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iVDRは、4k対応で生き残れるのか? [AV機器]

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iVDRコンソーシアム

日立のテレビを使っているので、先行き不安な録画媒体iVDR-Sを使い続けているが、毎年開催される「iVDR EXPO」が先月末に開催されたそうだ。
アイドルを呼んだりする割に、毎年平日なので、行きたくても行けないんだよな、このイベント。

4K対応iVDRプレーヤーをHGSTが参考展示。「iVDR EXPO」 - AV Watch

4K対応iVDRプレーヤー参考出展/4K対応規格が具体化 - iVDR EXPO 開催 (2/4) - Phile-web

今年の目玉は何かと思ったら、4k対応のiVDR規格が決まり、試作プレーヤーがでも展示されたことのようだ。
価格は10万円前後と発表されたが、試作プレーヤーのコンテンツのソースが具体的には明かされなかったので、放送を録画するのか、CATV用なのか、ネットからダウンロードするのか、いったい何のプレーヤーなのかさっぱりわからない。
また、チップセットがまだ間に合っておらず、4k放送で使われるコーデックHEVC/H.265にはまだ対応しない。
次世代のチップで対応するという。
なお、HEVC/H.265対応のチップセットは既に発売されており、なぜそれを採用しなかったのかと思ったが、どうやらコスト削減のために、中華タブレットで採用実績の多い中国ベンダのチップを採用したため、今回の試作では間に合わなかったのだろう。

ちなみに、iVDRが4k放送の録画再生に対応するとしたら、著作権保護が問題になる。現在採用している著作権保護方式SAFIAは、4kの著作権保護条件を満たしていないため、規格を拡張すると予想していたのだが、今回の発表では、「SAFIAだけにこだわっていない」「例えばSeeQVaultを採用したiVDRになるといった可能性も考える」と言っていたのが、一つ目の大ニュース。

SeeQVaultについては、ブログでも何度か取り上げているが、現状はSDカードメディアでHD以上のコンテンツを扱うために、これから普及させようとしている時期だが、技術的にはメディア非依存の規格なので、HDDやSSDにも応用できることは、SeeQVault側でも発表している。

確かに、いまさら独自規格のSAFIAをさらに頑張って拡張するより、ユーザーにとっても、SeeQVaultを採用した方が先行きは安心だ。SDカードとの間のダビングなども、複数のDRMを載せなくて済む分、実装も楽になるだろう。
この方針転換は賛成したい。

4K時代のパッケージメディア戦略と、iVDRの役割とは? - AV Watch

こちらの発表内容では、4K時代のパッケージメディアに関しては、ニッチ過ぎて全く興味がわかなかったが、アイオーデータが、SeeQVault対応録画HDD「AVHD-USQ series」と、USB 3.0接続のiVDRアダプタ「RHDM-UT/TE」を秋に発売することを発表したのが大ニュース。

「AVHD-USQ series」は、テレビやレコーダーとはUSBで接続するが、これまでのUSB外付けHDDとは違い、SeeQVault対応のAV機器であれば、機器横断で録画した番組を視聴できるのが最大の特徴。また、アイオーだけに、iVDR-Sとの相互ムーブ可能とのこと。

iVDRアダプタ「RHDM-UT/TE」は、USB 3.0接続なので、ダビング速度が向上するようだ。ペガシスの編集ソフト「TMPGEnc MPEG Smart Renderer 4」と、DLNA対応ソフト「DiXiM Digital TV 2013 iVDR Edition」が付属し、価格は1万円台の見込みとのこと。

4k放送や4kテレビが、どれだけ普及するのか、私は、今でも懐疑的だ。
ただ、もし、4k放送を録画するにしても、現状、光ディスクの大容量化の見込みは(業務用以外は)皆無みたい。SDXCカードやSSDは、まだまだ容量当たりの単価が高すぎて、4kコンテンツの録画には苦しい。
だとすると、今のところ、4kコンテンツ録画媒体はHDDしかありえないだろうし、それをAV機器間で持ち運びたいなら、iVDRぐらいしか選択肢がないのも確か。

4k自体には全く興味がない私だが、今回の発表で、自宅でiVDRを使っている人間として、iVDRの未来がまだ続いており、しばらくは録画媒体として使い続けられる可能性が出てきたことに、何よりホッとしている。

なお、iVDRの著作権保護が、SeeQVaultに変わることで、これまで事実上iVDR-SのHDDを独占的に製造していたHGST以外のHDDベンダー(といっても、Seagateぐらいだが)も参入しやすくなるはず。
また、日立がAV事業から撤退し、HGST自体も、日立の傘下を離れ、Western Digitalの子会社になったことで、ソニーやパナソニックなどのAV機器ベンダーも、以前よりはiVDRを採用しやすくなったかもしれない。

もし、ソニーやパナソニックが、最初にiVDRを使った製品を出すとしたら、メリットが大きい放送局用ビデオカメラあたりだろう。
DRMも要らないし。
その後、テレビやレコーダーの世界にもiVDRが広がると、個人的には、今後製品を選びやすくなって嬉しいのだが。
レコーダーでは、シャープがまず出す可能性はある。既にDRMなしのiVDRカートリッジを採用しているからだ。SeeQVaultはSDカードでどうせ実装するので、iVDRでもやってくるかもしれない。

逆に言うと、日立が撤退してしまい、日立マクセルもレコーダーの新製品がなかなかでない状況を考えると、ソニー、パナソニックあたりが採用しないと、もうiVDRに先はないのかもしれないな。

関連記事:
久々にiVDR-Sカートリッジを購入:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ





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