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ガスストーブをワンシーズン使ってみて [エネルギー]

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最近は随分暖かくなってきて、そろそろ暖房器具を片付ける時期になってきた。
この冬は、灯油の値段が高く、1缶18Lが、2,000円弱で推移したため、例年、石油ファンヒーターとエアコンで運用していた暖房を見直し、秋に購入した石油ストーブとエアコンで運用することにした。

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ガスストーブ「R-452PMSⅢ」が届いた:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ

それ以前にも、ガスファンヒーターは持っていたのだが、ファンヒーター(石油もガスも)のファンモーターは大抵AC駆動の安物で、ガス代以外に消費電力も馬鹿にならないことが分かり、また、災害に備え、電気なしで暖房できるガスストーブが欲しいと思い、中古をオークションで入手したことは、既に書いた。

これを、この冬使用してみての感想だ。

1月の月間の燃料代を例に取ると、昨年に比べて、都市ガス料金は、約7,000円アップした。
逆に、灯油は、この時期、月に3~4缶を消費していたのがゼロになり、約6,000円以上ダウン。
また、電気代は約7,000円ダウン。ただ、この要因については、ガスストーブが電気を全く使わないのもあるが、それ以外にも、冷蔵庫と子供部屋のエアコンを10年ぶりぐらいに最新型に買い替えたことや、私が1月は泊りの出張が多く、自宅でパソコンを使う時間が、例年より少なかったことも影響しているかもしれない。

ただ、それでもトータルで見れば、燃料費は、確実に減らせたと言えると思う。

使ってみての感想だが、ガスストーブは、すぐに点火し、輻射熱が大きいので、奥さんによれば、家事で冷えた手足を温めたり、朝方の寝起きに、着替える際体を温めるのには、直接体が暖まる感じで、非常にいいそうだ。
一方、うっかりストーブのそばで、新聞や本を読んでいたりして、奥さんが化繊の服を焦がしたりしたこともあったのと、ダイニングテーブルに座っていて、ストーブから近い人と遠い人で暖まり方が随分違うのは少々不便だ。

また、今回購入したガスストーブは、熱容量が小さめ(6畳用)だったので、8畳のリビングダイニングで使えるか不安だった。
実際、部屋の対流が弱いので、リビングダイニングの横の和室のふすまを開けっ放しにすると、部屋の暖まりが遅いが、ふすまを閉めれば、何とか実用にはなっている。
ただ、部屋全体の暖房には、エネルギー効率を考えても、やはりエアコンとの併用が有効なので、エアコンも積極的に併用している。

それと、電気を使わないガスストーブなので、センサーなどによる安全装置が一切ない点については、使いこなしの点で要注意だ。
まず、CO2センサーなどがなく、換気のタイミングが分からないので、意識して定期的に換気をする必要がある。
さらに、地震やうっかり蹴飛ばしたりしたときに自動停止してくれないので、地震があったら、すぐに自分で消火する意識は持つ必要がある。

火力調節が二段階しかない点は、使ってみたらあまり気にならないが、もうちょっと小さく出来ると、エアコン併用時はさらに便利かも。

意外にも一番よかったのは、上に物が置け、やかんでお湯が沸かせたり、カレーや煮物の調理に使えることだ。
その分、調理用のガス料金が節約できることにもなり、トータルのガス代が思ったより安くついたのは、これのお陰もあるようだ。
おまけに、普段、やかんを上に置いておけば、部屋が全然乾燥しない。
ファンヒーターでもある程度、燃焼で水が発生するので加水効果はあるが微々たるもの。それに比べればやかんの加湿効果は強力。
エアコンと併用していても、まったく空気の乾燥を感じない冬だった。

灯油がこのぐらい高い値段のままで、さらに、家で都市ガスが使えるのであれば、ガスストーブという選択肢はとてもいいというのが、使ってみた感想だ。
ただし、LPガス(プロパン)だと、都市ガスの大抵倍ぐらいの料金になるケースが多いので、全くメリットがないし、灯油も1,600円台まで下がれば、以前の試算によれば、ガスより灯油の方がコストメリットが高い。
状況によって、暖房手段を使い分けるのが得策だろう。

一方、別の観点から見て、大震災だけでなく、先日の豪雪でも停電して、暖房が使えず困っている人たちの様子がニュースで流れていたいたが、そんな状況になっても、ガスストーブがあればまず困らない。

もちろん、災害時には、都市ガスが止まることもあるだろう(LPガスはボンベが丈夫なのでまず大丈夫)。
ただ、電気、ガス、灯油と様々な暖房手段、調理手段を用意しておき、状況に応じて使い分けることで、災害時のリスク分散になるに違いない。
そのため、義親から遺産の(電気を使わない)石油ストーブも1台、捨てずに保管してある(まだ使う機会はないが)。

今の時代、例え電気代が安くなる料金プランがあったとしても、オール電化のように、家庭のエネルギー源を1つに絞り込んでしまうのは、リスク管理として得策とは思えない。
いざというときのために、電気がなくても、ガス、灯油のみによる暖房、調理手段を確保しておくことは、決して無駄ではないと思うな。

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