
ONYX社の電子ペーパー搭載Androidタブレットの新モデル [電子書籍]
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E-ink搭載Androidタブレット「Onyx Boox C67ML」の現在:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
以前、ONYX社から出ていた電子ペーパーを搭載し、汎用のアプリが動くAndroidタブレットに興味を持ち、「Onyx Boox C67ML」という製品を試しに買ってみたことがあった。
しかし、期待と裏腹に、SoCがシングルコアで遅くてメモリも512MBしかない上に、Android OSが4.2のまま更新されず、楽天KoboやKindleアプリがインストールできず、自炊本を読むにしても、初期状態で内部ストレージの残量が500MBぐらいしかなく、まともにアプリをインストールすることさえできないということで、私としては、使い物にならなかった。
その後、この辺の製品方面はチェックしていなかったのだが、久々にチェックしてみたら、動きがあったことが分かった。
まず、以前だと、ONYX社の製品は日本では公式に販売されておらず、自分で海外から直輸入するしか手がなかったのだが、
SKT株式会社
現在は、このSKTという会社が代理店として、公式に日本でも販売してるようで、技適マークも取得されていることが判明。
その上で、久々に「Boox Max2」「Boox Note」「Boox Note s」という新製品が発売され、Amazonなどで容易に購入できるようになっていたのだ。
これらの新モデルの共通するポイントとしては、OSにAndroid 6.0を搭載しており、ようやく楽天KoboやKindleアプリなどの大半の電子書籍アプリが動く環境となったところ。
個々に見てゆくと、「Boox Max2」は、13.3インチという巨大なE-inkディスプレイを搭載しながら、23.7x32.5x0.8cmと薄く、549gと比較的軽い。
ソニーのデジタルペーパーDPT-RP1と同じ画面サイズだが、30.3x22.4x0.6mmで、349gなので、それよりは、やや大きくて厚く重いが、独自OSでPDFしか表示できないDPT-RP1に対し、汎用のAndroidアプリが使えるメリットは大きい。
逆に、13インチクラスの液晶画面のAndroidタブレットは、一番軽くて800g弱なので、それに比べれば圧倒的に軽い。
SoCは、クアッドコアのRK3288Wとなっていて、RAMは2GBあるので、とりあえず電子書籍アプリを使う上では実用になるレスポンスは得られるだろう。
よく分からないのは、HDMI入力端子を持ち、モノクロの外部ディスプレイとして使う機能があったり、2048段階筆圧感知のワコム電磁誘導方式スタイラスが使えてお絵かきができる特徴があることで、実際には、外部ディスプレイとしてカラーをモノクロ化して表示するのから実用にならないし、お絵かきもペンの追従が悪く実用的には使えないらしい。
内部ストレージも32GBあり、先代「Boox Max」から大幅に増えているのはいいだが、困ったことにmicroSDカードスロットが廃止され、容量の増設ができなくなってしまった。
これは、電子書籍リーダーとしては困る。自炊中心に使う人は特にそうだろう。
また、新モデルは、いずれもフロントライトを搭載していないのも、困りもの。
価格も税込み96,800円(直販サイト)とかなり高いが、13.3インチというと、A4の本をほぼリアルサイズで表示できるため、ニッチだがこれはこれで一定の価値はありそうだ。
「Boox Note」は、「Boox Max2」と比べ、ディスプレイが10.3インチのE-inkに変わり、よりコンパクトに、重さも325gと軽くなった。
それ以外のスペックは、HDMI入力がないことを除き、「Boox Max2」とほぼ同等なので、同じような弱点を抱える。
価格は、ディスプレイの小型化が効いて、税込み69,800円と安くなったが、一般的な液晶ディスプレイのAndroidタブレットと比べると、決して安いとは言えない。
「Boox Note s」は、さらに「Boox Note」のさらにコストカット版で、ディスプレイが9.7型に小さくなり、解像度も低い安いパネルに変わった上に、RAMも1GBに減り、内部ストレージも16GBに減ったのに、microSDカードが使えないのは変わらず。
しかも、サイズも「Boox Note s」の方が若干大きく、重さも400gとむしろ重い。
その代わりに、価格は39,800円とかなり手頃な価格を実現した。
ただ、ここまでスペックを落としてしまうと、実用性の面では厳しそうだ。
Boox Note Lite と Boox Note+ の発表
さらに、日本での発売はまだ未定だが、最近、「Boox Note Lite」と「Boox Note+」という新製品や、
