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Xiaomi「Redmi Note 9S」で「TWS Plus」を試す(3) [スマートフォン]

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BluetoothのTWS Plus接続に対応したXiaomiのスマホ「Redmi Note 9S」と、Xiaomiの左右独立型ワイヤレスホン「Haylou GT1 Plus」の組み合わせで、動作検証をしてみた。

と言っても、拍子抜けするほど簡単だった。

普通に、充電ケースから「Haylou GT1 Plus」の左右のイヤホンを同時取り出し、右イヤホンがペアリング待機状態になったら、「Redmi Note 9S」のBluetooth設定画面を開き、右イヤホンとペアリングする。

ペアリングが成功すると、自動的に左イヤホンがペアリング待機状態になり、それもまもなく「Redmi Note 9S」とペアリング完了し、

Screenshot_2020-08-13-09-06-10-180_com.android.settings.jpg

このような画面になり、左右のイヤホンが同時にペアリング状態となる。
左右どちらにも「atpX」「TWS」のマークが表示されて接続が完了し、実際に、「Haylou GT1 Plus」から音が出るようになった。

ただ、一瞬、本当に「TWS Plus」で接続されているのかな?とは疑ったのだが、「接続>追加設定>開発者向けオプション>Bluetoothオーディオコーデック」のメニューをタップすると、

Screenshot_2020-08-13-09-10-50-784_com.android.settings.jpg

「Qualcom aptX TWS+ オーディオ」が自動選択されており、どうやら間違いなく「TWS Plus」で接続されているようだ。

なお、開発者向けオプションメニューは、「設定>デバイス情報>MIUIバージョン」の項目を連打しすれば、「設定>追加設定」内に表示される。

実際に、「Google Play Music」で、自分の音楽ライブラリで、左右の音像移動が明確な音源を再生してみたら、しっかり、ステレオで再生されていたので、うまくTWP Plusで接続されたみたいだ。

よく考えたら、Xiaomiの製品同士なのだから、そもそもメーカー側でも接続検証済なのかもしれない。

コーデックもaptXで接続されているため、再生される音楽の音質も、SBCでは絶対に出ない繊細な高音が再生できており、「Redmi Note 9S」が、ポータブルDAPとして、なかなか有能であることが分かる。

以前にも説明したが、「TWS」対応の左右独立型ワイヤレスホンは、一つのBluetoothチャンネルを時分割で、L+Rのデータ伝送と、Lのデータ伝送を行っているが、「TWS Plus」では、LとRのデータ伝送をそれぞれのイヤホンに行うため、片耳あたりではより広い帯域を使うことができる。

そもそも、左右独立ではないBluetoothワイヤレスホンは、スマホとL+Rのデータ伝送を行っているだけだったので、「TWS」対応の左右独立型ワイヤレスホンは、原理的に左右独立ではないBluetoothワイヤレスホンより、音質も、接続安定性も劣っていた。

しかし、「TWS Plus」対応左右独立型ワイヤレスホンは、左右独立ではないBluetoothワイヤレスホンと、一つのBluetoothチャンネルで伝送するデータ量はL+Rのデータ量でほぼ同じ(厳密には時分割のオーヘッドはあるが)なので、これにより、ようやく左右独立型ワイヤレスホンの音質が、左右独立ではないBluetoothワイヤレスホンに追いつける技術的下地ができたと言える。

さらに、左右独立ではないBluetoothワイヤレスホンは、アンテナは一か所にあり、それがスマホ本体のアンテナとネゴシエーションを行い、変調パラメータを決定して通信を行うが、「TWS Plus」対応左右独立型ワイヤレスホンは、左右のイヤホンがそれぞれ別にアンテナを持っており、個別にスマホとネゴシエーションを行うため、接続安定性について見れば、むしろ左右独立ではないBluetoothワイヤレスホンより改善される可能性もあるだろう。

現在は、クアルコムの独自技術ということで、一部のハードウェアでしかサポートされていない「TWS Plus」だが、原理的には、Bluetooth 5.0に対応し、複数のオーディオデバイスと同時に接続し「TWS Plus」接続をサポートするファームウェアを搭載すれば、クアルコム以外のハードでも利用可能である。
「TWS」よりCPU負荷は増えることから、ローエンドSoCでは、他の処理に悪影響が出る可能性があり、SoCはミッドレンジクラス以上は求められそうだが、条件はその程度。

問題は、クアルコムが「TWS Plus」の技術を広くライセンス供与するかどうかなのだが、

クアルコム完敗、ライセンス料の大幅低下も 米判決徹底分析 | 日経クロステック(xTECH)

昨年、裁判で、クアルコムが、様々なソフトウェア技術に関するライセンスを、これまで自社SoCの採用時のみに限定したのを、競争法違反と認定し、違反行為の差し止めとその是正を命じる、FTC(米連邦取引委員会)が全面勝訴の判決が出た。

このため、おそらく、今後は、他社SoCを採用した「TWS Plus」対応のスマホや、ワイヤレスホンも、たくさん出るようなるだろうと思う。

さて、「Redmi Note 9S」は、ポータブルDAPとして使うには、デカ過ぎるし、重過ぎるとは思うが、宅内で音楽を聴くには、いいかも。
とはいえ、ハイエンドに近いスマホを家で音楽を聴くだけに使うというのは、ちょっともったいなさ過ぎるので、悩ましいな。

関連記事:
Xiaomi「Redmi Note 9S」で「TWS Plus」を試す(2):トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
「MSI S20」の残るセットアップを完了:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ






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