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「キングジム ポメラDM30」はそもそもE-inkを使ったのが誤り [情報家電]

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初代「DM10」から地道に製品を作り続けているテキスト入力専用端末「ポメラ」に、ディスプレイにE-ink(電子ペーパー)を搭載した新モデルが発売された。

ノートパソコンより軽量コンパクトながら、キーボードと日本語IMEだけは、本格的なものを搭載し、バッテリーも長持ちというのが一貫したコンセプトで、とにかくテキストを素早く快適に打てるということに注力した新たな形の電子文具だ。

そのポメラに、E-ink(電子ペーパー)を搭載した新モデルが出ると聞いて、既にE-inkを搭載したタブレットなどを使ったことがある身として、ギョッとした。

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【Hothotレビュー】電子ペーパーになったテキスト入力専用端末「キングジム ポメラDM30」を試す - PC Watch

レビュー記事を見た時、その悪い予感が的中していることが分かった。

E-inkは、液晶画面に比べて省電力で、しかも、モノクロだが文字などを読むには目に優しいと言われている。

ただ、液晶に比べると、画面の更新が遅く、制御が適切でないと残像が画面に残るなどの弱点もある。

電子書籍端末のように、ページをめくりながら本を読むような用途であれば、画面の更新の遅さのデメリットより、文字の見やすさの方が上回るところもあり、一定の需要があった。

しかし、ポメラはテキスト入入力専用機である。文字をキーボードでどんどん打って行ったとき、E-inkは追従できるのだろうか?と基本的な疑問があったのだが、上のレビューを読むとやはり難しかったみたい。

画面のスクロールも遅いし、スクロールすると残像が残り、それを消すには手動でリフレッシュする必要があるという。

さらに言うなら、このポメラ、フロントライトが付いていないので、暗い場所では文字が打てない。

バッテリーの持ちに関しても、以前に機種が単4×2だったのが、単3×2に容量が増えているのにかかわらず、持ち時間がほとんど増えていない。

本体サイズも、折り畳み型の従来モデルより分厚く、しかも、重くなった。

これでは、E-inkを搭載した意味がない。

フロントライトを付けたり、バッテリーの持ちを改善したりしたという改良はあり得るかもしれないが、それをしても根本的な問題が解決しない。
E-inkは、ポメラのようなテキスト入力端末には、元々適していなかった、というのが結論になると思う。

テキスト入力端末としてみると、折り畳み式ではないが、現行のストレートタイプの「DM200」が今のところベストのようだ。
重さは580gあり、一番重いが、薄いので鞄にも収まりやすい。

折り畳みでない分、キーボードもがたつきがなく、ストロークもあって打ちやすい。

日本語IMEも、初代からの組み込み向け「ATOK for pomera」ではなく、「DM200」だけは、スマホ並みの「ATOK for pomera [Professional]」を搭載しており、辞書も大幅に充実している。

残念ながら、「ポメラDM30」が勝てる部分は、文書保存容量ぐらいしかないようだ。

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