クラウドストレージサービス統合管理サービス「AnyTrans for Cloud」 [クラウドサービス]
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AnyTrans? for Cloud ? 複数クラウドコンテンツをひとまとめに管理する
中国のITベンチャーiMobie Inc.が、2018年7月10日にクラウドストレージサービスを統合管理するサービス「AnyTrans for Cloud」をリリースした。
開発元のiMobie Inc.社から、そのレビューの依頼があり、面白そうだったので、試用してみた。
AnyTrans for Cloudは、Google Drive、Dropbox、iCloud Driveなどの複数のクラウドサービスをひとまとめに管理するユーティリティツールとのこと。
【公式】AnyTrans?無料ダウンロード - iPhone/Androidのデータ管理を簡単に
Windows/Mac版ソフトがリリースされており、それをパソコンコンにインストールして起動するか、Webブラウザからアクセスする。
残念なのは、Android/iOS端末に関しては、PCを介して、データの転送ができるソフトは提供されるようだが、現時点では、Android/iOS端末から、直接、複数のクラウドサービスにアクセスする機能は提供されていないようなのだ。
今時、Windows/Macしかサポートしないクラウドサービスというのは、それだけで魅力が半減してしまうのはやむを得ないところ。
「AnyTrans for Cloud」の特徴は次の通り。
・一度のログインだけで複数クラウドを管理
AnyTransへにログインするだけで、Dropbox、Google ドライブ、iCloud Drvie、OneDriveなどのクラウドサービスを統合管理でき、分散しているすべてのクラウドコンテンツを簡単に整理できる。
・主要なクラウドサービスのサポート
現状、Dropbox, Google Drive, iCloud Drive, OneDrive, Box, pCloud, Facebookをサポートする。
・高速なファイル転送
マルチスレッド技術により、クラウドサービスへのファイルのアップロード/ダウンロード、クラウド間でのデータ移行が、最高のスピードで実行できる。
・3ステップでクラウド間でのデータ移行
異なるクラウドを繋ぎ、「選択>設定>転送」の3ステップで簡単にファイルをクラウド間で転送できる。
スケジュールを設定し、クラウド間で自動的にファイルを転送することも可能。
・ワンクリックでファイル共有
ワンクリックで共有リンクを作成し、ファイルまたはフォルダを、友達、同僚、家族などと共有することができる。
必要に応じて、共有リンクにパスワードを追加するか、有効期間、ダウンロード可能な回数を指定することができる。
・高レベルなSSL暗号化通信により安全&安心
セキュリティ保護のため、ファイル転送には256bitのSSL暗号化を採用。また、クラウドマネージャーとしては、唯一Google 2段階認証を実装している。
AnyTrans
「AnyTrans for Cloud」は、こちらの公式サイトでアカウントを登録すれば、無料で簡単に使い始められるというので、早速使ってみた。
アカウントは、Google,Twitter,Facebookのアカウントから、簡単に会員登録可能だ。
アカウントを作成しログインすると、無料プランとして、
・10GBの超高速なクラウド同期用のプレミアムトラフィック
・技術サポート
が利用できるが、今アカウントを作ると、プレミアムプランの次の特徴を享受できる。
・超高速なアップロード&ダウンロードスピード
・ファイル共有における高度な暗号化設定
・スケジュールに沿ったクラウド同期機能
・技術サポート24時間優先受付
・100GB/月の超高速なクラウド同期用のトラフィック
プレミアムプランは、まず10日間無料利用できるが、さらに、次の行為で延長されるそうだ。
・メールアドレスを認証する:5日間追加
・コンピュータにAnyTransをインストール:5日間追加
・クラウドドライブを追加する:1個につき2日間追加
・お友達を招待する:1人につき5日間追加
無料期間が終わると、プレミアムプランから無料プランに自動的に戻る。
とりあえず、私は、Dropbox, Google Drive, OneDriveを利用しているので、それらのアカウントをいくつか登録してみた。
クラウドサービス間のファイルコピーは、確かに速い。ドラッグ&ドロップで100ぐらいのMP3ファイルをコピー操作をしてみたが、数秒でファイルコピーが終了したように見え、実際、コピーした先のクラウドから、MP3ファイルの再生が可能となっていた。
パソコンからのアップロードも、クラウドサービス間ほどで高速ではないが、ドラッグ&ドロップで簡単に行えた。
さらに、例えば、OneDriveのアカウントを複数登録して、同時に利用することも可能なのは、無料アカウントを複数持っている方には便利かもしれない。
ただ、残念だったのは、複数のクラウドを一つの大きなクラウドサービスのように使う機能がないこと。
「複数のクラウドサービスを統合管理できる」と聞くと、まずその機能に期待してしまったので、その機能がないことが残念でならない。
また、サポートするクラウドサービスも、まだまだ多いとは言えない。
Synology Inc.
