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中国は情報鎖国へ向かうのか? [パソコン]

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ついに中国が国産OSを10月にリリース、海外製品のセキュリティを懸念して国内OSの置き換えへ - GIGAZINE

Windows 8を禁止した中国政府──その背景と、中国産OSの現状は - ITmedia ニュース

情総研レポート - 中国が独自OSで米国支配に挑戦状、国内での普及を受け新興国へ:ITpro

政府内でのWindows 8の使用を禁じ、シマンテック、カスペルスキー、Apple製品の調達を禁止するなど、きな臭い動きをしてきた中国政府が、国産デスクトップOSを2014年10月にリリースする予定であることが判明した。

2014年3月にスタートした国産OS開発プロジェクトが手がけている中国独自の、アプリストアにも対応するデスクトップOSが10月にリリースされるらしい。
「リリース予定のOSを1~2年で既存のOSと入れ替え、3~5年以内にスマホやタブレット用のモバイルOSも入れ替えたい」とのこと。

この動きは、米国NSAの情報収集活動の踏み台に、米国製のパソコンソフトウェアが利用されている実態が明らかになりつつあるため、それを避けるための動きと捉えるべきだろう。

中国のソースコード開示: 目的はそもそも何だったのか? - Nire.Com

思い起こせば、中国政府が、中国国内で販売しようとする情報セキュリティ製品に対して “CCC” と呼ばれる強制認証制度を適用し、ソースコードの開示をさせようとしたのが2009年のことだった。
米国で、外国情報活動監視法 (FISA) 改正案が通り、NSAによるインターネット通信の傍受が合法化されたのが2008年なので、今から考えると、中国側でも、インターネットにつながる米国製品のバックドアやそれによるNSAによるスパイ行為の存在に気付き始めており、それが、ソースコード開示要求に結びついたのかもしれないな。

中国通信機器大手、ファーウェイは「危険な存在」なのか 各国が「締め出し」に動く中で、日本はどうする : J-CASTニュース

その後の、中国からの度重なるサイバー攻撃や、昨年あたりから表面化したスパイ社員の存在や、中国製ネットワーク機器のバックドア疑惑からの米国通信インフラからの締め出しという事件も、別の見方もできて、先に仕掛けられた米国NSAのスパイ行為に対する中国の仕返しであった可能性もある。
そう考えると、これはもう戦争であり、中国が純粋な悪と割り切れない可能性があるから、世の中は難しい。

しかし、実際のところ、Linuxベースで開発する予定だった独自OS「麒麟(Kylin)」も事実上頓挫しており、Windowsに代わる高機能なOSを、完全に独自で中国が開発し、維持できるとは思えない。

なので、独自OSとは言っても、実際のところ、Linuxのオープンソースをベースにしたものになるだろう、と言われている。

中国が独自開発したOS「China Operating System」が発表される - GIGAZINE

こちらの記事では、「土台となるコードからユーザーインターフェイスに至るまで、完全にゼロから独自で作り上げたもの」と書いてあるが、眉唾物だ。
「Javaアプリケーションを走らせることが可能で、HTML5によるウェブアプリケーションやゲームをサポートしており、現状で10万以上のアプリに対応しているとのことで、実際にゲームアプリのAngry BirdsやCut the Ropeがプレイできる様子も公開されています」と書かれているのを素直に読むと、Javaの実行エンジンや、HTML5のレンダリングエンジンも、全部独自開発ってこといなるが、ホントか?(笑)
また、Angry BirdsのようなAndroid用のゲームが動くということは、そのためのエミュレーションAPIが用意されていることになり、それも独自開発だということになるが、いくら中国の人海戦術でも、元のソースを使わずに完全独自でそこまでは無理だろう。

それを、無理やり「国産OS」と言い張るところは、中国のメンツがあってそうするのだろうが、外から見れば、張子の虎にしか見えない。

だとすると、この「国産OS"COS"」が、そんなにうまくいくのかな?

