「NVIDIA SHIELD TV」について改めて調べる [ネット家電]
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Android TV端末「NVIDIA SHIELD TV」について、改めて調べてみた。
NVIDIA、性能が25%向上した新セットトップボックス「SHIELD TV」 - PC Watch
「NVIDIA SHIELD TV」は、昨年11月に、米国で3代目のモデルが登場したが、それまでは、あまり注目していなかった。
理由としては、日本では公式に発売されていないこと、こうしたAndroid TV端末としては別格で高価で、さらに日本に個人輸入するとさらに高くなり、3万円近く掛かってしまうため、気軽にダメモトで買う、という気になれなかったのだ。
ただ、今は、3代目が登場したことで、古いモデルが中古で随分安くで買えるようになってきており、値段の点は、ずいぶん手を出しやすくなってきた。
NVIDIA、4K対応Android TVゲーム機 SHIELD 発表。Tegra X1採用、PCゲームGRIDにも対応 - Engadget 日本版
「NVIDIA SHIELD TV」の初代モデルが発売されたのが、2015年だった。
この製品、Android TV端末としては、当時(今でも?)他にはない高性能のSoCである「Tegra X1」を搭載していた。
「Tegra X1」は、当時、NVIDIAが、AMDと、PS4やXbox Oneの採用SoCを競って開発されたゲーム用SoCで、結果的に、両社ともAMDの勝利に終わった。
NVIDIAは採用とならなかったため、自らゲーム機として発売したのが、初代「NVIDIA SHIELD TV」で、2年後に、低消費電力を生かし、任天堂SWITCHにもカスタム版の「Tegra X1」が採用され、ゲーム機用SoCとしてシブトく今も生き残っている。
すなわち、「NVIDIA SHIELD TV」は、動画再生だけに使うのはもったいない、PS4並みの3Dグラフィックス性能を持ったSoCを搭載しているゲームコンソールであり、ネット動画が見られるのはむしろオマケなのだ。
直近では、Googleの「Stadia」と同じような、りストリーミングによる1080Pに対応した「GRIDゲーム・ストリーミング・サービス」にも対応しており、NVIDIAも決して片手間ではない。
他のAndroid TV端末に比べて、価格が異様に高いのは、そのせいだ。元々のコンセプトが違うから、仕方がない。
ゲームだけではなく、「Tegra X1」は、動画再生に関しても、当時としては最先端スペックだった。
HDMI 2.0インタフェースを備え、4K 60fpsのH.264/HEVC動画再生に対応し、HDR10やDolby Vision準拠のHDRに対応し、Dolby Atomos(サラウンド)にも備えており、Netflix HD、YouTubeの4K再生にも対応していた。
さらに、本体録画機能、インスタントリプレイ機能を搭載しており、ホームボタンの長押しで、プレイ中のゲームなどが、最高1080Pの30fpsで録画することができるという。
しかも、日本では販売されたことはないが、実際に買った人のレポートを読むと、日本語ロケールにも対応し、Google Playストアで、Android TVアプリが利用できるため、Netflixなどの海外系の動画配信アプリだけでなく、TVer、Hulu、Paraviなどの、日本国内向けの動画配信サービスのアプリも利用できるらしい。
また、日本の技適認証が取れており、ACアダプタはPSEマーク付きということで、法的にも日本で使うのにも何の問題もないらしい。
さらには、Android TV端末で、Amazonプライムビデオアプリが利用できるのは、ソニーやシャープのテレビなど限られた端末のみなのだが、この「NVIDIA SHIELD TV」は、その限られた端末に含まれ、公式にAmazonプライムビデオが利用できるという。
これも、大きなメリットだ。
動画配信サービスだけでなく、2個のUSB3.0端子と、1個のmicroUSB端子を備え、NTFSファイル形式を認識するため、USBのポータブルHDDをつないで、HDDに格納した動画コンテンツなどを直接再生することもできるし、KODIなどのDLNAクライアントアプリを使って、NAS上の動画コンテンツなどをストリーミング再生することもできる。
それどころか、ラインナップには「SHIELD TV PRO」という500GBのHDD内蔵モデルもあるため、HDDなしモデルも、自分で2.5インチHDDを内蔵させることも可能かもしれない。この辺は、実際に筐体を開けてみないと分からないが。
テレビの楽しみ方を再定義:NVIDIA SHIELDが発売開始 | NVIDIA
