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「ダヴィンチ 1.0」は3Dプリンタの起爆剤になるか? [工具]

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69,800円のXYZプリンティング製3Dプリンタ「ダヴィンチ 1.0」 - PC Watch

7万円切りの3Dプリンター『ダヴィンチ1.0』実力テスト

3Dプリンタ関連のニュースが増える中、「ダヴィンチ 1.0」の国内販売は、69,800円という個人でも買える価格ということもあって、特に色々なメディアで取り上げられ注目されたようだ。

台湾Kinpo Electronicsが展開するXYZprintingブランドの3Dプリンタ「da Vinci 1.0」を、3月18日から、XYZプリンティング ジャパン株式会社が「ダヴィンチ 1.0」として日本でも販売するもので、税込み69,800円で、4月以降についても8%の消費税込みで69,800円の価格を維持するという。

本体サイズは468×510×558mm(幅×奥行き×高さ)、重量は23.5kgで、レーザープリンタ並みの容積だが、造形サイズは、パーソナル向けとしては最大クラスの200×200×200mm(幅×奥行き×高さ)を確保。

印刷方式は熱溶解積層法、印刷速度は150mm/sec、印刷モードは最小0.1mmから高速な0.4mmまで。フィラメントの材質はABSで直径は1.75mmと、スペック的には割とスタンダード。
ただし、印刷速度は、最も荒い0.4mm精度の場合の値で、最小0.1mmにすると、かなり速度は遅くなるようだ。

フィラメントは独自のカートリッジ式になっており、600gで価格は各3,280円。ビックカメラではイエロー、グリーン、ブルー、ホワイト、ブラック、レッドの各色を用意する。
カートリッジ式にすることで、インクジェットプリンタのような交換の手軽さを重視したかったのだろう。また、その割には、馬鹿高くもなく比較的良心的な価格設定だ。

また、プリントヘッドや水平のキャリブレーション機能や、独自の温度コントロール、自動クリーニング機能などで、素人でも安定した造形品質を実現しているという。
プリンタ本体がケースに覆われており、室内の粉塵や温度変化の影響を受けにくいのも、家庭向けにはいい点だな。

インターフェイスはUSB 2.0で、対応OSはWindows XP以降、Mac OS X 10.8以降。
前面にはLCDパネルを装備し、フィラメントの残量が表示されるなど、カートリッジ式のフィラメントと併せ、インクジェットプリンタのような使い勝手を目指したことがよく分かる。

また、カスタマーサービスについては、国内にサポートセンターを設置し、日本語でサポートを行なうという。大手量販店が販売するようだから、本気でビジネスを考えているみたいだな。

データの転送はPCとのUSB接続が必要で、プレビューソフトとして同社オリジナルの「XYZware」が付属する。対応形式はSTLおよびXYZの独自フォーマット。対応OSはWindows XPおよび7以降、Mac OS X 10.8以降。
モデリングソフト自体は付属せず、汎用品を利用する。フリーソフトもいくつかあるので、まずはそれを利用すればいいだろう。

なお、XYZprintingでは、3Dモデルファイルを提供するクラウドサービス「XYZクラウドギャラリー」を起ち上げ、無償でデータ提供を行なう。また個人ユーザーが、作品をアップロードできるようにもするらしい。

付属するソフトや用意されたサービスを見ると、3Dのモデリング自体は、まだまだ誰でも簡単にできる状況にはない中、パーソナル向けには、スキルが高い他人が作った3Dモデルを簡単に出力できることが、売りになると考えているのだろう。

ただ、個人的には、468×510×558mm(幅×奥行き×高さ)という本体サイズには不満がある。
一般的な家具の奥行きは450mmであり、このサイズでは、普通の家庭には置けない。
横向きにすれば奥行きが468mmになるので、少しはみ出す程度で置けなくはないが、内部へのアクセスは正面の蓋を開けて行うので、横向きではやっぱり使いにくい。
本気で家庭に普及させるつもりがあるなら、こうしたサイズの問題から一つ一つ解決に取り組んで欲しいな。

とはいえ、「ダヴィンチ 1.0」は、パーソナル向けの3Dプリンタとして、模型やフィギィアといったマニア向け用途に広げる役割を果たせるのは間違いないと思うし、そうした層には十分マッチした機能、性能、価格、サービスを備えていると思う。

こうした製品が続々出てきたとき、一点懸念としては、現時点で3Dモデリングデータに著作権の概念は確立していないことだ。
オープンなサイトに、様々なユーザーが、続々有名キャラクタのモデリングデータをアップロードし始めたときに、どんな議論が巻き起こるのだろう。
中には、売り物のフィギィアをまるごと3Dスキャンして手直しした3Dモデリングデータなんてのも出てきそうだし、それに対して、オリジナルを制作した作者の中に不快感を感じる人がいるかもしれないのは理解できる。

プラモデルのパーツを複製することは法律的に違法にはならないんですか? - Yahoo!知恵袋
じゃあ、商的利用でなく、どこまで似ていたら著作権侵害なのか?と考えると、プラモデルの事例を参考に考えても、これもなかなか微妙な問題らしい。

3Dプリンタが一般家庭に普及させるためには、この辺の著作権的な線引きで結論が出ないと無理だろうな。
まだまだ道のりは長そうだけどね。

関連記事:
世界最安の3Dプリンタ「Buccaneer」が国内予約販売開始:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ





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