SSブログ

「ハイブリッド給湯・暖房システム」について考える(3) [エネルギー]

スポンサードリンク



さて、エネファーム、エコウィル、エコジョーズ、エコキュートと違う第5の方式である「ハイブリッド給湯・暖房システム」について、私が勉強した知識の範囲内で、ご紹介してみる。

imgd8b86c13zikezj.jpeg

リンナイのハイブリッド給湯・暖房システムとは/ハイブリッドな暮らしで省エネしよう:オール電化の次は?Navi

ハイブリッド給湯・暖房システムは、エコキュートでも使われるヒートポンプと、高効率なエコジョーズ給湯器を組み合わせた給湯システムだ。
キッチンや洗面、シャワーなどで使用するお湯は、効率の良いヒートポンプで沸かして、貯めておいたタンクからお湯を供給する。
お風呂へのお湯張りなど、お湯を大量に使用するときはタンクのお湯に加え、エコジョーズで加熱給湯して、足りない湯量を補う。

オール電化のエコキュートでは、湯沸し手段がヒートポンプしかなく、基本、夜間電力でお湯を作るため、湯切れしないためには、家族全員が1日に使うお湯総量に見合う大型のお湯タンクが必要になる。
ところが、ハイブリッド給湯・暖房システムでは、大量にお湯が必要なときには、エコジョーズ給湯器でリアルタイムに加熱給湯することができるため、原理的に湯切れすることがなく、エコキュートより小さなお湯タンクでもいい。
従って、お湯タンクがコンパクトになるので、副次的に、設置条件も緩和され、機器コストも安くなる。

また、ヒートポンプは、原理的に沸かす温度が上がるほど、エネルギー効率が下がる。
エコキュートでは、すべての給湯を夜間電力+ヒートポンプでまかなうため、高めの60度以上の温度に加熱しタンクに貯めておくため、効率が低下してしまう。
一方、ハイブリッド給湯・暖房システムは、キッチンや洗面、シャワーなどで使う45度程度に加熱してタンクに貯めるため、同じヒートポンプ方式でも、実質的なエネルギー効率はエコキュートの1.5倍にもなるという。
(さらに付け加えるなら、ヒートポンプを使ったエアコンは、最高でも30度未満のゾーンで使うため、さらにエネルギー効率がいい。)

ハイブリッド給湯・暖房システムでは、ヒートポンプで貯めたお湯の温度は低めのため、浴室暖房・乾燥などの高温を必要な暖房に使う場合は、エコジョーズで沸かしてお湯を循環させて行う。
床暖房に使う場合には、立ち上がりはエコジョーズで素早く部屋を暖め、定常時は主にヒートポンプで沸かしたお湯を循環して室温を維持することで、快適性と光熱費の削減を両立できるという(一部モデル)。

ここまで説明してきた「ハイブリッド給湯・暖房システム」は、一般家庭で、どの程度メリットがあるのだろうか。

経済性:ハイブリッド給湯・暖房システムECO ONE - リンナイ

調べてみると、通常のガス給湯器を使った場合に比べ、電気とガスを合わせた料金を、トータルで50~60%削減できるという。
係員に、都市ガスであることと、4人家族の我が家の、ガス給湯器による概略の使用量と電気使用量を伝えて試算してもらったところ、6割は無理にしても、現在のガス+電気代が半分にはなるだろうとのことだ。

理由としては、エコジョーズ給湯器に変わることだけで15%程度の節約になるのに加え、ヒートポンプによる給湯により、ガスの利用量が大幅に減る一方で、ヒートポンプによる加熱の効率がいいため、電気料金の上昇が最小限に抑えられることから、トータルでは半分にはなると、試算できるらしい。

一方で初期費用はどうかというと、エコキュートに比べ、お湯タンクの小型化やヒートポンプの加熱温度を下げることによるコスト削減もあるらしく、リンナイの方によれば、設置費用込みで、実質エコキュートやエコウィルより少し安くはできるとのこと(楽天市場などを探すと、標準工事費込みでも60万円を切るショップもあった)。

我が家の場合についても、詳細は現地を見て見積もる必要はあるが、設置場所について簡単に条件を伝えたところ、人が通り抜けることはできなくなるものの、現在のガス湯沸かし器の隣に設置することはでき、業者が想定する標準工事の範囲内に収まりそうだ。

さらに、我が家のエネルギー料金の削減分を概算すると、おそらくこのシステムを給湯だけに使ったとしても、何とか10年以内に初期費用を回収できるようだ。
さらに、暖房や浴室暖房・乾燥にも使用すればもっと短期間で回収できるのは確実になる。
床暖房は、後付けだと、かさ上げが必要になるのが嫌だし、エネルギー効率でいえば、エアコンの方がいいので、あまりメリットを感じない。
しかし、浴室暖房・乾燥については、現状電気ヒーター方式なので、ガスの方がエネルギー効率はいいはずなので、電気からガスに交換するメリットはありそうだ。

そのため、我が家の場合、10年を超える旧式の給湯器を使っていて、それが壊れて給湯器を交換せざるを得なくなったら、この「ハイブリッド給湯・暖房システム」に交換するのは、なかなかいい選択肢になる気がするのだ。

次回は、「ハイブリッド給湯・暖房システム」の実際の商品について、詳しく説明してゆきたい。

関連記事:
「ハイブリッド給湯・暖房システム」について考える(2):トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
「ハイブリッド給湯・暖房システム」について考える(4):トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ





ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ



スポンサードリンク




nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(2) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 2

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。