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ソニーのウォークマン「NW-A100」のDAPとしての作り込み [ポータブルオーディオ]

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ソニーのウォークマン「NW-A100」の、DAPとしての作り込み具合を見ていこう。

・BluetoothはVer 5.0に対応
これは、意外とスマホ本体では多くないのだが、Bluetooth 5.0にしっかり対応する。
本体が5.0に対応すると、左右独立型のBluetooth5.0対応イヤホンで、左右のイヤホンが、それぞれ独立にスマホと通信できる機能があるイヤホンと組み合わせれば、通信の安定度も、バッテリーの持ちも上がる。
(スマホ本体が4.0だと、Bluetooth5.0対応の左右独立イヤホンは、片耳がスマホと左右の音声データを通信し、もう片方のイヤホンに転送しているため、片耳のバッテリー容量が制約されがちだし、片耳とスマホの通信状態が悪いと、全体の音質が下がる。)

・Bluetooth対応コーデックが幅広い
SBC, AAC, LDAC, aptX, aptX HDといったコーデックに対応し、もちろん、LDAC, aptX HDのハイレゾ音源の再生にも対応しており、おそらく現行のどんな高音質Bluetoothヘッドホンにも対応できる。

・幅広い対応オーディオコーデック
イヤホンジャックに、アナログ接続のヘッドホンを繋いで音楽を聴く場合も、再生できるオーディオファイルは、MP3, AAC, HE-AAC, MWA, WAV, FLAC, Apple Lossless, APE, AIFF, DSD, MQAと抜かりがない。
安価な機種だと、たとえ対応していてもPCM変換でのサポートとなることが多いが、DSDやMQAもネイティブデコードなのもソニーのこだわりなんだろう。
【追記】コメントでご指摘があり、DSDはPCM変換での対応とのこと。お詫びして訂正いたします。

内蔵DACも、最大サンプリングレート352.8kHzまで対応し(それ以上はダウンコンバートされる)、コンシューマ用音源なら、どんなハイレゾ音源にも対応できると言っていい。

・きめ細かな音量、音質調整
通常ののAndroid端末は、音量を16段階ぐらいの荒いステップでしか変えられないが、この製品は「Master Volume」というボリュームの仕組みを採用し、120段階のきめ細かな音量調節が可能。
また、最大10バンドで、±10段階のイコライザーを備え、きめ細かな音質調整も行える。

・オリジナルミュージックプレイヤーアプリ「W.ミュージック」
Androidだから、プレーヤーアプリも汎用のものが使えるが、ウォークマン専用で、消費電力や音質を最適化し、音質調整や音質改善の機能もフルに利用できるアプリ「W.ミュージック」がプリインストールされている。

・Google Playストア対応
Google Playストアに対応することで、Spotifyや、Google Play Muisc、Apple Musicなどの音楽サブスクリプショングサービスや、radikoなどのネットラジオサービス、Podcastやラジオクラウドなどのダウンロード型サービスも、これ一台ですべて使えるようになった。

・高音質を追求した部品
フルデジタルアンプ「S-Master HX」や、ハイレゾアップスケーリング「DSEE HX」などの技術に加え、44.1kHz系と48kHz系で、別のクロックを搭載したり、コンデンサーや抵抗、配線、ビス、プリント基板に至るまで、高音質にこわだった部品を使っているのも、ソニーならではだろう。

・継続的なファーム更新
本体アップデート情報 | ポータブルオーディオプレーヤー WALKMAN ウォークマン | ソニー
中華端末の場合、買った後のファーム更新は、一部のメーカーを除いて全く期待できないが、ソニーはその点では安心。
NW-A100でも、不満が多かった、バッテリー持ち時間を改善する更新が最近あったばかりだが、他機種の過去の履歴を見る限り、発売から2年間は確実にファーム更新が期待できるようだ。
今持っているNW-A17も、発売後に、バグ修正だけでなく、LDACへの対応や、ハイレゾ対応ノイズキャンセリングヘッドホン(MDR-NW750N)への対応などの機能アップが行われたりして、その点でも非常に良心的。

もちろん、弱点もなくはなくて、汎用OSになったことで、さすがにNW-A17に比べれば、はるかにバッテリーが持たなくなった。

それでも、MP3 128kbpsを、デジタルノイズキャンセリングONで再生して、約21時間使えるそうだし、LDACによるBluetooth接続で、FLAC 96kHz/24bitを再生した場合でも、約8時間持つというから、この値が嘘でないなら、まあ許容範囲だろう。

ただ、ネットの評判を聞くと、問題は連続再生時間ではなく、何も使わずスタンバイ状態でバッテリーの減りが激しいことが問題らしい。
スマホなら、セルスタンバイ問題かとも思うが、これはWi-Fiしか内蔵していないから違う。
本当なら、この点だけは、是非ともファーム更新で改善して欲しい点かも。

それと、何となくソニーらしくないと思うのは、103gという中途半端な重さ。昔のソニーであれば、意地でも100gを切るまで頑張って、軽さ自体を売りの一つにしたと思うが、今のソニーにはそうしたこだわりはないらしい。
100gを切ったからといって、実用上の差があるとは思えないが、ソニーイズムみたいなものはもうないのかな?と思うと寂しい。

あとは、価格だが。

「Soyes S10」は、海外通販で1.3万円弱で買えるが、一番容量が小さな「NW-A105」でも、底値で約2倍の2.6万円ぐらいする。
DAPとしての作り込みを考慮すれば、決して、この程度の価格差なら大きくはないとは思うが、「Soyes S10」に比べて手軽に買える価格ではないのは確かだ。

でも、DAPとして、超小型スマホをあれこれ渡り歩いてきた末に、今は、「Jelly Pro」の頃ほどは、超小型スマホとウォークマンは、ハードウェア上もOSも、差異がなくなった。

だったら、しっかり音楽を聴くためのDAPとしては、安物の中華スマホよりは、作り込まれて音質も使い勝手もいい「NW-A100シリーズ」を買った方がいいのではないか、という気がし始めている。

私個人の事情としても、現在、主に、泊りの出張、旅行用に使っているウォークマン「NW-A17」のバッテリーがいよいよ持たなくなりつつあるため、その代わりとして、「NW-A105」を本気で買おうかな、と思っている。

関連記事:
ソニーのウォークマン「NW-A100シリーズ」を再評価する:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ





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コメント 2

あああ

DSDはリニアPCM変換だからネイティブじゃないですけど
by あああ (2021-11-25 08:18) 

naniwa48

あああ さん、こんにちは。
仕様表の注意書きを見落としていました。
ご指摘ありがとうございました。
早速修正しました。

by naniwa48 (2021-11-25 09:53) 

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