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PS4のAV機能はどうなった? [ゲーム機]

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現行世代のゲーム機では、PS4の圧勝が決定づけられつつある。
やってみたいゲームも、ようやく出始めたし、価格も中古なら3万円台前半ぐらいから手に入る。
また、これまで出たゲームは、画質の違いを無視すれば、PS3でも出来るゲームが多かったが、「Project Morpheus」によるHMDを使うゲーム(というかエンタテイメント)は、PS3のゲームとは全く概念がうものになりそうだ。

なので、HMD「Project Morpheus」の価格が発表され、手を出せる価格になりそうなら、そろそろPS4に手を出してもいいかな、と言う気がしている。

さて、私の場合、PS3は、ゲーム機としてより、AV機器として使用している時間の方が長いが、PS4のAV機能は、PS3とは異なり、何もないに等しい状況だった。
そこで、現時点でどうなっているのか確認してみた。

初期出荷時のファームウェアV1.50では、AV機能は、Blu-ray市販ディスクの再生、Blu-ray Disc(著作権保護されたBD-R/RE)の再生、DVD-ROM,DVD-R/RW,DVD+R/RWの再生(AVCHDやCPRMもサポート)のみしかなく、音楽CDの再生機能さえなかった。

その後、V1.75でBlu-ray 3Dの再生し、V2.00 で、ようやくUSBストレージに記録したMP3/AACファイルの再生が可能になった。

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そして、V2.50でようやく、本格的なメディアプレーヤーが搭載され、ネットワークを介したサーバから、あるいは、USBメモリから、動画、音楽、写真の再生が可能になった。
DLNAの認証はまだ通っていないらしく、そのロゴはないが、説明を読む限り、DLNAクライアント相当の機能は搭載されたとみていいようだ。
ただし、DCTP-IPには対応せず、デジタル放送の再生はできない。「nasne」のデジタル放送コンテンツを再生したければ、「torne PlayStation 4」を使う必要があるようだ。

対応コーデックについては、映像は、MPEG-4 AVC/H.264までで、HEVC/H.265には非対応。ということは、4k動画の再生にも非対応ということになる。
この辺のコーデック対応は、搭載グラフィックチップの性能とファームウェア次第であり、この世代のRADEONチップでは、パフォーマンス的に、HEVC/H.265への対応は、将来も望み薄のようだ。

また、HDMI出力について確認してみたら、バージョンがV1.4aとのこと。PS4発売時には、60fpsの4k動画にもフル対応するV2.0規格はリリースされていなかった気もするので、これ自体は致し方ないのかもしれない。
ただ、V1.4aだとすると、4k出力には対応するものの、帯域の制約から、フレームレートは30/24fpsにとどまる。

また、HDMIの著作権保護方式HDCPのバージョンも、ハイビジョン対応のV1.1らしい。
4kコンテンツ配信には、保護が強化されたHDCP V2.2に対応することが必須になっているため、ここでも、PS4は、まともな4kコンテンツは再生できないことが分かる。

これらは、すべてLSIレベルで対応することなので、ソフトの更新ではまず対応は困難。
もし4kを扱えるようにするには、フレームレートは24fpsに限定し、映画などの配給元に、著作権保護をハイビジョン並みの強度でもいいと了解してもらい、コーデックはH.264/AVCでエンコードし、HEVC/H.265を利用した場合の約2倍近いビットレートでコンテンツ配信を行う必要があるが、どう考えても非現実的だ。

したがって、総合すると、現行のPS4では、4k放送や4kコンテンツ配信には、将来も、対応できないと考えた方が正しそうだ。
少なくとも、4kの「ULTRA HD BLU-RAY」なんかは、PS4では未来永劫再生でるようになることはないだろう。

4kには対応できないことが初めから分かっていたからこそ、ソニーは、PS4発売時に、AV機能の実装を割り切って諦め、ゲームに注力することにしたのかもしれないな。
だとすると、PS4のAV機能が、バージョンアップでPS3以上に充実することは、今後とも期待薄かもしれない。

もちろん、今後、ハード的に、HEVC/H.265、HDMI2.0a、HDCP V2.2に対応したPS4の新製品が出る可能性はあるだろう。その際は、改めて4k対応を売りにしてゆく可能性はありそうだ。
したがって、もし、PS4に、4k対応を期待するなら、現行機種を買わず、今後出る可能性がある4k対応のPS4(もちろんSCEはそんな製品の発売は表明していない)を待った方がいいという結論になりそうだ。

一方、音楽についてはどうだろう。
対応するコーデックが、MP3、AAC(M4A)のみとのこと。
ロスレスやハイレゾオーディオには非対応ということで、ハイレゾ対応のWalkmanやヘッドホンを多数発売し、ハイレゾをけん引するソニーとして、提供するメディアプレーヤーが、まだまだプアと言わざるを得ない。
ただし、この辺は、動画コーデックとは違って、処理が軽いので、現状のPS4の性能でもソフト更新で実装はできそう。今後対応を期待したいところだ。

それ以外だと、「nasne」を操作できるテレビアプリ「torne PlayStation 4」が、ようやく6月になって発売され、デジタル放送の予約録画や放送視聴、録画番組の再生なども可能になった。

配信サービスへの対応に関しては、音楽配信「Music Unlimited」が終了してしまい、別物の「PlayStation Music」に移行。
動画配信も「Video Unlimited」から「PS Video」に衣替えするなど、あまりうまくいっていない印象も強い。

ネットワーク機能に関しては、WebKitをベースにしたHTML5対応のWebブラウザを搭載し、Video/Audioタグによる映像、音声のストリーミング再生が可能となっているようだ。

また、動画配信サービスについては、YouTubeやHuluの専用アプリがリリースされているようで、今後、Netflixやニコニコ生放送のアプリがリリースされる予定があるようだ。

写真に関しては、「PlayMemories Online」アプリで、写真表示や、簡単な加工、スライドショーなどができるが、初期バージョンからあまりバージョンアップはされていない。

PS4のAV関連機能を調べてみて分かったのは、徐々に強化はされているものの、PS3の時とは違って、いまだに全く力が入っているようには見えないということ。
PS3の頃は、当初、PS3が一番低価格なBlu-ray Disc Playerだったので、AV機能は確実に売り文句になったから、力を入れる意義があったのだろう。
しかし、今、AV機能をがんばっても、PS4より安いAV製品はいくらでもあるし、ゲーム機の売りにならない。
また、やりたくても、ソニー自体にPS3の頃の開発体力がないのだろう。

さらには、PS3発売時は、最新規格であったBlu-ray DiscやDLNA+DTCPへの対応が、売りになったが、PS4は、ここまで調べた内容から見るに、今後売りにできるはずの4kに、ハード的に対応できていないから、4k対応を売りにしたくてもできない。
いくらAV機能をがんばっても、上限は、PS3並みの機能でしかなく、それでは魅力に乏しいだろう。

だから、現時点では、PS4は、あくまでゲームで勝負するというのが、ソニーのスタンスなのだろうな。

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