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ハイレゾ対応のパソコンって何だ? [パソコン]

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富士通、ハイレゾ音源対応など個人向けPC「FMV」シリーズ新機種

最近、パソコンの新製品が面白くないので、めったに取り上げないのだが、悪い意味でびっくりしたのが、各社の2015年夏モデル。

どの会社も、ハイレゾ対応を謳っているのが目に付く。

ヘッドホン出力やミニジャック出力レベルで、ハイレゾ対応したというだけなら簡単で、アンプは安物でも40kHzまで出ないものはないから、D/Aコンバータをハイレゾ対応品に交換するだけだろう。
日本オーディオ協会の規定によれば、ヘッドホンで聞くなら、確かにそれだけでハイレゾ対応と言えてしまう。
パソコンメーカーから見れば、まあお手軽に対応できる新機能だから、売りにしやすいのだろうな、程度に思っていた。

今回驚いたのは、液晶一体型のデスクトップモデルで、スピーカーで、ハイレゾ音源の再生が可能だと主張している製品が出てきていることだ。

申し訳ないが、過去、コンポーネントオーディオ並みの高音質のパソコンなんて、見たことがないのだが、これはどういうことだ?
パソコンの音質なんて、良くて安物ミニコンポレベル、大抵はラジカセレベルだ。

今回、ハイレゾ対応のパソコンが、どこまで真面目に高音質を目指したのかは詳しくは分からないが、筐体が変わっていない以上、従来に比べて大幅に音質が向上しているとは思えない。

もちろん、安物スピーカーでも、20kHz以上の音を出せるが、出ることと音がいいことはまた別。
例えば、富士通では、パイオニアと共同開発し、ツイーターを高音用に追加したようだが、写真を見る限り、パルプ素材のコーン型みたいで、正直たいしてお金が掛かっているように見えない。
また、10cmちょいの小さなスピーカーでは、50Hz以下の超低音が出る訳もなく、超高音だけが出ても、とてもではないがトータルで高音質とは思えない。

製品によってはスピーカーが背面に向いているものもあり、それでは、指向性が強い超高音は、ほとんどユーザーの耳に届かないはず。

しかし、日本オーディオ協会の規定に従えば、こんな程度の対応でも、40kHzの超高音がとりあえず出て、主観で「この音がいい音」と思えば、自社でハイレゾ対応だと主張してもいいことになっているのだ。

いかに、元々の規定がいい加減なものであるかが、露呈するような製品だし、せっかくハイレゾの市場を広げようとしているときに、いい加減なハイレゾ対応製品がどんどん出てくれば、ハイレゾの市場価値を下げることにしかならないだろう。

こんな調子だと、どんな製品も、猫も杓子もハイレゾ対応と言いだして、「なんちゃってハイレゾ対応製品」が氾濫し、ハイレゾ対応のロゴが付いていること自体、全く価値がなくなる日は近いな。

パイオニアは、ピュアオーディオメーカーとして、なぜ自分の首を絞めるような行為に加担したのか、これは罪深いと思う。

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