ホンダの燃料電池車「クラリティ フューエル セル」 [乗り物]
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5人乗りのFCVセダン、ホンダ「クラリティ フューエル セル」発売! 普及への課題は? - 日経トレンディネット
ホンダが、初代「プリウス」の後を追い、「インサイト」を発売したとき、あまりの「真正面からの勝負を避けた」感にガッカリしたことを思い出す。
今回の燃料電池車(FCV)も、どうせトヨタの「MIRAI」から1年遅れて、そこそこのものしか出せないだろう、などと多寡をくくっていたら、思ったより真っ向勝負の車「クラリティ フューエル セル」を発表してきたので驚いた。
一番驚いたのは、室内空間やトランクルームの広さだ。
この広さを実現するために、まず、燃料電池パワートレインを、V6エンジンサイズまで小型化してボンネット内に収めたという。
ボディーサイズは、全長4915mm×全幅1875mm×全高1480mmと、ホンダのフラッグシップセダン「レジェンド」よりやや小ぶりな程度の3ナンバークラス。
リチウムイオンバッテリーと水素タンクの搭載位置も工夫し、水素タンクは、前方24L、後方117Lの2つに分けることで、「MIRAI」を超える容量とし、燃費改善と併せて、約750km(JC08モード)という、東京-大阪間を高速道路でノンストップ走行できる航続距離を実現した。
その結果、広々とした5人乗りの居住空間と、9.5型ゴルフバッグ3個が積載可能なトランクルームを確保し、ガソリン車にも遜色ない空間を実現したという。
装備面も、ホンダの運転支援システム「Honda SENSING」が標準装備となり、Apple Car Play対応の通信機能付きナビゲーションシステムなども標準搭載するなど「MIRAI」より積極的。
その他に、オプションとして、ポータブル式外部給電機「Power Exporter 9000」が用意されており、車両との接続で外部への電力供給も可能とのこと。供給できる電力は、一般家庭のおよそ7日分に相当するというから、災害時にも心強い。
ただ、2016年3月10日に発売したものの、当面は法人向けのリース販売のみで、個人向け販売は、最短でも来年秋になるのが残念なところ。年内販売は200台を目標に掲げ、2016年中には欧米市場への展開も予定しているそうだ。
参考価格は消費税込みで766万円で、最大で208万円の補助があるため実質的な価格は約558万円からとなる。この価格は、「MIRAI」に比べて30万円ほど高いが、「Honda SENSING」などの機能差を考えれば同等かむしろ安いだろう。
デザインも、個性的過ぎるフロントマスクの「MIRAI」に比べ、いたって普通で、好き嫌いは少ないように思える。
なにより、FCVの航続距離は、EVの航続距離と違って、気温次第でカタログ値より大幅に悪化したりしないので、その値はある程度信用していい。
当面、水素ステーションの数が限られる現状を考えると、東京-大阪間もノンストップで走れるだけのスタミナは、日常使いでも重要な意味を持つだろう。
「クラリティ フューエル セル」を一般販売する1年半後には、当然、「MIRAI」も対抗策を打ってくるのは間違いないので、現状で勝ち負けを言いうのはフェアではない。
ただ、「クラリティ フューエル セル」が「MIRAI」といい勝負なのは間違いなく、「初代プリウス」の独り勝ちだったHVに比べれば、これからの技術競争に期待が持てそうだ。
関連記事:
トヨタが発売する燃料電池車「MIRAI」の未来は?:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
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5人乗りのFCVセダン、ホンダ「クラリティ フューエル セル」発売! 普及への課題は? - 日経トレンディネット
ホンダが、初代「プリウス」の後を追い、「インサイト」を発売したとき、あまりの「真正面からの勝負を避けた」感にガッカリしたことを思い出す。
今回の燃料電池車(FCV)も、どうせトヨタの「MIRAI」から1年遅れて、そこそこのものしか出せないだろう、などと多寡をくくっていたら、思ったより真っ向勝負の車「クラリティ フューエル セル」を発表してきたので驚いた。
一番驚いたのは、室内空間やトランクルームの広さだ。
この広さを実現するために、まず、燃料電池パワートレインを、V6エンジンサイズまで小型化してボンネット内に収めたという。
ボディーサイズは、全長4915mm×全幅1875mm×全高1480mmと、ホンダのフラッグシップセダン「レジェンド」よりやや小ぶりな程度の3ナンバークラス。
リチウムイオンバッテリーと水素タンクの搭載位置も工夫し、水素タンクは、前方24L、後方117Lの2つに分けることで、「MIRAI」を超える容量とし、燃費改善と併せて、約750km(JC08モード)という、東京-大阪間を高速道路でノンストップ走行できる航続距離を実現した。
その結果、広々とした5人乗りの居住空間と、9.5型ゴルフバッグ3個が積載可能なトランクルームを確保し、ガソリン車にも遜色ない空間を実現したという。
装備面も、ホンダの運転支援システム「Honda SENSING」が標準装備となり、Apple Car Play対応の通信機能付きナビゲーションシステムなども標準搭載するなど「MIRAI」より積極的。
その他に、オプションとして、ポータブル式外部給電機「Power Exporter 9000」が用意されており、車両との接続で外部への電力供給も可能とのこと。供給できる電力は、一般家庭のおよそ7日分に相当するというから、災害時にも心強い。
ただ、2016年3月10日に発売したものの、当面は法人向けのリース販売のみで、個人向け販売は、最短でも来年秋になるのが残念なところ。年内販売は200台を目標に掲げ、2016年中には欧米市場への展開も予定しているそうだ。
参考価格は消費税込みで766万円で、最大で208万円の補助があるため実質的な価格は約558万円からとなる。この価格は、「MIRAI」に比べて30万円ほど高いが、「Honda SENSING」などの機能差を考えれば同等かむしろ安いだろう。
デザインも、個性的過ぎるフロントマスクの「MIRAI」に比べ、いたって普通で、好き嫌いは少ないように思える。
なにより、FCVの航続距離は、EVの航続距離と違って、気温次第でカタログ値より大幅に悪化したりしないので、その値はある程度信用していい。
当面、水素ステーションの数が限られる現状を考えると、東京-大阪間もノンストップで走れるだけのスタミナは、日常使いでも重要な意味を持つだろう。
「クラリティ フューエル セル」を一般販売する1年半後には、当然、「MIRAI」も対抗策を打ってくるのは間違いないので、現状で勝ち負けを言いうのはフェアではない。
ただ、「クラリティ フューエル セル」が「MIRAI」といい勝負なのは間違いなく、「初代プリウス」の独り勝ちだったHVに比べれば、これからの技術競争に期待が持てそうだ。
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