ピュアタブレットの光明「TCL 10 TABMID/TABMAX」(1) [タブレット端末]
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最近、Androidのピュアタブレットが壊滅的状況で、特に8インチクラスのまともな性能の端末が全く出ない。
一番の問題は、ピュアタブレットのトップシェアだったファーウェイが、米国との貿易戦争の中で、GMSを利用したGoogle Playストアをインストールできなくなり、まともな新製品が出せなくなってしまったことだろう。
TCLが8および10インチの手頃な価格のAndroidタブレットを発表 * 技術 * ちらし寿司
TCL 10 TABMID 発表、Snapdragon 665搭載の8インチタブレット | phablet.jp (ファブレット.jp)
そんな中、唯一の光明と言っていい新製品が発表された。
それが、中国の中堅スマホメーカーのTCLコミュニケーションが発表したAndroidタブレット「TCL 10 TABMID」「TCL 10 TABMAX」だ。
「TCL 10 TABMID」が、8インチディスプレイを搭載し、「TCL 10 TABMAX」は、10.36インチディスプレイを搭載する姉妹機で、スペックは共通点が多いが、一番の特徴は、自社開発した「NEXTPAPERディスプレー」を搭載していること。
NEXTPAPERディスプレーは、液晶技術を利用した反射型のディスプレイだそうで、E-inkの電子ペーパー同様、バックライトなしで、見やすい画面を実現しているという。
詳しい原理についてはまだ分からないのだが、電子ペーパーと比べるとコントラストは25%高く、液晶よりも36%薄く、消費電力も65%減となるという。
基本液晶だから、電子ペーパーと違ってカラー表示もくすんだ色にはならず、コントラストも高いというから、電子ペーパーと液晶画面のいいところ取りをしたような良さを持っているらしい。
長らく停滞していたピュアタブレット端末に、久々に、新しい価値観を持ち込んだ製品が現れたと言っていいだろう。
個人的には、片手持ちができる8インチの「TCL 10 TABMID」の方が気になるので、こちらを中心にスペックを見てゆこう。
・本体サイズ:209.4x125.2x8.55mm
・重量:325g
・カラー:Dark Blue/Prime Black
横幅が125.2mmで、325gというのは、8インチクラスとしてはとびぬけた狭額縁、軽さというわけではないが、まずまずのサイズだ。
・ディスプレイ:8インチ、WUXGA(1920×1200ピクセル)のNEXTPAPER
・スタイラスペン:付属せず
ディスプレイは、先ほどご紹介した反射型のNEXTPAPERで、解像度もフルHDを超え、電子書籍を読むにはなかなか良さそう。
ただ、まだ詳細で分からない点も多く、例えば、暗い場所でも使えるようフロントライトは付くのか?とか、動画性能などは、E-inkなどより優れているのか?といった点はまだ分からない。
・SoC:Snapdragon 665(SM6125 2.0GHzxオクタコア)
・RAM:3/4GB
・内蔵ストレージ:32/64GB
・microSDカード対応(最大256GB)
この辺の基本性能は、ミッドレンジクラスのタブレットとして十分なものだろう。このような当たり前のミッドレンジクラスの8インチタブレットが市場からほぼ消えてしまっているので、この存在はありがたい。
・バッテリー容量:5,500mAh
・充電端子:USB Type-C(QC2.0 9V2Aで18Wの急速充電対応)
バッテリー容量も大きめだし、充電端子はUSB Type-Cで、Quick Charge 2.0規格の急速充電にも対応するスペックには不満なし。
・モバイル通信:LTE通信対応版/Wi-Fiのみ版の2種類あり
・Wi-Fi:802.11 a/b/g/n/ac(2.4/5GHzデュアルバンド対応)
・Bluetooth V 5.0内蔵
・カメラ:800万画素(リア)+500万画素(フロント)
・デュアルスピーカー搭載
・イヤホン端子あり
・指紋認証センサー対応
・防水、防塵:非対応
その他は平凡だが、4G LTE対応モデルと、Wi-Fiのみのモデルが出るようで、電子書籍リーダーとして使うなら、Wi-Fiのみのモデルでも十分だろう。