第2世代の「NVIDIA SHIELD TV」は、2017年に発売されたが、これは初代のマイナーチェンジ版で、SoCは「Tegra X1」で変わらず、ゲームコントローラーなどの付属品が増えたが、逆に、microUSB端子や、microSDカードスロットが削除されているだけの製品だ。
ゲームはやる気はないので、価格が安ければ、私には、第1世代でも何も問題ないことが分かる。
NVIDIA Reveals New SHIELD TV: Tegra X1+, Dolby Vision, Dolby Atmos
そして、第3世代は、2019年11月に、200ドルの「NVIDIA TV SHIELD Pro」と150ドルの「NVIDIA TV SHIELD」が発売された。
いずれもSoCが「Tegra X1+」に変更されたことで、処理能力は25%アップしたそうで、さらに、750P、1080PのHDコンテンツを、4Kに変換してくれるAIアップスケール機能が目玉とのこと。
ただ、下位モデルの「NVIDIA TV SHIELD」は、チューブ型に形状が変わり、USB端子もなくなり、メディアサーバとしても使えないから、検討対象外。
上位モデルの「NVIDIA TV SHIELD Pro」は、従来の「NVIDIA SHIELD TV」と筐体は同じで、SoCが「Tegra X1+」にアップグレードされた感じの端末となっている。
正直、第3世代の最大の特徴であるAIアップスケール機能には全く興味がない。
「NVIDIA TV SHIELD」のAIアップスケール機能は、「NVIDIA TV SHIELD」自体のゲームや動画配信サービスでしか使えない。
これから4Kテレビを買えば、国産メーカーであれば、それなりに高性能なアップスケーラーを備えているはずだし、テレビのアップスケーラーは、外部入力の信号だけでなくテレビ放送にも適用される。
どうせ、アップスケーラーにお金を掛けるなら、テレビ側にすべきだと思うからだ。
そういう前提で考えれば、第1世代か第2世代の「NVIDIA TV SHIELD」が、より安くで買えるなら、個人的にはそちらで十分だ。
ということで、中古店、ネットフリマ、オークションなどで、第1世代か第2世代の「NVIDIA TV SHIELD」を探し始めた。
日本では公式販売されていない製品なので、出品数は多くないが、過去の取引を見ると、運が良ければ、中古が1万円台前半で買えるかもしれない。
手に入ったら、またご紹介したい。
関連記事:
Android TV端末の買い替えを改めて考える:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
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NVIDIA、性能が25%向上した新セットトップボックス「SHIELD TV」 - PC Watch
「NVIDIA SHIELD TV」は、昨年11月に、米国で3代目のモデルが登場したが、それまでは、あまり注目していなかった。
理由としては、日本では公式に発売されていないこと、こうしたAndroid TV端末としては別格で高価で、さらに日本に個人輸入するとさらに高くなり、3万円近く掛かってしまうため、気軽にダメモトで買う、という気になれなかったのだ。
ただ、今は、3代目が登場したことで、古いモデルが中古で随分安くで買えるようになってきており、値段の点は、ずいぶん手を出しやすくなってきた。
NVIDIA、4K対応Android TVゲーム機 SHIELD 発表。Tegra X1採用、PCゲームGRIDにも対応 - Engadget 日本版
「NVIDIA SHIELD TV」の初代モデルが発売されたのが、2015年だった。
この製品、Android TV端末としては、当時(今でも?)他にはない高性能のSoCである「Tegra X1」を搭載していた。
「Tegra X1」は、当時、NVIDIAが、AMDと、PS4やXbox Oneの採用SoCを競って開発されたゲーム用SoCで、結果的に、両社ともAMDの勝利に終わった。
NVIDIAは採用とならなかったため、自らゲーム機として発売したのが、初代「NVIDIA SHIELD TV」で、2年後に、低消費電力を生かし、任天堂SWITCHにもカスタム版の「Tegra X1」が採用され、ゲーム機用SoCとしてシブトく今も生き残っている。
すなわち、「NVIDIA SHIELD TV」は、動画再生だけに使うのはもったいない、PS4並みの3Dグラフィックス性能を持ったSoCを搭載しているゲームコンソールであり、ネット動画が見られるのはむしろオマケなのだ。
直近では、Googleの「Stadia」と同じような、りストリーミングによる1080Pに対応した「GRIDゲーム・ストリーミング・サービス」にも対応しており、NVIDIAも決して片手間ではない。
他のAndroid TV端末に比べて、価格が異様に高いのは、そのせいだ。元々のコンセプトが違うから、仕方がない。
ゲームだけではなく、「Tegra X1」は、動画再生に関しても、当時としては最先端スペックだった。
