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2015年秋のプリンタの新製品エプソン編　[パソコン周辺機器] [編集]

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2015年秋のプリンタの新製品が出揃ったようなので、簡単に増えておきたい。
まずは、エプソンのプリンタ複合機の2015年秋の新製品について。

今回、売れ筋の複合機「EP-808A」「EP-978A3」などは、ハード的には変更がないマイナーチェンジモデルで、特に取り上げたいポイントはないが、それ以外に発表された新規開発のモデル2機種が面白かった。

エプソンが新「カラリオ」発表、写真愛好家向けのA3機など投入 - 日経トレンディネット

まずは、A3複合機「EP-10VA」。
A3対応複合機「EP-978A3」の上位モデルという形で、写真愛好家向けにチューンナップした高画質モデルといったところか。
インクの構成が変わり、レッドインクとグレーインクを含む新しい6色インク（染料タイプ）に一新され、色域を拡大するとともにモノクロ写真印刷時の色転びを防いだという。
背面には新たに給紙トレイ（普通紙は最大10枚、写真用紙は最大5枚）が搭載され、A3用紙の連続給紙に対応した。用紙送りの精度を従来の倍に高めることで、色ムラの発生も抑えたという。

機能面では、パソコンなしで色補正を実行し、余白や余黒を付けて1枚の作品をプリントする機能や、ハガキの郵便番号枠を検出し、ハガキの裏表や上下を間違えてセットした際に警告で知らせる機能も備える。後者は、すべての機種に搭載して欲しいところ。

予想実売価格は4万円台半ばと高いが、エプソンとしては、久々のインクの変更を伴う画質改善を行い、モノクロ印刷の画質にもこだわったモデルということで、写真愛好家には注目の製品になるだろう。

もう一つが「EP-10VA」とは対極の存在の「カラリオミー宛名達人　PF-81」。

「カラリオミー」シリーズは、年賀状シーズンを前に、はがき印刷や住所録管理機能に特化した昔のワープロ専用機みたいな製品だが、今回は、外観、機構を一新。
一番目立つのは、タブレット風の縦型ディスプレイ。これにより、はがきのあて名などが、画面一杯のサイズで表示できるようになった。これまでなかったのが不思議だが、「カラリオミー」を買う層には強くアピールできるポイントだろう。

プリンター部も、単体プリンター「PF-70」と同等のものに一新され、速度、画質も向上。EP-10VAと同様、ハガキの郵便番号枠を検出して印刷ミスを防ぐ機能も搭載するのは、商品の性格からも当然か。
予想実売価格は5万円台半ばとのことで、安くはないが、一定のニーズはしっかり掴みそうだ。

エプソンは、今回、メインストリームはマイナーチェンジにとどめ、どちらかというと傍流の「EP-10VA」「カラリオミー宛名達人」の開発に力を入れたということか。
プリンタ業界も、縮小傾向の中、開発人員も縮小せざるを得ないだろうから、毎年どこに注力するかは、ある程度絞らざるを得ないんだろうな。

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