我が家では、Synology社のNASを使用しているのだが、このNASは、NASのストレージとクラウドサービスの同期を取ることができて、しかもサポートしているクラウドサービスが、次の通り実に幅広い。
これらのクラウドとの同期が、Synology社のNASを購入すれば、無料で使えるのだ。
Alibaba Cloud Object Storage Service (OSS)、Amazon Cloud Drive、Amazon S3 対応クラウド サービス (Amazon S3、hicloud S3、および SFR NAS Backup など)、Backblaze B2、Baidu Cloud、Box、Dropbox(Dropbox for Business も含む)、Google Cloud Storage、Google Drive(Google Drive for Work を含む)、HiDrive、hubiC、Megafon Megadisk、Microsoft Azure (グローバルおよび中国)、Microsoft OneDrive (Office 365 および OneDrive for Business を含む)、OpenStack Swift 対応クラウド サービス (IBM SoftLayer、RackSpace、RackSpace UK)、Tencent Cloud Object Storage (COS)、WebDAV、Yandex Disk
しかも、NAS上のフォルダごとに同期を取るクラウドサービスを変え、動画フォルダはクラウドA、音楽フォルダはクラウドB、電子書籍譜フォルダは、クラウドCというように、複数のクラウドサービスを使い分けることもできる。
それに比べると、「AnyTrans for Cloud」でサポートされるクラウドサービスの数は多いとは言えない。
特に、iMobie Inc.は、中国の会社なのに、肝心のBaidu Cloudなどがサポートできていないのが不思議でもある。
もちろん、「AnyTrans for Cloud」のプレミアムプランは、その分、転送速度は速いというメリットがあるのだが、プレミアムプランを続けたければ、次の料金が掛かる。
・1年間継続:480円/月、または5,980円一括払い
・6か月継続:680円/月、または3,980円一括払い
・3か月継続:980円/月、または2,980円一括払い
この料金をどう捉えるかは、人それぞれだと思うが、私的には微妙に思う。
Microsoft OneDrive のプラン
例えば、OneDriveは、無料プランで5GBが利用できるが、月額249円払うと50GBに容量が拡大される。
さらに、12,744円/1年(=1か月あたり1,062円)で、プレミアムプランに加入すれば、何と、1TBまで拡張されるのだ。
そう考えると、「AnyTrans for Cloud」に加入して、こまごまとクラウドサービスを連携させるより、一つのクラウドサービスに投資して積極的に使う方が、容量面でも使い勝手の面でもメリットが大きい、というのが現状の私の判断だ。
最後にまとめると、「AnyTrans for Cloud」というサービスが広く受け入れられるためには、次の改善が必要だと思う。
・サポートするクラウドサービスの拡大
・iOS/Android端末からも、複数クラウドにアクセスできるアプリの提供
・複数のクラウドサービスを一つのクラウドサービスとして扱える機能の追加
・単体のクラウドサービスのグレードアップよりメリットが感じられるリーズナブルな料金設定
さらに、はっきりと言えば、中国企業というだけでどうしても、クラウドサービスのアカウントなんていう超個人情報を、提供するのをためらう人間も多いだろう。
そもそも、プレミアムプランの料金を支払うために、クレジットカード番号を入力するのさえ、中国だと悪用されるのではないかと思い、やりたくない人も多いはず。
中国政府、大手IT企業の経営に直接関与へ - WSJ
中国政府が、国内のIT企業に干渉し、ネット上の情報収集にあたっているのは、あまたの報道で明らかになっている。
私も、今回「AnyTrans for Cloud」を試用するにあたっても、MP3ファイルなどを置いている、あまり個人情報リスクがないクラウドのアカウントのみを利用したのは、中国政府を全く信用していないからだ。
それはひょっとしたら先入観に過ぎないのかもしれないが、事実、偏見がある中で、利用者の信用を勝ち取るには、長期間安全で安定したサービスを提供し続けることしか、ないと思う。
その道は厳しいと思うが、頑張ってください。
関連記事:
クラウドストレージはHDDの代わりにはならないみたい:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
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AnyTrans? for Cloud ? 複数クラウドコンテンツをひとまとめに管理する
