radikoが聴けるポータブルオーディオプレーヤー「XDP-20」

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パイオニア「XDP-20」レビュー。良い音とカジュアルさを両立したポータブルプレーヤー入門機 (1/2) - PHILE WEB

先日、radiko.jpが聴ける端末についてググっていたら、発見したのが、こちらのポータブルオーディオプレーヤー、パイオニア「XDP-20」。

64.5W×98.2H×16Dmm、125gというサイズ、重さや、タッチパネル画面による操作性などを見て、「どうせAndroid端末で、radikoアプリが動いているだけなんでしょ？」と思ったのだが、詳しい仕様を読んだら、そうではないことがわかり、俄然興味が出てきた。

まず、OSはAndroidではなく、オーディオプレーヤーに特化した独自OSとのこと。
とはいえ、おそらくLinuxベースではあるのだろうが、UIは確かにAndroidとは全く違い、radikoアプリも、Androidとは全く別物。
電力制御もオーディオプレーヤーとして最適化されており、Androidを採用するより、バッテリーの持ちもいいという。

操作は基本的に画面をタッチして行うのだが、それ以外にも、本体右側にはシーソー式音量ボタン、左側に再生/停止と前後のスキップボタンを備える。
本体下部にmicroUSBがあり、これを使って、付属ACアダプタなどによる充電や、パソコンからのデータ転送を行なう。
データ転送については、Windows PCから楽曲転送できる無償アプリ「X-DAP Link」も提供されるが、Walkman同様、パソコンとUSB接続して、ファイルを直接コピーしても再生は行える。

対応フォーマットは、MP3やAACに対応するのは当然として、リニアPCM（FLAC,WAV）は192kHz/32bitまで、DSDも5.6MHzまでネイティブ再生が可能。さらに、非可逆圧縮ながら音質劣化が小さく圧縮効率がいいと評判が高いMQAにも対応しており、ハイレゾ対応のプレーヤーとし手が弱点が見当たらない。

しかも、パイオニアだけに、音質にもこだわりがあり、ESS製DAC「ES9018C2M」を2個、アンプにもESS製「9601K」を2個、左右独立で採用したツイン構成とすることで、左右のクロストークを極力低減している。

ヘッドホン出力も、3.5mmステレオミニだけでなく、ノイズの影響を受けにくい2.5mmのバランス出力も装備し、バランス対応の高音質ヘッドホンとの組み合わせで、真価を発揮する。

ちなみに、こうした高音質なオーディオ機器にとって、バッテリー駆動というのは、AC電源やスイッチングレギュレータからのノイズ対策としても優れている面がある。
実際、その対策のために、据え置き型のプレーヤーでも、わざわざバッテリーを介して駆動させている機器も存在するぐらいだ。

内蔵ストレージは16GBと平凡だが、最大256GBまで対応するmicroSD/SDHC/SDXCカードスロットを2基備え、最大528GBもの大容量ストレージに、楽曲ライブラリを格納して持ち歩くことができる。

正直、125gという重さを聞いた時には、これを持ち歩くのは嫌だと思ったが、これだけのハイスペックであれば、持ち歩くのではなく、家でオーバーイヤー型のヘッドホンと組み合わせて、高音質を楽しむのによさそう。

その上で、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n)を搭載し、「tunein」「radiko.jp」「Deezer HiFi」「e-onkyo musicダウンロード」にも対応。
「e-onkyo music」で購入したハイレゾ音源を直接ダウンロードできたり、CD音質のストリーミングサービス「Deezer HiFi」が利用できるのは、音質へのこだわりだろう。

それに比べると、「tunein」「radiko.jp」の音質は、このプレーヤーに似合わないが、「radiko.jp」はエリアフリーにも対応しており、「tunein」は、世界のラジオ局や日本だとコミュニティFM局が聴け、さらには、こうした圧縮音源も、アップサンプリングによって音質を改善する機能も搭載しているという。

唯一弱点と言えるのが、内蔵するBluetoothで、プロファイルはA2DP/AVRCP対応で、音声コーデックは、他の高音質に見合わないSBC対応のみだったのだが、

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旧モデルの「XDP-30R」も含めて、ハイレゾ再生も行える「aptX HD」コーデックへの対応の予定があることが発表され、この弱点もまもなく解消されそうだ。
さらに、Bluetoothでスマホに接続し、iPhone/Android用のコントロールアプリ「Pioneer DuoRemote App」で操作も行える機能もあるという。

ここまでスペックを見てきて、iPodやWalkmanとは別ジャンルの商品だと言えるし、専用OSを使うことで、スマートフォンにはないメリットも出ていると思う。

値段は、3万円台と安くはないが、馬鹿高くもない。中古だと、2万円台で買えるから、手軽に手を出せる金額だろう。
ということで、個人的にも、本気で近々買うかも。

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