・OS:Android 10+TCL UI
・有害コンテンツへのアクセスを防ぐといったキッズモード搭載
TCL独自のUIが被せられるが、OS自体はAndroid 10で新しい。
最近のピュアタブレット(特に8インチ)ではなかなか見かけない意欲的なスペックのが分かると思う。
価格は、LTE版は未定だが、Wi-Fi版は229ユーロ(約29,000円)と発表されていて、スペックを考えれば決して高くない。
久々に是非とも欲しいピュアタブレット端末が登場したと思っているのだが、発売時期が2020年Q4にヨーロッパで発売されることが発表されて以降、AliExpressなどをチェックしていても、その後音沙汰ない。
なかなか発売されないなぁ、と思っていたら、思わぬところで発見。
TCL TAB 8 Tablet | Verizon
米verizonで、「TCL 10 TABMID」相当のモデルが、すでに一括199.99ドルで購入できるみたいなのだ。
これは安い!
残念ながら、上記サイトは、米通信キャリアverizonの販売サイトなので、日本からは買えないようだ。
日本からでも早く買えるようにならないかな。
なお、「TCL 10 TABMID」について書くだけで、長くなってしまったので、10インチクラスの「TCL 10 TABMAX」については、また後日、補足を書きたいと思う。
関連記事:
ピュアタブレットの光明「TCL 10 TABMID/TABMAX」(2):トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
電子書籍向けのAndroidタブレット「TCL NXTPAPER」:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
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最近、Androidのピュアタブレットが壊滅的状況で、特に8インチクラスのまともな性能の端末が全く出ない。
一番の問題は、ピュアタブレットのトップシェアだったファーウェイが、米国との貿易戦争の中で、GMSを利用したGoogle Playストアをインストールできなくなり、まともな新製品が出せなくなってしまったことだろう。
TCLが8および10インチの手頃な価格のAndroidタブレットを発表 * 技術 * ちらし寿司
TCL 10 TABMID 発表、Snapdragon 665搭載の8インチタブレット | phablet.jp (ファブレット.jp)
そんな中、唯一の光明と言っていい新製品が発表された。
それが、中国の中堅スマホメーカーのTCLコミュニケーションが発表したAndroidタブレット「TCL 10 TABMID」「TCL 10 TABMAX」だ。
「TCL 10 TABMID」が、8インチディスプレイを搭載し、「TCL 10 TABMAX」は、10.36インチディスプレイを搭載する姉妹機で、スペックは共通点が多いが、一番の特徴は、自社開発した「NEXTPAPERディスプレー」を搭載していること。
NEXTPAPERディスプレーは、液晶技術を利用した反射型のディスプレイだそうで、E-inkの電子ペーパー同様、バックライトなしで、見やすい画面を実現しているという。
詳しい原理についてはまだ分からないのだが、電子ペーパーと比べるとコントラストは25%高く、液晶よりも36%薄く、消費電力も65%減となるという。
基本液晶だから、電子ペーパーと違ってカラー表示もくすんだ色にはならず、コントラストも高いというから、電子ペーパーと液晶画面のいいところ取りをしたような良さを持っているらしい。
長らく停滞していたピュアタブレット端末に、久々に、新しい価値観を持ち込んだ製品が現れたと言っていいだろう。
個人的には、片手持ちができる8インチの「TCL 10 TABMID」の方が気になるので、こちらを中心にスペックを見てゆこう。
・本体サイズ:209.4x125.2x8.55mm
・重量:325g
・カラー:Dark Blue/Prime Black
横幅が125.2mmで、325gというのは、8インチクラスとしてはとびぬけた狭額縁、軽さというわけではないが、まずまずのサイズだ。
・ディスプレイ:8インチ、WUXGA(1920×1200ピクセル)のNEXTPAPER