HDMI 2.0インタフェースを備え、4K 60fpsのH.264/HEVC動画再生に対応し、HDR10やDolby Vision準拠のHDRに対応し、Dolby Atomos(サラウンド)にも備えており、Netflix HD、YouTubeの4K再生にも対応していた。
さらに、本体録画機能、インスタントリプレイ機能を搭載しており、ホームボタンの長押しで、プレイ中のゲームなどが、最高1080Pの30fpsで録画することができるという。
しかも、日本では販売されたことはないが、実際に買った人のレポートを読むと、日本語ロケールにも対応し、Google Playストアで、Android TVアプリが利用できるため、Netflixなどの海外系の動画配信アプリだけでなく、TVer、Hulu、Paraviなどの、日本国内向けの動画配信サービスのアプリも利用できるらしい。
また、日本の技適認証が取れており、ACアダプタはPSEマーク付きということで、法的にも日本で使うのにも何の問題もないらしい。
さらには、Android TV端末で、Amazonプライムビデオアプリが利用できるのは、ソニーやシャープのテレビなど限られた端末のみなのだが、この「NVIDIA SHIELD TV」は、その限られた端末に含まれ、公式にAmazonプライムビデオが利用できるという。
これも、大きなメリットだ。
動画配信サービスだけでなく、2個のUSB3.0端子と、1個のmicroUSB端子を備え、NTFSファイル形式を認識するため、USBのポータブルHDDをつないで、HDDに格納した動画コンテンツなどを直接再生することもできるし、KODIなどのDLNAクライアントアプリを使って、NAS上の動画コンテンツなどをストリーミング再生することもできる。
それどころか、ラインナップには「SHIELD TV PRO」という500GBのHDD内蔵モデルもあるため、HDDなしモデルも、自分で2.5インチHDDを内蔵させることも可能かもしれない。この辺は、実際に筐体を開けてみないと分からないが。
テレビの楽しみ方を再定義:NVIDIA SHIELDが発売開始 | NVIDIA
第2世代の「NVIDIA SHIELD TV」は、2017年に発売されたが、これは初代のマイナーチェンジ版で、SoCは「Tegra X1」で変わらず、ゲームコントローラーなどの付属品が増えたが、逆に、microUSB端子や、microSDカードスロットが削除されているだけの製品だ。
ゲームはやる気はないので、価格が安ければ、私には、第1世代でも何も問題ないことが分かる。
NVIDIA Reveals New SHIELD TV: Tegra X1+, Dolby Vision, Dolby Atmos
そして、第3世代は、2019年11月に、200ドルの「NVIDIA TV SHIELD Pro」と150ドルの「NVIDIA TV SHIELD」が発売された。
いずれもSoCが「Tegra X1+」に変更されたことで、処理能力は25%アップしたそうで、さらに、750P、1080PのHDコンテンツを、4Kに変換してくれるAIアップスケール機能が目玉とのこと。
ただ、下位モデルの「NVIDIA TV SHIELD」は、チューブ型に形状が変わり、USB端子もなくなり、メディアサーバとしても使えないから、検討対象外。
上位モデルの「NVIDIA TV SHIELD Pro」は、従来の「NVIDIA SHIELD TV」と筐体は同じで、SoCが「Tegra X1+」にアップグレードされた感じの端末となっている。
正直、第3世代の最大の特徴であるAIアップスケール機能には全く興味がない。
「NVIDIA TV SHIELD」のAIアップスケール機能は、「NVIDIA TV SHIELD」自体のゲームや動画配信サービスでしか使えない。
これから4Kテレビを買えば、国産メーカーであれば、それなりに高性能なアップスケーラーを備えているはずだし、テレビのアップスケーラーは、外部入力の信号だけでなくテレビ放送にも適用される。
どうせ、アップスケーラーにお金を掛けるなら、テレビ側にすべきだと思うからだ。
そういう前提で考えれば、第1世代か第2世代の「NVIDIA TV SHIELD」が、より安くで買えるなら、個人的にはそちらで十分だ。
ということで、中古店、ネットフリマ、オークションなどで、第1世代か第2世代の「NVIDIA TV SHIELD」を探し始めた。
日本では公式販売されていない製品なので、出品数は多くないが、過去の取引を見ると、運が良ければ、中古が1万円台前半で買えるかもしれない。
手に入ったら、またご紹介したい。
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2020-02-11 00:00
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