文石科技( Onyx ) Boox シリーズ新製品の発表 Boox Nova , Poke, Ligo - メモ@inudaisho
「BOOX Poke」「BOOX Poke Pro」「Boox Ligo」「Boox Poke」という新製品が、中国で矢継ぎ早に発表された。
「Boox Note+」は、「Boox Note」の画面の段差をなくしただけのモデルで、予定価格も「Boox Note」と同じなので、後継機種になるのかも。
「Boox Note Lite」は、「Boox Note」のペンがなくなり、タッチ操作専用となったものらしい。
「BOOX Poke Pro」は、「Boox Note s」の7.8インチE-ink版と言えるモデルで、ワコムの伝誘導式スタイラスには対応するものの、ペン自体は別売りになる模様。「BOOX Poke」は「BOOX Poke Pro」から伝誘導式スタイラス対応をなくし、タッチ操作専用としたもので、価格はまだ未発表だ。
「Boox Ligo」は、「Boox Note s」の6インチE-ink版みたいで、「Boox Poke」は「Boox Ligo」のさらなる廉価版みたい。
文石科技(Onyx) 2018秋の新商品発表会 - メモ@inudaisho
おまけに、直近の新製品発表会では、「Boox Max2 Pro」「Boox Poke Pro」まで発表された。
「Boox Max2 Pro」は、RAMが4GB、内蔵ストレージが64GBに倍増し、価格も1万円程度値下がり。
「Boox Poke」は、Android 4.4だったが、「Boox Poke Pro」はAndroid 6.0に変更され、実質別のローエンドモデル。
同時に、新しいUIを備えたBoox OS 2.0のベータテスト版が発表されたが、これは、Android 6.0がベースである点は変わらず、E-inkに最適化した新しいランチャーメニューと、E-inkの特性を生かす表示モードの追加が特徴みたい。
再びアグレッシブに新製品を発表し始めたONYX社だが、私的には、いずれの製品も、microSDカードスロットがなくなったのが痛すぎる。OSがようやくAndroid 6.0になったのに、microSDカードが使えないのでは、そのメリットも半減してしまうな。
ということで、ところどころ、興味深いスペックはあるものの、改めて買ってみたくなるほどの魅力はないかな。
ONYXという会社、発想はいいのだが、ユーザーのニーズというものを、あまり分かっていないらしく、中途半端な製品ラインナップを乱発し始めるのが残念だな。今回もその悪い癖が出ていると思う。
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以前、ONYX社から出ていた電子ペーパーを搭載し、汎用のアプリが動くAndroidタブレットに興味を持ち、「Onyx Boox C67ML」という製品を試しに買ってみたことがあった。
しかし、期待と裏腹に、SoCがシングルコアで遅くてメモリも512MBしかない上に、Android OSが4.2のまま更新されず、楽天KoboやKindleアプリがインストールできず、自炊本を読むにしても、初期状態で内部ストレージの残量が500MBぐらいしかなく、まともにアプリをインストールすることさえできないということで、私としては、使い物にならなかった。
その後、この辺の製品方面はチェックしていなかったのだが、久々にチェックしてみたら、動きがあったことが分かった。
まず、以前だと、ONYX社の製品は日本では公式に販売されておらず、自分で海外から直輸入するしか手がなかったのだが、
SKT株式会社
現在は、このSKTという会社が代理店として、公式に日本でも販売してるようで、技適マークも取得されていることが判明。
その上で、久々に「Boox Max2」「Boox Note」「Boox Note s」という新製品が発売され、Amazonなどで容易に購入できるようになっていたのだ。
これらの新モデルの共通するポイントとしては、OSにAndroid 6.0を搭載しており、ようやく楽天KoboやKindleアプリなどの大半の電子書籍アプリが動く環境となったところ。
個々に見てゆくと、「Boox Max2」は、13.3インチという巨大なE-inkディスプレイを搭載しながら、23.7x32.5x0.8cmと薄く、549gと比較的軽い。
ソニーのデジタルペーパーDPT-RP1と同じ画面サイズだが、30.3x22.4x0.6mmで、349gなので、それよりは、やや大きくて厚く重いが、独自OSでPDFしか表示できないDPT-RP1に対し、汎用のAndroidアプリが使えるメリットは大きい。
逆に、13インチクラスの液晶画面のAndroidタブレットは、一番軽くて800g弱なので、それに比べれば圧倒的に軽い。
SoCは、クアッドコアのRK3288Wとなっていて、RAMは2GBあるので、とりあえず電子書籍アプリを使う上では実用になるレスポンスは得られるだろう。