中国のITベンチャーiMobie Inc.が、2018年7月10日にクラウドストレージサービスを統合管理するサービス「AnyTrans for Cloud」をリリースした。
開発元のiMobie Inc.社から、そのレビューの依頼があり、面白そうだったので、試用してみた。
AnyTrans for Cloudは、Google Drive、Dropbox、iCloud Driveなどの複数のクラウドサービスをひとまとめに管理するユーティリティツールとのこと。
【公式】AnyTrans?無料ダウンロード - iPhone/Androidのデータ管理を簡単に
Windows/Mac版ソフトがリリースされており、それをパソコンコンにインストールして起動するか、Webブラウザからアクセスする。
残念なのは、Android/iOS端末に関しては、PCを介して、データの転送ができるソフトは提供されるようだが、現時点では、Android/iOS端末から、直接、複数のクラウドサービスにアクセスする機能は提供されていないようなのだ。
今時、Windows/Macしかサポートしないクラウドサービスというのは、それだけで魅力が半減してしまうのはやむを得ないところ。
「AnyTrans for Cloud」の特徴は次の通り。
・一度のログインだけで複数クラウドを管理
AnyTransへにログインするだけで、Dropbox、Google ドライブ、iCloud Drvie、OneDriveなどのクラウドサービスを統合管理でき、分散しているすべてのクラウドコンテンツを簡単に整理できる。
・主要なクラウドサービスのサポート
現状、Dropbox, Google Drive, iCloud Drive, OneDrive, Box, pCloud, Facebookをサポートする。
・高速なファイル転送
マルチスレッド技術により、クラウドサービスへのファイルのアップロード/ダウンロード、クラウド間でのデータ移行が、最高のスピードで実行できる。
・3ステップでクラウド間でのデータ移行
異なるクラウドを繋ぎ、「選択>設定>転送」の3ステップで簡単にファイルをクラウド間で転送できる。
スケジュールを設定し、クラウド間で自動的にファイルを転送することも可能。
・ワンクリックでファイル共有
ワンクリックで共有リンクを作成し、ファイルまたはフォルダを、友達、同僚、家族などと共有することができる。
必要に応じて、共有リンクにパスワードを追加するか、有効期間、ダウンロード可能な回数を指定することができる。
・高レベルなSSL暗号化通信により安全&安心
セキュリティ保護のため、ファイル転送には256bitのSSL暗号化を採用。また、クラウドマネージャーとしては、唯一Google 2段階認証を実装している。
AnyTrans
「AnyTrans for Cloud」は、こちらの公式サイトでアカウントを登録すれば、無料で簡単に使い始められるというので、早速使ってみた。
アカウントは、Google,Twitter,Facebookのアカウントから、簡単に会員登録可能だ。
アカウントを作成しログインすると、無料プランとして、
・10GBの超高速なクラウド同期用のプレミアムトラフィック
・技術サポート
が利用できるが、今アカウントを作ると、プレミアムプランの次の特徴を享受できる。
・超高速なアップロード&ダウンロードスピード
・ファイル共有における高度な暗号化設定
・スケジュールに沿ったクラウド同期機能
・技術サポート24時間優先受付
・100GB/月の超高速なクラウド同期用のトラフィック
プレミアムプランは、まず10日間無料利用できるが、さらに、次の行為で延長されるそうだ。
・メールアドレスを認証する:5日間追加
・コンピュータにAnyTransをインストール:5日間追加
・クラウドドライブを追加する:1個につき2日間追加
・お友達を招待する:1人につき5日間追加
無料期間が終わると、プレミアムプランから無料プランに自動的に戻る。
とりあえず、私は、Dropbox, Google Drive, OneDriveを利用しているので、それらのアカウントをいくつか登録してみた。
クラウドサービス間のファイルコピーは、確かに速い。ドラッグ&ドロップで100ぐらいのMP3ファイルをコピー操作をしてみたが、数秒でファイルコピーが終了したように見え、実際、コピーした先のクラウドから、MP3ファイルの再生が可能となっていた。
パソコンからのアップロードも、クラウドサービス間ほどで高速ではないが、ドラッグ&ドロップで簡単に行えた。
さらに、例えば、OneDriveのアカウントを複数登録して、同時に利用することも可能なのは、無料アカウントを複数持っている方には便利かもしれない。
ただ、残念だったのは、複数のクラウドを一つの大きなクラウドサービスのように使う機能がないこと。
「複数のクラウドサービスを統合管理できる」と聞くと、まずその機能に期待してしまったので、その機能がないことが残念でならない。
また、サポートするクラウドサービスも、まだまだ多いとは言えない。
Synology Inc.
