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本の非破壊スキャンができるスキャナ [電子書籍]

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本の非破壊スキャンが可能な「ScanSnap SV600」登場!:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ

以前、本の非破壊スキャンが可能なドキュメントスキャナ「ScanSnap SV600」を取り上げたことがあったが、これは、本を開いた状態で置き、上の少し離れた場所からカメラで撮影し、映像のゆがみをソフト的に補正することで、本を裁断せず、自炊できることを狙った製品だった。

ページめくりは手動だし、読み取り解像度は元々高くないうえに、ページの根元は完全に歪みが補正しきれず、解像度も落ちる点は、弱点だったが、本を裁断せず自炊できるという意味では、ほぼ唯一無二の存在だった。

400-SCN033.jpg

そこに、サンワサプライから、まったく違ったアプローチで、新製品「400-SCN033」が参入してきた。

サンワサプライ、本を裁断せずに自炊できる“極薄”エッジのフラットヘッドスキャナー -INTERNET Watch

見た目は、ごく普通のフラッドベッドスキャナに見えるが、最大の特徴は、原稿を置くガラス面と、本体手前の縁との間が約6mmしかないこと。

02.jpg

この手前のふちに本の綴じ部分を合わせて置くことで、片方のページをほとんど丸ごとスキャンできることにある。

ページの根元部分から6mmは読み取れないが、ほとんどの本はそれでも十分なはず。

ページめくりは手動になるが、それは「ScanSnap SV600」も同じ(片ページづつスキャンするので、手間は増えるが)。

「ScanSnap SV600」とは違い、原稿の歪みはほとんど発生しないし、CCDで密着スキャンするので、読み取り解像度も高く、きれいに読み取れる。

原稿カバーも、当然、厚い本をはさめるよう、フレキシブルで余裕のある構造となっている。

読み取りサイズは最大A4。最大解像度は1200dpiのCCDセンサなので、価格の安いCISセンサと違い、多少原稿が浮いても、黒ずまず綺麗に読み取れるのもいい。

対応するOSは、Windows 10/8.1/8/7/Vistaとなっており、Macには対応しないのは、付属ソフトがないから。
TWAIN規格のスキャナなので、Macでも利用は可能だ。

ただし、付属ソフト「Book Pavilion」は、本をスキャンするとき、ページごとに読み取り方向を自動反転してくれたり、傾きも自動補正してくれるので、本を丸ごとスキャンして自炊するのには利便性が高そうだ。

この製品の弱点としては、本の根元6mmは読み込めないため、絵本など綴じしろギリギリまで絵や文字がある本は、原稿が少し欠けることだ。

最大読み取りサイズがA4までなので、一番ポピュラーな真四角の絵本などは、サイズオーバーで読み取れないのも残念。

また、価格が税別34,074円で、本体角が狭い工夫を除けば、ごく普通のフラッドベッドスキャナであることを考えると、ちょっと割高には感じる。

万能ではないが、「ScanSnap SV600」とは全く違った、シンプルだが実用的なアイデアの非破壊自炊用スキャナであるのは間違いないな。

さて、本の非破壊スキャンについては、今後の最大の課題が自動ページめくりだろう。

全自動「洗濯物たたみ機」の開発へ どれくらい家事が楽になる?【動画】

ただ、ロボットと人工知能の技術を活用し、「全自動洗濯物たたみ機」が作れる目途が立った今、ロボットによる「本の自動ページめくり」もさほど難しいことのようには思えない。

まずは国会図書館などの業務用に登場してくるだろうが、個人でも買える全自動非破壊ブックスキャナが登場するのは、そう遠くない気がするな。

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