よく分からないのは、HDMI入力端子を持ち、モノクロの外部ディスプレイとして使う機能があったり、2048段階筆圧感知のワコム電磁誘導方式スタイラスが使えてお絵かきができる特徴があることで、実際には、外部ディスプレイとしてカラーをモノクロ化して表示するのから実用にならないし、お絵かきもペンの追従が悪く実用的には使えないらしい。
内部ストレージも32GBあり、先代「Boox Max」から大幅に増えているのはいいだが、困ったことにmicroSDカードスロットが廃止され、容量の増設ができなくなってしまった。
これは、電子書籍リーダーとしては困る。自炊中心に使う人は特にそうだろう。
また、新モデルは、いずれもフロントライトを搭載していないのも、困りもの。
価格も税込み96,800円(直販サイト)とかなり高いが、13.3インチというと、A4の本をほぼリアルサイズで表示できるため、ニッチだがこれはこれで一定の価値はありそうだ。
「Boox Note」は、「Boox Max2」と比べ、ディスプレイが10.3インチのE-inkに変わり、よりコンパクトに、重さも325gと軽くなった。
それ以外のスペックは、HDMI入力がないことを除き、「Boox Max2」とほぼ同等なので、同じような弱点を抱える。
価格は、ディスプレイの小型化が効いて、税込み69,800円と安くなったが、一般的な液晶ディスプレイのAndroidタブレットと比べると、決して安いとは言えない。
「Boox Note s」は、さらに「Boox Note」のさらにコストカット版で、ディスプレイが9.7型に小さくなり、解像度も低い安いパネルに変わった上に、RAMも1GBに減り、内部ストレージも16GBに減ったのに、microSDカードが使えないのは変わらず。
しかも、サイズも「Boox Note s」の方が若干大きく、重さも400gとむしろ重い。
その代わりに、価格は39,800円とかなり手頃な価格を実現した。
ただ、ここまでスペックを落としてしまうと、実用性の面では厳しそうだ。
Boox Note Lite と Boox Note+ の発表
さらに、日本での発売はまだ未定だが、最近、「Boox Note Lite」と「Boox Note+」という新製品や、
文石科技( Onyx ) Boox シリーズ新製品の発表 Boox Nova , Poke, Ligo - メモ@inudaisho
「BOOX Poke」「BOOX Poke Pro」「Boox Ligo」「Boox Poke」という新製品が、中国で矢継ぎ早に発表された。
「Boox Note+」は、「Boox Note」の画面の段差をなくしただけのモデルで、予定価格も「Boox Note」と同じなので、後継機種になるのかも。
「Boox Note Lite」は、「Boox Note」のペンがなくなり、タッチ操作専用となったものらしい。
「BOOX Poke Pro」は、「Boox Note s」の7.8インチE-ink版と言えるモデルで、ワコムの伝誘導式スタイラスには対応するものの、ペン自体は別売りになる模様。「BOOX Poke」は「BOOX Poke Pro」から伝誘導式スタイラス対応をなくし、タッチ操作専用としたもので、価格はまだ未発表だ。
「Boox Ligo」は、「Boox Note s」の6インチE-ink版みたいで、「Boox Poke」は「Boox Ligo」のさらなる廉価版みたい。
文石科技(Onyx) 2018秋の新商品発表会 - メモ@inudaisho
おまけに、直近の新製品発表会では、「Boox Max2 Pro」「Boox Poke Pro」まで発表された。
「Boox Max2 Pro」は、RAMが4GB、内蔵ストレージが64GBに倍増し、価格も1万円程度値下がり。
「Boox Poke」は、Android 4.4だったが、「Boox Poke Pro」はAndroid 6.0に変更され、実質別のローエンドモデル。
同時に、新しいUIを備えたBoox OS 2.0のベータテスト版が発表されたが、これは、Android 6.0がベースである点は変わらず、E-inkに最適化した新しいランチャーメニューと、E-inkの特性を生かす表示モードの追加が特徴みたい。
再びアグレッシブに新製品を発表し始めたONYX社だが、私的には、いずれの製品も、microSDカードスロットがなくなったのが痛すぎる。OSがようやくAndroid 6.0になったのに、microSDカードが使えないのでは、そのメリットも半減してしまうな。
ということで、ところどころ、興味深いスペックはあるものの、改めて買ってみたくなるほどの魅力はないかな。
ONYXという会社、発想はいいのだが、ユーザーのニーズというものを、あまり分かっていないらしく、中途半端な製品ラインナップを乱発し始めるのが残念だな。今回もその悪い癖が出ていると思う。
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