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VWディーゼル車の不正問題で分からないこと [乗り物]

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独フォルクスワーゲン、米ディーゼル車不正問題でウィンターコーンCEOが辞任 - Car Watch

VWが、北米向けディーゼル車の制御プログラムで、北米の排ガス規制の試験を不正にパスするよう細工していたことが判明し、約2兆円の罰金が科せられるらしい。

VW、株価が大幅下落…他の自動車関連銘柄にも売り | レスポンス

さらに、米国だから、今後、ユーザーの集団訴訟も続発すると見られ、VWの業績先行きは全く見通せなくなった。株価も3割以上の大幅下落みたいだ。

VW、欧州でも不正 BMWにも疑惑報道、会社側は否定:朝日新聞デジタル

しかも、不正は米国向けにとどまらず、欧州でも不正があったという報道、さらには、BMWなど他社でも同様の疑惑報道が出ており、問題がどこまで波及するのか全く見えない状況となっている。

さて、実際のその制御プログラムの不正とはどんな内容だったのか?

【VW匠の技】似非クリーンディーゼル技術の極みを検証してみた | 膝と相談させてください

この記事によれば、アメリカの規制が厳しく、テストをパスするため、VWは車の制御プログラムに悪質な手を加えた。
排気ガス試験モードテストのパターンを判断し、そのパターンの運転が始まったらフルに触媒機能を発揮させ、エンジン制御も、走行性能より排ガス規制最優先の状態で動作させて、テストをクリアする一方、そうでない通常状態では、触媒性能を抑制して劣化を抑え、その代償として、基準値の40倍ものNOxを街中に放出する状態になっていたらしい。

似た話は、日本のエアコンの省エネ性能の偽装でも聞いたことはあるので、日本企業も、決して笑えないタイプの不正ではある。
ただ、排ガス規制は、全世界的な地球環境に直結する問題だけに、事はより重大だろう。

一点分からないのが、VWが、不正なプログラム修正を行うと表明していることだ。
なぜ、それがどういう修正プログラムなのかを詳しく聞き出さないのかが、マスメディアに対して大いに不満なのだが、普通に考えると、試験以外でも試験モードで動かし、触媒機能をフルに働かせるよう変更するのだろう。
そうなると、問題は燃費試験だ。燃費試験では、触媒性能を抑えたモードで計測していて、それを公式燃費としていたのなら、現代自動車の燃費詐称と変わらない完全な詐欺行為だ。

改修によって、当然、それまで使っていた触媒を抑えていた状態より、確実に馬力の低下や、燃費の劣化を伴うはずであり、ユーザーはそれに怒るはず。
こんな安易な修正プログラムを、修正と呼んでいいのだろうか?

さらには、排ガス規制に対し優れた車に対して、税制上も優遇している国は多いが、もし、今回対象の車が、排ガス規制をパスしなくなったり、優遇税制の対象から外れたりしたら、その損害は直接ユーザーに及ぶ。

そもそも、排ガス規制を満たす性能がないのをごまかしていたのだとしたら、ソフトの改修程度でそれを満たせるはずがなく、商品交換または返品しか対策はないように思える。

解決の道は険しく、VWとしては、企業の存続の危機に立たされるのは間違いないだろうな。

また、BMWにも同様の不正があるかのような報道も出ていて、こちらも気になるところ。
クリーンディーゼルに力を入れているマツダについても、市場はそう見ず、株価は下落しているようだ。
マツダは、さすがに不正はしていないと信じているが、だったら、素早く、そのことを世界に宣言すれば、こんなことにはならなかっただろうに。
ただ、むしろ、この事件は、中期的に見れば、競合するマツダにとっては有利な材料であり、安くなった今、株を買ってもいいかもね。

(追記)テレビを見ていて、ふと、最近やたらAudiのCMが多いな、と不思議に思ったのだが、Audiて、VWグループなのね。おそらく、VWで買った枠でCMが流せなくなったので、VW色が小さいAudiのCMに振り替えているのかも(笑)

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