ワイヤレスヘッドホンの高音質化の動き [ポータブルオーディオ]
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ワイヤレスヘッドホンの規格というと、BluetoothのA2DPプロファイルが普及しているが、標準でサポートされるコーデックSBCは、遅延が極小であるメリットはあるものの、音質面では、あまり褒められたものではなかった。
その後、高音質を目指したaptXコーデックが策定され、SBCに比べたら音質も改善されたものの、ハイレゾオーディオを次世代音楽配信として推進しようとする中、まだまだ音質面では不足するものでしかなかった。
そんな中、ハイレゾオーディオの音質をワイヤレスでもできるだけ再現できる音声伝送方式が開発され、製品も出始めている。
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その一つが、Kleer技術で、2.4GHz帯を使い、最大約10mの距離を、16bit/44kHzの音声を非圧縮で伝送できるのが特徴だ。
それでいて、3MHz以下の狭い周波数帯域しか専有しないため、Bluetoothよりも電波障害の危険性が低い。
また、音源のマルチキャストが可能で、同時に4台までのヘッドホンで一つの音源を聞ける。
消費電力も、専有帯域が狭い分、Bluetoothの約1/5~1/10と少ないとのこと。
特に音質的な評価が高く、なかなか良さそうな方式だが、新たな独自方式のためか、まだ対応製品は多くないし、価格も高めだ。
また、音楽プレーヤー側で、Kleerに標準対応した製品がまだないため、音楽プレーヤー側に、Kleerで音声を飛ばすためのアダプタを外付けする必要があり、使い勝手も悪い。
それでも、TDKから、送信アダプタ込みで1万円を切るヘッドホンが出始めており、Kleerに標準で対応した音楽プレーヤーが発売されるようになれば、今後普及する可能性はあるだろう。
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一方、「2015 International CES」で、ソニーがBluetoothの新コーデック「LDAC」を発表し、対応製品も発売した。
「LDAC」は、Bluetoothをベースに、ハイレゾを含む音源をワイヤレス環境でより高音質に伝送するソニー独自の新コーデックだそうで、非可逆圧縮でロスレスではないものの「SBC」に比べ最大約3倍の情報量をワイヤレスで伝送できるそうだ。
一方で、96kHz/24bitのハイレゾに匹敵する音質の再生が可能とのことだ。
ハイレゾ音源を再生したときには、Kleer方式だと、サンプリングレートを下げて非圧縮で伝送することになり、LDAC方式だと、ハイレゾ音源のサンプリングレートなどは維持しながら圧縮伝送することになり、実際の音質が、Kleer方式と比べて、どちらが優位なのかは、にわかに判断が付かない。
これについては、実際の比較記事を待つしかないだろう。
NW-ZX2 | ポータブルオーディオプレーヤー ウォークマン | ソニー
ただ、「LDAC」については、早速、対応したウォークマン「NW-ZX2」も発表されたのは、Kleer方式大して大きなアドバンテージだ(高いけど)。
対応ヘッドフォン、ワイヤレススピーカーなども発表されており、ソニーとしては、ハイレゾ時代に向けて、KleerではなくLDACを推進することが明確になった。
ソニーとしては、この規格を他社にどう広げていくかが、次の課題だろう。
一方、Kleer方式は、意地でもLDAC方式を採用しないだろうアップルの支持が獲得できるかどうかが、将来性の鍵となりそうだな。
私個人としては、今すぐハイレゾ音源に手を出すつもりがないので、どちらの方式にも積極的に手を出すつもりはない。
ただ、ハイレゾに手を出さないにしても、現状たくさん持っている16bit/44kHzのCD音源を、ワイヤレスでも劣化なく伝送できるという意味では、ややKleer方式の方が魅力あるかな。
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ワイヤレスヘッドホンの規格というと、BluetoothのA2DPプロファイルが普及しているが、標準でサポートされるコーデックSBCは、遅延が極小であるメリットはあるものの、音質面では、あまり褒められたものではなかった。
その後、高音質を目指したaptXコーデックが策定され、SBCに比べたら音質も改善されたものの、ハイレゾオーディオを次世代音楽配信として推進しようとする中、まだまだ音質面では不足するものでしかなかった。
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それでいて、3MHz以下の狭い周波数帯域しか専有しないため、Bluetoothよりも電波障害の危険性が低い。
また、音源のマルチキャストが可能で、同時に4台までのヘッドホンで一つの音源を聞ける。
消費電力も、専有帯域が狭い分、Bluetoothの約1/5~1/10と少ないとのこと。
特に音質的な評価が高く、なかなか良さそうな方式だが、新たな独自方式のためか、まだ対応製品は多くないし、価格も高めだ。
また、音楽プレーヤー側で、Kleerに標準対応した製品がまだないため、音楽プレーヤー側に、Kleerで音声を飛ばすためのアダプタを外付けする必要があり、使い勝手も悪い。
それでも、TDKから、送信アダプタ込みで1万円を切るヘッドホンが出始めており、Kleerに標準で対応した音楽プレーヤーが発売されるようになれば、今後普及する可能性はあるだろう。
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「LDAC」は、Bluetoothをベースに、ハイレゾを含む音源をワイヤレス環境でより高音質に伝送するソニー独自の新コーデックだそうで、非可逆圧縮でロスレスではないものの「SBC」に比べ最大約3倍の情報量をワイヤレスで伝送できるそうだ。
一方で、96kHz/24bitのハイレゾに匹敵する音質の再生が可能とのことだ。
ハイレゾ音源を再生したときには、Kleer方式だと、サンプリングレートを下げて非圧縮で伝送することになり、LDAC方式だと、ハイレゾ音源のサンプリングレートなどは維持しながら圧縮伝送することになり、実際の音質が、Kleer方式と比べて、どちらが優位なのかは、にわかに判断が付かない。
これについては、実際の比較記事を待つしかないだろう。
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対応ヘッドフォン、ワイヤレススピーカーなども発表されており、ソニーとしては、ハイレゾ時代に向けて、KleerではなくLDACを推進することが明確になった。
ソニーとしては、この規格を他社にどう広げていくかが、次の課題だろう。
一方、Kleer方式は、意地でもLDAC方式を採用しないだろうアップルの支持が獲得できるかどうかが、将来性の鍵となりそうだな。
私個人としては、今すぐハイレゾ音源に手を出すつもりがないので、どちらの方式にも積極的に手を出すつもりはない。
ただ、ハイレゾに手を出さないにしても、現状たくさん持っている16bit/44kHzのCD音源を、ワイヤレスでも劣化なく伝送できるという意味では、ややKleer方式の方が魅力あるかな。
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Kleer方式とBluetooth方式の比較記事で
あんまり新しいモノがなかったので参考になりました。
正直、Kleer方式の製品て店頭ではあんまり見かけないので、
どんなものかなー。という感じがしているのですが、
性能面ではちょっと魅力を感じます。
Kleer対応機器はまだないかも知れないですが、
外付けで何にでも対応できるのは大きいかも知れません。
TVだろうとなんだろうと、イヤホン端子で間に合う訳ですから。
by 九龍 (2015-08-24 01:07)
九龍さん、はじめまして。
Kleer方式の対応機器がないことは、家の中ならそれほど気にならないかもしれませんね。
外で持ち歩くとなると、プレーヤーに内蔵してくれないと苦しいものがありますが。
私自身は、その後、LDAC対応のWalkmanを買ってしまったもので、もし買うならLDAC対応のヘッドホンになってしまいそうです。
by naniwa48 (2015-08-24 21:49)