、BDドライブから再生するより、ディスクの認識時間も掛からないし、操作レスポンスも速くて動作が快適なのはいい。
残念ながら、今の日本では、著作権保護が掛かったBlu-ray/DVDをリッピングすること自体、違法なので、この機能をフルに活用できる状況にない。
個人的にも、たとえ合法であったとしても、1枚50GBの容量を、ISO化してHDDに保存したいかというと、そこまでの嬉しさはないかな。

ちなみに、「A1000G Quad」は、Aliexpressからの個人輸入で、送料込み11,000円弱で購入した。
「VidOn.me Android Blu-ray Box(AV200)」は、今回はモニターキャンペーンということで15,000円で購入したが、通常は23,900円とかなり高い。
それなのに、ハードウェア仕様的には、「A1000G Quad」に比べて、筐体は一回り大きいし、USM規格のカートリッジHDD端子もないし、CPUのクロック周波数も少し低いなど、劣る点がいくつかあり、ハードとしてのお買い得度もイマイチ。

通常は、それでも、個人輸入や並行輸入ではなく、割高でも正式販売品を買うメリットとして、無線LANなどの国内の法規制をクリアし、認証を取っていることが挙げられるが、商品を見た限り、そのような手続きを踏んだ商品とは思えないため、わざわざ割高な正規品を買うメリットも薄い。

「DVDリッピング違法化」にまつわる誤解を読み解く (1) いったい何が違法で何がセーフなのか? | マイナビニュース
ソフト面での違いを見ても、Blu-rayソフトをリッピングしたISOファイルが再生できるのが最大のメリットとのことだが、現状、著作権保護が掛かったBlu-ray/DVDをリッピングすること自体が違法である日本では、表立って売り文句にはなりようがない。

したがって、たとえこれから国内法規に沿った認証を取ったとしても、メディアプレーヤーとしての「AV200」の商品価値は、日本では非常に厳しいものがあると言える。
中国の感覚では、こうした違法行為を前提にしないとメリットがない製品を売ることに、何のためらいもないのかもしれないが、日本では、コンプライアンスの厳しい大手メディアで、「AV200」のこの最大の特徴を取り上げてレビューすることはまずないはず。
アングラのメディアでしか取り上げてもらえないことは、理解すべきだろう(「GIGAZINE」「GIZMODE」あたりなら、こういうスレスレの商品は好きなので、取り上げてくれるかも)。

私自身も、刑罰は受けたくないので、レビューを書く上で、無線LANも使用せず、メディアのリッピングも、違法でない範囲を注意深く選択して、テストを行った。
VidOn.meが本来期待したレビュー内容ではないかもしれないが、堂々と違法行為を表明する訳にはいかないので、この程度でご容赦いただきたい。

関連記事:
VidOn.me Android Blu-ray Box(AV200)が届いた:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ

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