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この秋のBDレコーダー新製品を見ていて [AV機器]

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縮小傾向のレコーダー業界の救世主となるか? “マルチハイレゾ”という新しい潮流 | GetNavi web ゲットナビ

4k、HDRで多少盛り返しつつあるテレビ市場に比べ、VODサービスの普及などもあり、BDレコーダーの市場は、縮小傾向が続く。
それは、量販店でのレコーダー売場がどんどん狭く、端に追いやられていることからもよく分かる。

秋というと、例年、BDレコーダーもモデルチェンジの時期で主力機種の新製品が発売されるのだが、今年は寂しい限り。

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パナソニック、UHD BD再生対応で約9万円の新BDレコーダ。HDMI×2やCDリッピング - AV Watch

そんな中で、パナソニックだけは、比較的頑張っていて、Blu-ray Discレコーダ「DIGA」6機種を発表した。
中でも、HDD容量2TBの「DMR-UBZ2020」と1TBの「DMR-UBZ1020」の2モデルは、低価格でありながらUltra HD Blu-ray Disc(UHD BD)の再生に対応し、価格はオープンプライスだが店頭予想価格は2TBが10万円前後、1TBが9万円前後。
さらには、UHD BD再生に対応しないスタンダードモデルの「DMR-BRZ1020」など4製品も発売される。

これまでは、30万円以上する最上位モデル「DMR-UBZ1」のみが、UHD BD再生に対応していたが、これで、10万円以下の売れ筋モデルでも、UHD BDが見らえるようになった。

4kに関しては、UHD BD再生に加えて、YouTube、Netflix、アクトビラなどの4Kネット動画にも対応する(NetflixはHDRにも対応)。

さらに、NAS/ホームサーバー機能も拡充され、新たに無劣化のFLAC形式でCDをリッピングし、本体HDDに保存可能となった。また、ミュージックサーバーとしても、FLACやDSDなどのハイレゾファイルの配信も可能となった。

ただ、私はずっと待っている「SeeQVault SD」への対応は、今回も見送られた。「SeeQVault SD」は、東芝が主体になって推進しているようだが、それにパナソニックが乗りたくない理由が分からない。
利便性を考えたら、結局自社内でしか互換性のない「SeeQVault対応HDD」だけでは、ユーザーは納得できる筈がないのに。

ということで、そろそろBDレコーダーを買い替えたい気もある私だが、その一点でなかなか踏み切れないでいる。

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ASCII.jp:60分番組を最短5分で視聴できる! 再生時間を短縮する東芝BD レコーダー

【小寺信良の週刊 Electric Zooma!】素早く録画を消化、“時短”で攻める東芝新レコーダ「DBR-T2007」。SeeQVault SDも - AV Watch

それ以外だと、東芝が全録でない普通のBDレコーダー「レグザブルーレイ」4機種を発表した。
東芝の全録モデルは昨年2月の「DBR-M590」以降新製品が出ていないらしく、この時期に後継機種が出ないというのは、もう全録モデルからは撤退したということかもしれない(一応、テレビのレグザには全録モデルは残っているが)。
市場規模が縮小し、東芝自身も業績のいい事業の選択が迫られる中、もはや立ち往かなくなったのだろうな。

今年の新機種は「時短」というコンセプトを前面に打ち出し、録画した番組を、すべてを再生する「通常再生」、CMなどのチャプターを飛ばす「らく見」、CMなどのチャプターを飛ばしながら1.3倍速で再生する「らく早見」、チャプターを考慮しながら本編を20分割し、冒頭15秒ずつ再生する「飛ばし見」を選んで、再生することができる時短再生機能だ。

また、録画時にはDVDダビング用データの生成も同時に行なえ、録画後DVD(VRフォーマット)への高速ダビングが可能となる。
SDメモリーカードへの持ち出し録画も可能で、SeeQVault対応のSDメモリーカードへの自動ダビングも可能となっている。
ただ、残念なのが「SeeQVault SD」規格自体が東芝以外に広がっていないため、スマホやタブレット側でも、国産ブランドが総崩れの状況で、明確な対応を謳う端末が広まっていないこと。

その状況を打開するため、iOS端末(Lightning搭載端末)で利用できるSeeQVault対応microSDカード&カードリーダーセットも発売するが、それよりは、レコーダー側で対応製品が他社にも広がることの方が重要だと思う。

時短再生機能については、東芝お得意のクラウド連携できめ細かなチャプター再生するまでには踏み込んでおらず、技術的な新しさは全くない、むしろ後退していると言っていい。

東芝が、全録モデルを封印したのだとしたら、今後どのような機能や性能で、BDレコーダー市場で買っていくのか、不安に思える新製品だな。

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シャープ、字幕全文表示対応の新BDレコーダ。バラエティ「ドラ丸」も - AV Watch

シャープも、「AQUOSブルーレイ」5モデルを発表したが、新しい特徴は、1クールのドラマをまるごと録画できる「ドラ丸」の強化と、録画番組の字幕全文表示ぐらい。
字幕全文表示機能とは、番組の字幕を抽出し、映像なしの文字情報として見る機能で、番組のあらすじを文字で確認できるようにするというのが、目的らしい。
正直、ソフトだけのマイナーチェンジで、このぐらいなら過去の機種もファーム更新で対応して欲しいと思える程度の機能だ。
シャープも、次にやることがなくて、苦労しているようだな。

現時点で、新製品を発表していないのは、ソニーと三菱だが、

「使いやすさ」に自信あり――ソニー、BDレコーダー4機種を発表 (2/2) - ITmedia LifeStyle

ソニーが撤退したという話は聞こえてこないが、春以来新製品が出ていない。

『PS4 Pro』4Kブルーレイを排除した理由について「PS4はゲームの次にストリーミングで多く使われている。そこに重きを置いた結果だ」 : オレ的ゲーム速報@刃

しかも、ソニーに関しては、ハード的には対応可能なはずの「PS4 Pro」でも、UHD BD再生には非対応とし、4kはストリーミング対応のみで行くとの発言をしていたし、春の新製品も、独自のメディアクロスバーを廃止し、普通のメニューUIに戻してしまうなど、BDレコーダー市場にはあまり積極性は感じられない。
このままBDレコーダーから撤退します、と言われても、納得してしまうな。

三菱、今度はレコーダーからの正式撤退

そして、三菱電機は、BDレコーダーから正式に撤退したようだ。市場規模からして、やむを得ない判断だろうな。

ただ、これで、BDレコーダーを発売するメーカーは4社となってしまったし、ソニー、東芝、シャープも、どんどん独自性が薄れており、既に開発を外部に全面委託しているのではないかと疑えるほど。その先行きは怪しい。

一方で、テレビ番組を全然リアルタイムで見なくて、タイムシフトでしか見ないという人も多いが、そのニーズは必ずしもBDレコーダーの需要には結びついていない。

というのも、最近は、安い液晶テレビにも、USBでHDDを外付けすれば予約録画ができる製品が多いし、上位機種はダブル録画、トリプル録画の製品も多い。
すなわち、大半のユーザーはテレビのリモコンで手軽に予約録画できればそれでよく、見たら消せばそれでよくて、BDに保存したりしないのだ。
ネット動画の視聴機能も、スマートテレビ機能として、テレビにも内蔵されており、敢えてレコーダーで対応する意味も薄れた。

その意味では、レコーダーの機能の重点を、ホームサーバに移しつつあるパナソニックの方針は正解かもしれないな。

いずれにせよ、BDレコーダーという商品形態が、間もなく終焉を迎えそうなのは、間違いないようだ。

関連記事:
DIGA・2016年春の新製品:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ



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