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電力と都市ガスの自由化 [エネルギー]

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小売り全面自由化、新電力本命は東京ガス | 週刊東洋経済(ビジネス) | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

電力小売りの全面自由化を柱とした改正電気事業法が2014年6月に成立して以降、2016年のスタートに向け、電力、ガス事業周りが騒がしい。

今回の法改正で、大規模事業者だけに限定されていた電力の小売自由化が、一般家庭や小規模の商店・事業所にまで広がる。

それに向けて多数の新しい電力事業者が参入しようとしているが、その中でも最有力視されるのが、東京ガスと大阪ガスだ。
彼らは、既に大規模事業者向けの発電や電力卸売りにも参入済であり、さらに、既にある都市ガスの営業拠点や検針、料金徴収システムを活用すれば、家庭向けサービスへの参入の障壁が低い。

おそらく、ガスと電気をまとめて契約すると割引料金を適用するような差別化施策を打ってくるのは間違いないだろう。

ガス小売り17年自由化 家庭向け、法改正案提出へ  :日本経済新聞

一方で、家庭向けの都市ガス販売も、2017年をメドに自由化する方向になりそうだ。
これにより、海外に比べて割高なガス料金も、競争により下がる可能性は高いだろう。

新規事業者としては、LNG(液化天然ガス)の輸入基地を持つ電力会社や石油元売り大手が参入する見通しとのこと。
特に、電力各社は、LNGの総輸入量の7割を占めると言われ、供給能力は万全。さらに、当然のことだが、電力とガスのセット割引などで、ガス会社に対抗するだろう。

ただ、自由化に必要なガス会社の導管(パイプライン)部門の分社化方法について、ガス会社の抵抗もあって、まだ明確な結論が出ておらず、自由化がずれ込む可能性はあるみたいだが、これが遅れたら、先に自由化される電力会社は黙っていないだろう。

なので、基本的には、2017年には、電力会社、ガス会社が入り乱れての自由競争が活発化する可能性が高い。

関電・東ガス提携交渉 燃料調達や発電所建設  :日本経済新聞

面白いのは、電力会社、ガス会社が競争相手として対立するだけでなく、エリアを変えて、協力しあうという過去にはなかった業務提携の話まで出てきていることだ。

もちろん、実際に電気料金、ガス料金の値下げできるかどうかは、LNGや原油などをいかに安く仕入れられるかが関わってくる。
中東以外の資源を、どうやって安く安定して供給できるようにするのか、各社の腕が試されるところだろうな。

さて、我が家については、この件については、今のところ全くの白紙状態。
個人的には、自己改革が進まない東京電力より、少しマシな東京ガスを応援したい気はするが、東京ガスだって、親方日の丸のボロ儲け体質に嫌な思いをしたことがある。

電力自由化の虚と実 :日経ビジネスオンライン

ソフトバンクも参入を表明しているので、ADSLのときのように、料金体系で他社をかき回してくれると面白いのだけどな。
それに、ソフトバンクが参入するとなると、最終的には、東電も東京ガスも、光サービスもラインナップして、3つのサービスのパッケージで激しい顧客獲得競争が始まるかもしれないな。

まずは、先に始まる電力自由化に向けて、今年後半に、東京ガスなどがどんなお得なプランを提示してくるのかを見ながら、じっくり冷静に考えたい。

一点だけ気になるのは、現在、電力会社が推進するエコキュート、ガス会社が推進するエネファーム、エコウィルなどの省エネ給湯・暖房設備の扱い。
電力会社がガスも扱えば、無理してオール電化を進める意味がなくなる。ガス会社が電力を扱えば、高価なエネファーム発電は本当に必要なのか疑問が湧いてくる。

いずれにせよ本当に電気とガスのトータルで、どれだけ光熱費を減らせるかが、重要な課題になるから、こうした省エネ給湯・暖房設備の機能も、次第に変化するに違いない。

関連記事:
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