すべてのソフトを中国で内作するなら、セキュリティは万全だろうが、そんな開発の仕方では、日進月歩のインターネットの世界に間違いなく取り残されてしまう。
かといって、インターネット関連のプロトコルスタックを、オープンソースに依存するのであれば、中国側でセキュリティを完全に管理することは難しいはずだ。
例えば、上の記事を読んでも、Javaの実行エンジンやHTML5のレンダリングエンジンが、中国オリジナルでないなら、その部分のセキュリティホールは、このCOSでも避けようがない。

また、独自のアプリストアを用意するとのことだが、果たして、中国に、このアプリストアのセキュリティを維持する能力があるのだろうか?
GoogleやAppleも、アプリストアに上がるアプリのセキュリティ対策では、相当苦労しているし、お金もかかる。その代わりを、誰がどんなお金を回して、実現するのか?

中国在住の米国スパイが、このアプリストアに、密かに情報漏えいを目的とした、様々なパターンのアプリを多数アップロードする。アプリストアは、一部のスパイアプリを検知できずに公開してしまう。
すると、無料が大好きな中国国民が、それらをどんどんダウンロードして起動することで、中国国内にウィルスが蔓延する。
そんな様子が、目に浮かぶようだ。

そう考えると、中国が主張する程度の「国産OS」では、情報漏えいに対する防備が万全になるとは、決して思えないのだ。

また、中国は、これまでも、様々な技術分野で、中国独自の規格や仕様にこだわる傾向がある。
EVD/HVD/CBHD(中国版Blu-ray)しかり、DiiVA(中国版HDMI)しかり、TD-SCDMA(3G携帯電話)しかり、DTMB(中国版デジタル放送)しかり。
世界に中国の技術を認めさせ、ワールドワイドで使われる規格にすることは、なかなか成功していない。
仕方ないので、技術戦略として、次善の策で、一国だけでもマーケットが大きい中国国内で使う場合には、中国国内の企業や団体に知的所有権のライセンス料が少しでも入るように、中国ローカルの規格や仕様を必須で採用するよう、海外に認めさせてきた。
しかし、結果として、それもあまり成功しているとは言えない。

せっかく、独自規格を決めても、民間企業との連携が薄いため、サービスや製品の普及に失敗するケースが多いのだ。中国版Blu-ray規格を作っても、全くコンテンツが出ない。そもそも、コンテンツにお金を払う習慣がないからだ。
TD-SCDMAやDTMBだって、中国独自部分に、世界にない画期的な技術があればともかく、世界的に見れば一長一短の技術に過ぎず、いくら人口が多いとはいえ、世界的に見れば後発の携帯事業やデジタル放送で、独自規格にこだわっても、設備調達の面で不利にしか作用しないように思う。
日本の製造業が、よく「ガラパゴス化」していると批判されてきたが、今は、中国こそが、極度に「ガラパゴス化」しつつある。そのガラパゴス島が、日本に比べれば10倍程度市場がデカい大陸である点が、少々事情を厄介にしていると言えるが、こうした中国の閉鎖的な技術戦略が、一人っ子政策のツケでまもなく人口減に転ずる中国でうまくいくとは思えない。

話を戻して、中国独自の「国産OS」も、実際には、大部分は中国独自ではなく、独自部分はごくわずかだろう。あるいは、中国側は全部独自開発と主張しても、実際の多くのプログラムは勝手にGPLを流用したもの、なんてことになりそうだ。
それでは、結局、おそらく中国が望むセキュリティは維持できるとは思えない。
しかも、自分たちでアプリマーケットなどのエコシステムを構築、維持、発展させる覚悟があって、独自のアプリケーションフレームワークを構築した「国産OS」を腹を据えて開発するなら、成功する可能性はあるかもしれないが、正直、中国って、そうした地道で継続的な努力が得意な国民性に思えないんだよな。

だから、中国の「国産OS」は、必ず失敗すると思う。

これまで見てきた、あなたたちの文化が変わらなければね。

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