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中国の高速鉄道は大赤字らしい [乗り物]

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中国に金融不安はありうるか 政府主導で当面回避。しかし、中長期的なリスクは蓄積 | 金融テーマ解説 | マネークリップ - 今日の投資に効くメディア | マネックス証券

中国の景気が悪い。原因としては、米国との貿易戦争や、不動産バブルの崩壊などが挙げられているが、

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中国で高速鉄道増えすぎ、輸送密度低く債務は85兆円|NEWSポストセブン

2007年から整備を始めた高速鉄道も酷い状況らしい。

中華人民共和国の高速鉄道 - Wikipedia

日本だと、長年かかってようやく北海道から九州までつながったというのに、たった10年あまりで、広大な中国の国土に、あっという間に高速鉄道を整備したのだから、恐れ入る。

営業距離は2万9000キロに達するそうだが、国策で採算度外視で整備を進めたため、大半は不採算路線で、利益が出ている路線は北京―上海間や北京―広州間などごくわずからしい。

中国の輸送密度は最も高い北京・上海高速鉄道でも、日本の東海道新幹線と比べると、ほぼ2分の1強でしかなく、甘粛省蘭州市と新疆ウイグル自治区ウルムチ市を結ぶ蘭州・ウルムチ高速鉄道は、毎日4往復しか運航していないというから、採算が合う訳がない。

そのため、高速鉄道網拡充により、国営中国鉄路総公司(元中国鉄道省)の債務は、どんどん増え続けており5兆2800億元(約85兆5000億円)に膨れ上がっているという。

2年目の北海道新幹線、99億の赤字に 開業ブームひと段落 札幌圏路線は収支改善 | 乗りものニュース

これに比べれば、北海道新幹線の99億円の赤字なんて、可愛いものかもしれない。

一般企業であれば、とっくに債務超過で倒産という事態なのだが、国営企業だからつぶせず、「ゾンビ企業」化しているという。

国営中国鉄路総公司は、現時点で、世界一の規模の鉄道会社であることは間違いないのだが、その内情は危うしいみたい。

そもそも、為替が自由化されている日本が今の中国のような経済状態になったとしたら、円が暴落し、国家破産していても不思議ではない。

中国の為替制度について : 日本銀行 Bank of Japan

為替管理制度 | 中国 - アジア - 国・地域別に見る - ジェトロ

そうはなっていないのは、中国の為替レートが自由化されておらず、国家がコントロールし続けているからだ。
もちろん、中国の為替レートは徐々に下がってはいるが、それは、むしろ景気対策の面が大きく、市場経済から見た中国の状況を反映しているわけではない。

借金まみれの国営中国鉄路総公司も、政治が経済もコントロールする中国だから成り立っているとも言えるが、なぜ何とかなっているのかを、西洋の経済学者は明らかにして欲しいところ。

リーマンショックを引き起こした今の新自由主義こそが正しい道と信じる人たちには、触れたくない部分なのかもしれないが。

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