・スタイラスペン:付属せず
ディスプレイは、先ほどご紹介した反射型のNEXTPAPERで、解像度もフルHDを超え、電子書籍を読むにはなかなか良さそう。
ただ、まだ詳細で分からない点も多く、例えば、暗い場所でも使えるようフロントライトは付くのか?とか、動画性能などは、E-inkなどより優れているのか?といった点はまだ分からない。
・SoC:Snapdragon 665(SM6125 2.0GHzxオクタコア)
・RAM:3/4GB
・内蔵ストレージ:32/64GB
・microSDカード対応(最大256GB)
この辺の基本性能は、ミッドレンジクラスのタブレットとして十分なものだろう。このような当たり前のミッドレンジクラスの8インチタブレットが市場からほぼ消えてしまっているので、この存在はありがたい。
・バッテリー容量:5,500mAh
・充電端子:USB Type-C(QC2.0 9V2Aで18Wの急速充電対応)
バッテリー容量も大きめだし、充電端子はUSB Type-Cで、Quick Charge 2.0規格の急速充電にも対応するスペックには不満なし。
・モバイル通信:LTE通信対応版/Wi-Fiのみ版の2種類あり
・Wi-Fi:802.11 a/b/g/n/ac(2.4/5GHzデュアルバンド対応)
・Bluetooth V 5.0内蔵
・カメラ:800万画素(リア)+500万画素(フロント)
・デュアルスピーカー搭載
・イヤホン端子あり
・指紋認証センサー対応
・防水、防塵:非対応
その他は平凡だが、4G LTE対応モデルと、Wi-Fiのみのモデルが出るようで、電子書籍リーダーとして使うなら、Wi-Fiのみのモデルでも十分だろう。
・OS:Android 10+TCL UI
・有害コンテンツへのアクセスを防ぐといったキッズモード搭載
TCL独自のUIが被せられるが、OS自体はAndroid 10で新しい。
最近のピュアタブレット(特に8インチ)ではなかなか見かけない意欲的なスペックのが分かると思う。
価格は、LTE版は未定だが、Wi-Fi版は229ユーロ(約29,000円)と発表されていて、スペックを考えれば決して高くない。
久々に是非とも欲しいピュアタブレット端末が登場したと思っているのだが、発売時期が2020年Q4にヨーロッパで発売されることが発表されて以降、AliExpressなどをチェックしていても、その後音沙汰ない。
なかなか発売されないなぁ、と思っていたら、思わぬところで発見。
TCL TAB 8 Tablet | Verizon
米verizonで、「TCL 10 TABMID」相当のモデルが、すでに一括199.99ドルで購入できるみたいなのだ。
これは安い!
残念ながら、上記サイトは、米通信キャリアverizonの販売サイトなので、日本からは買えないようだ。
日本からでも早く買えるようにならないかな。
なお、「TCL 10 TABMID」について書くだけで、長くなってしまったので、10インチクラスの「TCL 10 TABMAX」については、また後日、補足を書きたいと思う。
関連記事:
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電子書籍向けのAndroidタブレット「TCL NXTPAPER」:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
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TCLってこの端末を出し惜しみしてますよね。すごく勿体ないです、tclのグローバルの公式サイトを見るとdocomoのB19まで対応と書いてあったりしたので日本でもう理想だ思ってたのですが。。。理由は謎ですw
by ぽぽんた (2021-06-18 08:08)
ぽぽんたさん、初めまして。
TCLはスマホは、バンバン製品を出しているので出し惜しみはないでしょう。
この後、TCL NXTPAPERという新製品も発表されていますが、この価格がかなり値段が高いところを見ると、NXTPAPERという新型ディスプレイ自体の歩留まりが思ったより上がらずに、量産ができず、コストも高いのではないかと思います。
by naniwa48 (2021-06-18 23:05)