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スパコン世界ランク「TOP500」は、米国が3連覇 [科学技術]

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スパコン世界ランク、米3連覇 日本は「ABCI」8位が最高 - 産経ニュース

スーパーコンピューターの計算速度の世界ランキング「TOP500」が、6月17日に発表された。

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首位は、米オークリッジ国立研究所の「サミット」で、計算速度は毎秒14京回以上。
2位は米ローレンスリバモア国立研究所の「シエラ」。
3位は中国・無錫スパコンセンターの「神威太湖之光」で、ここまで、昨年11月の前回発表とランキングも性能も同じ。

「サミット」が「神威太湖之光」を抜いて首位に立ってから3連覇ということで、ここ3回無風状態が続いている。

日本からは、産業技術総合研究所の「AI橋渡しクラウド(ABCI)」8位に入った。

AI橋渡しクラウド - Wikipedia

「AI橋渡しクラウド」は、人工知能・機械学習・深層学習での使用を目的としたスパコンで、プロセッサは、Intel Xeon Goldと、NVIDIA Tesla V100(GPU)の組み合わせらしい。
なお、まだシステムは拡張の途中で、完成すれば、今のランキングで5位ぐらいには達しそうだ。
ただ、AI専用のスパコンなので、元々「TOP500」のトップを狙って作られているものではないし、狙う必要もないのだろう。

ある時期、性能トップを獲得した理化学研究所の「京」は、現在20位。
これが、今年8月に運用が停止される予定で、その後には、後継機の「富岳」が設置されるという。

スパコン京の後継機は「富岳」 性能百倍、頂点へ期待:朝日新聞デジタル

富岳は2021年の供用開始を目指しており、理研と富士通は国の補助を受けて、京の約100倍の性能を狙い、2014年から開発を続けているという。

富士通が開発したCPUである A64FX を搭載する。京は、SPARCアーキテクチャで、富士通設計し製造を行ったが、今回のCPUは、富士通が設計を行ったものの、ARMv8-Aベースに、スーパーコンピュータ向けに拡張したSVE(Scalable Vector Extension)を搭載したのもので、製造も海外の最新プロセス(おそらくTMSCあたり?)で製造することで、一層の低消費電力化も狙う。

想定する演算性能は倍精度で400ペタFLOPS(1秒当たりの浮動小数点演算回数)前後の見込みで、京の約40倍。
アプリケーション実行性能では、京の100倍を目指すという。

もくろみ通りであれば、100京回。
現状、14京8600兆回でトップの「サミット」を大幅に上回ることになるが、その間、他の国(特に中国)も何もしていない訳はないので、狙い通りトップを取れるかは分からない。

ただ、しばらくスパコンのアップデートがない中国なので、間違いなく次世代を開発中だと思うのだが、スパコンの開発に、今の不景気がどの程度影響があるのか気になるところ(国の予算だから関係ないのかな?)。

「富岳」が動き始めるのは、オリンピックが終わった後の2011年。果たして、そこで理研の威信は保てるのだろうか?
楽しみに待ちたい。

関連記事:
中国「スパコン世界1位」に見え隠れするパクリ国家の限界:今日のクソ記事:So-netブログ



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