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この構造改革でソニーは復活できるのかなあ? [企業・ビジネス]

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期末の決算に向け、ソニーが大規模な構造改革を発表した。

ソニー、PC事業の譲渡で合意 ~譲渡先の日本産業パートナーズが設立する新会社でVAIOブランドを継続 - PC Watch

まずは、PC事業を売却。譲渡先は、先日もBIGLOBEを買収した投資ファンド「日本産業パートナーズ」。実際には、「日本産業パートナーズ」が子会社を作って、そこのPC事業を全面移管するという。

ソニー、テレビ事業を分社化。4Kを軸に'14年度黒字化へ - AV Watch

テレビ事業は、分社化。本社から切り離して機動性を挙げると共に、給与体系なども本社とは変えて、コスト削減を図るのだろう。その分、AV事業分野で、先行的な研究開発はやりにくくなりそうだ。

ソニー、北米の電子書籍ストア閉鎖へ、ユーザーはKoboに | マイナビニュース

これはあまり報道されていないが、北米で、出来のいい専用リーダーも作り頑張ってきた電子書籍ビジネスをやめるという。ユーザーはKobo Storeに移管される模様で、リーダーはそのまま使えるみたいだ。

ソニーの電子書籍事業は、日本でも後発で劣勢にあり、この影響は日本にも及ぶ可能性は高そうだ。

赤字転落 ソニー独り負けのワケ+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

ソニーの本年度の業績予想を見ると、従来予想は300億円の黒字だったのが、リストラ策の影響で、1,100億円の赤字に下方修正された。

10~12月期はスマホなどのモバイル機器が76億円の営業赤字を出したのに対し、ゲーム、映画・音楽、金融の3分野で計1,878億円の黒字を計上し、ソニーがコンテンツとサービスで稼ぐ会社になってしまったことが明確に分かるな。

リストラ策が報じられた途端、株価が急上昇するという皮肉な現象は、その事業構造の実態を表している。

ただ、本当にここまで不採算ビジネスを切り捨てて大丈夫なのだろうか。

悲観視されるNEC、中途半端なリストラで市場の懸念ぬぐえず | 企業 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

数年前に苦境になったNECが、不採算ビジネスを切り捨てまくったせいで、核になるビジネスさえ消失してしまい、売り上げ自体が激減。なかなか反転の兆しが見えないという。

ソニーも、本社に残ったスマホ、タブレット事業も、国際的な競争力は決して高いとはいえないし、ウォークマンもハイレゾ音源で復活を掛けているが、シェア拡大は難しそうだ。

今は稼いでいるゲーム市場も、Android、iOSベースのゲーム市場が拡大する中、PS4が、PS2からPS3で縮小したゲーム市場に歯止めを掛けられるかは疑問で、失敗すれば、ゲーム市場の収益を一気に失う可能性がある。

これらの事業も、不採算が続き、本社から切り離さざるを得なくなれば、ソニーには、本当に映画・音楽と、金融しか残らないかもしれない。

それはそれで、投資家から見れば、健全な縮小均衡かもしれないが、そうなったら、ソニーが、一時のアップルのような革新的な製品やサービスで、再び注目を集められるようになるかは、疑問だろうな。

そして、製造業を切り捨てて、不要になった優秀なエンジニアたちは、どこに行くのか?

今後の動きを注目して見守りたい。

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