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「Soyes XS」の防塵仕様の謎 [スマートフォン]

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超小型スマホ「Soyes XS」の仕様表に、防塵仕様と書いてあり、なぜ防塵なのに防水なのか?と疑問に思ったのだが、実際の製品を見て、調べているうちに、さらなる疑問がわいてきた。

防水・防塵の保護等級「IPコード」が丸わかり!|タブロイド|オトコをアゲるグッズニュース

まず、「Soyes XS」の仕様表には、単に防塵であるとしか書いていないのだが、防塵性能には次のようなIP規格の等級が規定されている。

IP0X:無保護
IP1X:直径50.0mmの外来固形物まで保護(手など)
IP2X:直径12.5mmの外来固形物まで保護(指先など)
IP3X:直径2.5mmの外来固形物まで保護(工具やワイヤーなど)
IP4X:直径1.0mmの外来固形物まで保護(ワイヤーなど)
IP5X:粉塵が内部に侵入せず、若干侵入しても正常運転を阻害しない
IP6X:粉塵が内部に侵入しない

すなわち、スマホなどの精密機器ではIP4X以下は、普通のことであり、あえて謳ったりしない。
IP5X以上でないと宣伝文句にならないので、そもそも等級を明記しない防塵仕様に何の意味もないのだ。

一方で、防水仕様に関しては、一番低レベルのIPX1でも、防滴仕様であり、雨が落ちてそれが内部に侵入したら、IPX1を満たさないことになり、クレームになりやすいため、防塵に比べてカタログに謳う時に障壁が高い。

IPX0:特に保護がされていない
IPX1:鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形)
IPX2:鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形)
IPX3:鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形)
IPX4:あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)
IPX5:あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
IPX6:あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)
IPX7:一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)
IPX8:継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形)

そう考えると、Soyes社は、防水を謳うのはリスクが高いけど、防塵ならIP4X準拠ですと言い訳ができるから、仕様に書いちゃえばいい!という発想なのかと思えてしまうな。

実際製品を見ても、裏蓋は開かないものの、SIMカードスロットのイジェクトピン穴から埃は入りそうだし、ボタンの隙間やマイクの穴やUSB端子の穴も本当に防塵かどうかは怪しそう。

最初は、「これが中国向け端末であることを考慮すれば、都市部でのPM2.5対策で、故障しない」という意味の仕様なのかな?などと想像したのだが、そこまでの深い意味はない気がしてきた。

もう一つの可能性は、付属のソフトケースを装着すると、防塵となるという言い訳だ。付属のソフトケースを装着すると、外に露出するのは、ディスプレイ、カメラ、マイク、スピーカー、USB Typ-Cだけになり、SIMカードスロットやボタンはケースで外に露出しない。
ディスプレイ、カメラに穴はないし、マイク、スピーカーの防塵は割と容易。USB Typ-Cだけキャップレス防水の端子を使えば、実質的にも十分IP5X相当の防塵仕様になるだろう。

まあ、中華端末のスペックは信用するな、というのは鉄則なのだろうけど。

ついでに、使っていて気付いたことを少し。

・「ラジオ番組向けメディアプレイヤー」を使っていて、画面ロック中に、この機種では、基本操作ボタンのみで、スキップボタンが表示されないのが不便だった(Jelly Proは何も設定していないのに表示された)。ある時、ロック画面で、「ラジオ番組向けメディアプレイヤー」の操作パネルを下にスワイプすると、スキップ操作用のボタン群が表示され、画面ロック状態でもスキップ操作ができることが判明した。

・「開発者向けオプション」を有効にしてみたが、ここに様々な有益な設定機能が多数あった「Jelly Pro」と違い、この機種は必要最小限の機能しかなく、まったくイジリ甲斐がない端末だ。

・カメラのスペックは、フロント/リア共500万画素とのことだが、実際に最高画質設定で撮影した写真の画素数は1920x2560ピクセルで、ほぼ500万画素であった。撮影された画像を見ても、周囲のボケはレンズのせいとして、中央部は画素数なりの解像感はあるため、画素数偽装はないと思われる。

・動画の最高画質は、リアカメラが720p(720x1280ピクセル) 30fpsで、フロントカメラはVGA(480x640ピクセル 30fps)だった。データ形式は3GPというのも今どき珍しい。また、フロントとリアの画素数が同じなのに、仕様を変える理由は分からない。とはいえ、解像度が高いリアカメラであっても、画質的には実用性はない気がした。

・付属のソフトケースは、ストラップホールが下側にあるので、ネックストラップを取り付けて首からぶら下げながら、手で持ち上げると自然にスマホが正立し、そのまま操作できるのはいい点。ただ、下側にある穴のほとんどを塞いでしまうのは、放熱上大丈夫なのかやや心配。

今のところ、手に持って不快になるような発熱や、急激にバッテリーが減るような現象は体験したことがなく、安定して快適に使えている。

関連記事:
超小型スマホ「Soyes XS」を使ってみて:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ





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