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ハイレゾ対応ヘッドホンとは? [オーディオ機器]

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ハイレゾ対応のWalkman NW-A17で、ハイレゾ音源の真価を確かめたいのだが、その際必要になるのが、ハイレゾ音源とハイレゾ対応のヘッドホンまたはスピーカーだ。

サンプル音源ダウンロード

ハイレゾの試聴用音源については、ソニーでも無料サンプル音源を提供しているので、とりあえずそれを利用すればいい。
ただ、一点、このサンプルに不満なのは、ハイレゾ音源との比較用に、AACの圧縮音源しか用意されていないこと。
そりゃ、それと比較すれば、明確に音の違いは分かるでしょうよ。
本来、ハイレゾに意味があるかどうかを比較するなら、サンプリング周波数48kHzの非圧縮CD-DA音源と聞き比べなきゃ。
ハイレゾ音源からCD-DA音源への変換は、簡単にできるから、自分で作ればいいと言えばいいのだが。
上のサイトでも、それをさせていないというところを見ると、ソニーも自信がないのかね?

再生環境については、今、ハイレゾ対応のスピーカーもヘッドホンも持っていない。

ハイレゾ対応スピーカーは高価だし場所も取るので、とてもではないが買えない。

それよりは、ハイレゾ対応のヘッドホンを用意する方が敷居が低そうだ。
さて、そのハイレゾ対応ヘッドホンなのだが、その定義(スピーカーも定義は同じ)はどうなっているのだろうか?

hires-logo.jpg
日本オーディオ協会による定義によれば、次のようになっている。

(1)メーカー又は販売者が、日本オーディオ協会の会員であること。
(2)アナログ系機器(ヘッドホンを含む)は、40kHz以上の高域再生性能を持つ事。
(3)生産または販売責任において聴感評価が確実に行われ、各社の評価基準に基づき、聴感評価を行い「ハイレゾ」に相応しい商品と最終判断されていること。

予想はしたが、かなりアバウトな定義である。

(1)は、ハイレゾを商品で謳いたければ、日本オーディオ協会の会費を払え、ってことだ。

(2)は、ハイレゾ音源ではサンプリング周波数が96kHzが必須仕様なので、高域の上限は48kHzということで、ローパスフィルタの特性も配慮し、40kHzまで出ていればいいだろうということか。
ただし、平均出力レベルに対して、40kHzでどの程度出力レベルが出ていればOKなのかは規定がないし、周波数特性の偏差についても規定はないので、ほとんど何も規定していないに等しい。

一般に売られるヘッドホンの周波数特性は、どんな安物でも大抵20~20kHzと書かれていて、そこから音質の差を読み取ることは不可能である。実際には、20Hzの音も20kHzの音も、耳に聞こえる音量では出ていないのにもかかわらず、平気で20~20kHzと書くのだから、全く意味がない。(2)の規定は、まさにそのようなスペックと変わりがない規定でしかない。

(3)は、あいまいな(2)の規定を満たしたうえで、各社の自社基準でハイレゾ対応の音質だと思ったら、ハイレゾ対応と書いていいよ、と言っているに過ぎない。

意地悪な見方をして、明確な規定だけを見ると、単に、日本オーディオ協会という一般社団法人に、お金が落ちるための仕組みと言えなくもない。

「鼓膜では聞き取れない高周波を含むハイレゾ音源」を聞くと脳はより多くの快感を感じる? | スラド

また人間の耳の聴覚範囲は、一般的に20~20kHzと言われ、年を取ると、高い周波数はさらに聞こえにくくなると言われている。
私のような年寄りに、果たして20kHz以上の超高域が聞き取れるのか?という疑問はある。

オーディオマニアの言うには、40kHzまで再生可能にすることで、20kHz以下の周波数特性に余裕ができて、それが音質に影響が出る可能性があるらしい。
また、20kHz以上の超高域は単体で聞こえないとしても、20kHz以下の可聴域の音との合成波であれば、違いを聞き分けることが出来るという説もあるらしい。
ただ、それが聞き分けられるのは、音質に敏感なごく一部の人だけの気もする。
超一流の料理の味の違いが分かるには、肥えた舌が必要だ、というのと似た話だと思う。

結局、規定を読む限り、ハイレゾ音源を聴く場合には、できるだけ周波数特性が超広域まで伸びていて、音がいいヘッドホンを使う方がいい、としか言っていないに等しい。

NW-A17の場合は、96kHz/24bit対応の高音質のD/Aコンバータを内蔵し、アナログ出力しているので、ヘッドホン端子に、自分が持っている一番音がいいヘッドホンで聴いて、音の良しあしを判断すればいいだろう。

ただ、大抵のハイレゾ対応のヘッドホンは、デカいし高価なので、手を出しにくい。

EHP-CH1000.jpg

ステレオヘッドホン - EHP-CH1000SV

ハイレゾ対応を謳っている一番安いヘッドホンというと、この製品みたいだが、オーディオメーカーではないエレコムという時点で、スペックだけ帳尻合わせた製品じゃないの?と疑いの目で見てしまう。実際に試聴してみないと、信用できない。

なので、まずは、秋葉原の「ヨドバシ」か「eイヤホン」に出向いて、ハイレゾ音源を入れたNW-A17に、ハイレゾ対応ヘッドホンの店頭サンプルを繋がせてもらって、試聴するしかないかな。

それで、明確に違いが分かり、本気でハイレゾ対応ヘッドホンが欲しくなったら、買うことを考えたい。

関連記事:
Walkman NW-A17を購入:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ





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コメント 2

いつも拝見しております

条件反射的にハイレゾロゴ付きを探して、最安値で評価もよいので
EHP-CH1000SVを買ってしまいました。ソニーのノイキャン機器に共通して付属するイヤホンと比べれば確かに解像度lは高いように思われます。
しかし、おまけのイヤホンから
http://www.zeroaudio.jp/product_ZH-BX500_01.htmlに替えた時の感動には程遠かったです。
金額も同程度なので、もう一度ZH-BX500を買ったほうが良かったと後悔。
でも、ハイレゾロゴも一度は試して見ないことにはモヤモヤが残るし。
EHP-CH1000SVですが、イヤピースの取付位置が2段階で、
手前に装着すると耳奥にフィットして遮音性は文句ありません。
by いつも拝見しております (2015-06-10 08:36) 

naniwa48

いつも拝見しております さん、お愛読ありがとうございます。
やっぱりそうですか、ハイレゾ対応にこだわらなければ、この値段ならもっといい音のイヤホンはある気がしていました。
ZH-BX500ですね。次、秋葉原に行ったときに、是非試聴してきたいと思います。
by naniwa48 (2015-06-10 20:46) 

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