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「ハイパーループ」がいよいよ実証試験段階へ [乗り物]

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「ハイパーループ」はいつ実現されるのか?:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ

「テスラモーターズ」や民間宇宙ロケットサービスの「スペースX」を創業したイーロン・マスクが構想を発表し、傘下のベンチャー企業で実現に向けて動いている「ハイパーループ」について、以前にも書いたことがあったが、かなりの進展があったようだ。

「ハイパーループ」とは、減圧されたチューブ内を高速で列車を走らせる交通システムで、新幹線やリニア新幹線に比べ、大幅に建築コストを下げられるという触れ込みでスタートしたが、空気浮上、空気推進という最初のアイデアはうまくいかず、結局、減圧したトンネルの中を走るリニア新幹線みたいなものに着地しつつあるが、その場合当初のコスト見込みがどう変わったかについては、イーロン・マスクは未だ明らかにしていない。

一方実証実験という意味では、前回の記事時点よりは大きな進展があった。

米国内での建設計画については、完全に停滞した感はあるが、ドバイで建設する計画でうまくオイルマネーの資金を引き出し、より本格的な試験車両(ポッド)を作り、実証実験を進めているようだ。
確かに中東なら、砂漠の中、まっすぐな路線が引けるから、「ハイパーループ」には合ってはいそうだ。

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Hyperloop One、フルスケールのテストコースで初走行に成功。ただし速度は100km/hちょい - Engadget 日本版

5月には、ネバダに建設されているテストコースで実物大のポッドを公開したが、その際の最高速度は、111km/hにとどまった。

Hyperloop Oneの実物大ポッド、で時速310kmで走行――ネバダのテストコースで記録更新 | TechCrunch Japan

しかし、7月29日にフルスケールのポッドの走行テストを行った際は、これまでで最高の310km/hを達成したという。

走行したチューブは海抜60kmに相当する気圧にまで減圧されており、営業運転が予定している気圧に近いという。また、モーター、制御装置、真空ポンプ、磁気浮上装置、その他システムのすべての要素は計画どおり正常に作動しているそうだ。

とはいえ、310km/hをは、新幹線でも出せる速度。日本のリニア新幹線を超える速度が出せてこそ、「ハイパーループ」は実用になると言えるので、早くその速度を達成することを期待した。

また、現状、「ハイパーループ」は、磁気浮上式でリニアモーターカー駆動と、リニア新幹線と非常に似てきてしまっているうえに、リニア新幹線に比べて、真空維持に莫大なエネルギーを必要とすると言われており、果たしてトータルで本当にそんなに安く建設でき、ランニングコストも安いのかも早くクリアにして欲しいところ(ドバイの人たちにはどういう風に説明しているのだろう?)。

逆に、リニア駆動にしたことで、これまで全く不明だったブレーキング方法は、回生ブレーキを使うことは確実になった。

さらに、大分実用に近付いたかのように見えるが、私的には、まだまだ疑問点は多い。

(1)減圧されたトンネルの中で、客がどうやって乗り降りするのか?
これについては、イーロン・マスクは一度もどうやるか明言したことがない。そんなことは後で何とでもなると思っているのだろうか? それとも何か秘策があるのか?

(2)建築予定の砂漠で、どのようにして減圧や磁気浮上、リニア駆動のための動力を確保するのか?
計画では、両端の駅近くは都市部だが、途中は完全に砂漠でなにもない。だとすると、動力源をどう確保するのかが分からない。
太陽光発電をバッテリーで貯めるのか? トラブルがあった時、どうやってメンテするのか?

(3)最新の試験ポッドの形状を見ると、底が平らで、頭が新幹線のように上に向かってすぼめた形状に変わった
底にはリニアモーターの駆動部があるのだろうが、動力源はどうしているのだろうか? また、この頭の形状だと、高速走行すると、薄い空気でも上側に流れ、狭いトンネル内で車体を下側への押さえつける力が働くはず。それは、磁気浮上について不利に働くはずで、空気が下側にも回り込むような形状の方が望ましい気がするのだが・・・

私的にはまだまだ眉唾ものなのだが、それでも「ハイパーループ」が思い通りに行くのか楽しみに待ちたい。
たとえ、うまくいかなくったって、この実証実験で分かった課題は、後世への偉大な英知になるのは間違いないからだ。

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