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北海道新幹線って大丈夫なんだろうか? [乗り物]

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「東京~函館は乗り換えなし、所要時間は1時間半も短縮される」というのが売りの、来年4月には開通する北海道新幹線だが、意外にも地元ではあまり盛り上がっていないという。

杉山淳一の「週刊鉄道経済」:新函館北斗駅不要論、北海道新幹線は1日も早く札幌へ (1/4) - ITmedia ビジネスオンライン

原因としては、現段階の終点である新函館北斗駅が、実際には北斗市にあり、函館市内からは遠くて、在来線への乗り継ぎも含め20分ほどかかるため、結局約4時間半もかかってしまうことが大きいらしい。
さらに、運賃も、特急料金がJR東日本とJR北海道で別にかかることから、東京~新函館北斗間で特急指定席を利用した場合、2万2690円(通常期)とかなり高い。

東京~函館間の航空運賃は正規運賃でANAとJALが35,200円で、エアドゥが27,100円だが、事前割引で1万円台前半 まで下がるし、航空機の所要時間も1時間20分だから、空港までのアクセスを考えても、航空機の方が安くて利便性が高いケースが多いだろう。

北海道新幹線のお得なきっぷ|JR新幹線ネット

さすがにそれでは勝てないと考えたのか、割引チケットも計画されているようだが、それでも終点が函館では弱い。

北陸新幹線が、北陸から軽井沢などへの観光需要を喚起していることを考えると、北海道から東京以外の途中のエリアへの観光客や、逆に途中のエリアから北海道への観光客が増える可能性もあるが、

北海道新幹線はやぶさ、宇都宮駅停車に否定的 JR北海道社長  :日本経済新聞

東京から新函館北斗の直通「はやぶさ」の途中停車駅は、上野(一部)、大宮、仙台、盛岡、新青森、奥津軽いまべつ(極一部)、木古内(一部)のみであり、大きな途中駅が盛岡と仙台だけで、宇都宮から福島のエリアで停車駅がないのが痛いかもしれない。
そもそも、北海道新幹線と言っていながら、実態は、北海道の入り口までしか通っていないのだから、観光需要に大きな期待をするのは間違いだろう。

こりゃ確かに、当面、利用客は限られそうだ。

北海道新幹線が、札幌まで延長されれば、また使われ方が変わってくるだろうが、北海道新幹線の札幌延伸は、当初2036年春開業目標だったのが、5年繰り上げ、2031年春に変更されたが、それでもあと16年かかる。

ただでさえ、経営状態が悪いJR北海道が、その間持ちこたえられるのだろうか。
いささか心配だな。

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