我が家では、Synology社のNASを使用しているのだが、このNASは、NASのストレージとクラウドサービスの同期を取ることができて、しかもサポートしているクラウドサービスが、次の通り実に幅広い。
これらのクラウドとの同期が、Synology社のNASを購入すれば、無料で使えるのだ。
Alibaba Cloud Object Storage Service (OSS)、Amazon Cloud Drive、Amazon S3 対応クラウド サービス (Amazon S3、hicloud S3、および SFR NAS Backup など)、Backblaze B2、Baidu Cloud、Box、Dropbox(Dropbox for Business も含む)、Google Cloud Storage、Google Drive(Google Drive for Work を含む)、HiDrive、hubiC、Megafon Megadisk、Microsoft Azure (グローバルおよび中国)、Microsoft OneDrive (Office 365 および OneDrive for Business を含む)、OpenStack Swift 対応クラウド サービス (IBM SoftLayer、RackSpace、RackSpace UK)、Tencent Cloud Object Storage (COS)、WebDAV、Yandex Disk
しかも、NAS上のフォルダごとに同期を取るクラウドサービスを変え、動画フォルダはクラウドA、音楽フォルダはクラウドB、電子書籍譜フォルダは、クラウドCというように、複数のクラウドサービスを使い分けることもできる。
それに比べると、「AnyTrans for Cloud」でサポートされるクラウドサービスの数は多いとは言えない。
特に、iMobie Inc.は、中国の会社なのに、肝心のBaidu Cloudなどがサポートできていないのが不思議でもある。
もちろん、「AnyTrans for Cloud」のプレミアムプランは、その分、転送速度は速いというメリットがあるのだが、プレミアムプランを続けたければ、次の料金が掛かる。
・1年間継続:480円/月、または5,980円一括払い
・6か月継続:680円/月、または3,980円一括払い
・3か月継続:980円/月、または2,980円一括払い
この料金をどう捉えるかは、人それぞれだと思うが、私的には微妙に思う。
Microsoft OneDrive のプラン
例えば、OneDriveは、無料プランで5GBが利用できるが、月額249円払うと50GBに容量が拡大される。
さらに、12,744円/1年(=1か月あたり1,062円)で、プレミアムプランに加入すれば、何と、1TBまで拡張されるのだ。
そう考えると、「AnyTrans for Cloud」に加入して、こまごまとクラウドサービスを連携させるより、一つのクラウドサービスに投資して積極的に使う方が、容量面でも使い勝手の面でもメリットが大きい、というのが現状の私の判断だ。
最後にまとめると、「AnyTrans for Cloud」というサービスが広く受け入れられるためには、次の改善が必要だと思う。
・サポートするクラウドサービスの拡大
・iOS/Android端末からも、複数クラウドにアクセスできるアプリの提供
・複数のクラウドサービスを一つのクラウドサービスとして扱える機能の追加
・単体のクラウドサービスのグレードアップよりメリットが感じられるリーズナブルな料金設定
さらに、はっきりと言えば、中国企業というだけでどうしても、クラウドサービスのアカウントなんていう超個人情報を、提供するのをためらう人間も多いだろう。
そもそも、プレミアムプランの料金を支払うために、クレジットカード番号を入力するのさえ、中国だと悪用されるのではないかと思い、やりたくない人も多いはず。
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中国政府が、国内のIT企業に干渉し、ネット上の情報収集にあたっているのは、あまたの報道で明らかになっている。
私も、今回「AnyTrans for Cloud」を試用するにあたっても、MP3ファイルなどを置いている、あまり個人情報リスクがないクラウドのアカウントのみを利用したのは、中国政府を全く信用していないからだ。
それはひょっとしたら先入観に過ぎないのかもしれないが、事実、偏見がある中で、利用者の信用を勝ち取るには、長期間安全で安定したサービスを提供し続けることしか、ないと思う。
その道は厳しいと思うが、頑張ってください。
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