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車の買い替えを考える(8) 実用性で考える [乗り物]

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私の場合、マイカーのデザインは、あまり気にしない。
いわゆるヤンキー好みのデザインは、恥ずかしいから遠慮したいが、それ以外は割とどうでもいい。

唯一デザインで気にするとしたら、その車のコンセプトにあった機能美があることか。
元がエンジニアなので、どうしても機能重視で考えた上で、工業デザインとしていいかを考えてしまうのだ。

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実は、現在乗っている三菱「デリカD:2」も、デザインはヤンキーっぽくてあまり好きではなかったりするが、それよりは機能性とかコスパを優先して買った感じだ。

後席スライドドア

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これまで、後席スライドドアの車を選んできたのは、家族で使うには、それが利便性が高かったからだ。

スライドドアも、最近は、軽自動車でも、低価格モデル以外は、両面パワースライドドアが当たり前になり、さらには、ドアノブについているボタンを押すだけで開閉できたり、ドアの下に足を差し込むだけで開閉できる車が出てきて、さらに便利になっているようだ。

中でも、ダイハツ・タントは、左側のスライドドアに、センターピラーを内蔵し、助手席と後席の間に仕切りがなく開ける「ミラクルオープンドア」を採用していて、子育て世代には特に好評みたい。

さらに、完全にスライドドアが閉じ終える前に、ドアロックボタンを押しても、ドアが閉まった後、自動でドアロックしてくれる機能も便利だなと思う。

我が家の場合、子育てが完了し、後席に人が乗る機会が大幅に減ったため、本当にスライドドアが必要かは、他の要件と比較して、よく考える必要があるだろう。

ただ、もし、スライドドアの車を買うなら、「ミラクルオープンドア」までは要らないが、両面パワースライドドアで、ワンボタンで開閉できることは、必須としたい。

カーゴスペース

車にどれだけ荷物が載せられるかは、モロに車のサイズやホイールベースの長さが影響してくる。
軽自動車だと、ほとんどカーゴスペースの奥行がないが、後席を前にスライドすると、スーツケースが載せられるぐらいのスペースは確保できる車も多い。

最近は、スペアタイヤを乗せない車が増えたおかげで、カーゴスペースの床を開くと、床下に収納スペースがある車も多い。これも、予想外に巨大なスペースがある車もあるし、HVのバッテリーなどを置いているめに、さほどでもない車もあるので、個別にチェックするしかない。

さらに、後席を全部畳んだときに、どのぐらいの広さのカーゴスペースが確保できるかも重要。
我が家の「デリカD:2」でも、後席右席は、普段はたたんで、カーゴスペースの延長として使っていたので、コンパクトカーでは必須の機能だ。
席を畳んだときに、どの程度フラットになるのかも重要だろう。

後席のスライドや畳み方についても、後席側からしか行えない車もあれば、カーゴスペース側から、スライドもたたむことも両方できる車もあり、この点もチェックしたい。

なお、私も奥さんも、アウトドア志向はないため、撥水フロアや、カーゴスペースライト、AC電源コンセントなどの機能は、あまり必要性は感じていない。

小物入れ

最近の車は、小物入れスペースの充実ぶりがハンパではない。

昔だと、カー用品店で買って後付けするのが常識だったペットボトルホルダーだとか、スマホホルダーだとか、バックシートトレイなどが、ほとんど標準装備の車が多い。
後から、何かカー用品店で買って付けるなんてことは、必要ないと言っていい。

運転席回り、助手席回りの収納はもちろん、シートの下やアームレストの中にも収納があったりするのも要チェック。

カップホルダーについては、5人乗りなのに、それ以上に無駄に数がある車もあるが、それよりは、使いやすい位置形状であることの方が重要だろう。

例えば、今使っているデリカD:2の後席カップホルダーは、後席を前にスライドさせると、アクセスできない場所にあり、非常に使いづらいのが不満だ。

形状的にも、最近の車は、600mmlクラスの一回り大きいペットボトルや500mlの紙パック飲料にも対応している車があり、細かいことだが進歩しているなと思う。

スマホの置き場所についても、最近は、ナビディスプレイに、iPhoneのアプリを出して操作できるApple CarPlayや、Androidスマホのアプリを出して操作できるAndroid Autoの機能が付いていることが普通で、そのため、スマホを接続できるUSB端子が付いた置き場所が確保されていることが増えた。

これについては、接続するスマホを、どのように設置できるかが重要。車の揺れや振動で落下して接続が切れては意味がないので、できれば、フタができるようなスペースに入れられる方がいいが、放熱の問題もあるので、完全密閉はよくないため、そこはアイデアが求められる。

シートアレンジ

先ほど書いたように、子育てが終わり、後席があまり使われない可能性があるので、後席は左右独立でスライドでき、折りたためばフラットな荷室を拡大できると嬉しい。

これが、意外と完全にフラットになる車は少ないし、逆に、無理やりフラットにするために、後席の背もたれや座面が薄くて、座り心地が悪い車もあり、そこはトレードオフだ。

フィットなどセンタータンクレイアウトのホンダ車なんかだと、後席の座面だけを跳ね上げて、背の高い荷物を乗せられたりもするが、逆にフィットは後席がスライドできないのが難点だったりもする。

さらに、助手席も畳んで、カーゴスペースの延長で使える車もあるが、正直、自転車もサーフボードも積まないので、私は必要性を感じない。

給電機能

昔は、車のバッテリーの電力を使いたければ、シガーソケットにアダプタを付けて、充電するのが普通だったが、最近の車は、スマホなどの給電用に、ナビ接続用とは別にUSB端子が多数ついていることが多い。

これは、後席も含めて4つぐらいは欲しいところで、併せて、充電中のスマホを入れておけるポケットなどがあると嬉しいだろう。

どのぐらいの給電能力の急速充電に対応しているかも重要。最近のスマホは、急速充電でないとまともに充電できないものも多いからだ。

AC100Vの電源コンセントもオプションで付けられる車も増えたが、トヨタ・アクアでは、災害対応を考え全車標準装備になっているのは目につく。

こうした機能は、アウトドア向けがメインで、アウトドア志向がない我が家には無関係と思っていたが、災害発生時にもAC100Vが使える、と言われると、若干魅力を感じ始めていたりもする。



さて、車の実用性をどうとらえるかは、人次第で、一言で言うのは難しい問題だ。

我が家での車の使い方で考えれば、95%以上は、週末の近所のスーパーなどへの買い物、家族の駅までの送迎で占められる。
しかし、1か月に1度は、割と遠くにあるコストコにも行くし、2~3か月に一回ぐらいは、大型ショッピングモールにも行く。

さらには、コロナ禍以前は、夫婦で車で日帰り旅行をすることもあったし、今後、定年退職すれば、さらにその機会は増えるだろう。
コロナ禍が収まったら、夫婦でフェリーで北海道に行き、車で巡りたいという話もしているので、車中泊をしたいと思うこともあるかもしれない。

災害発生時に役に立つ、なって言われても、それが本当に使う機会があるかどうかも分からないが、リスクを考えればあってもいいな、と思う機能もあるだろう。

どこまでの使い方をカバーする機能まで考慮すべきか、難しい問題だ。

考えれば考えるほど、「めったに使わない機能だから、要らない」と、簡単に言っていいのか分からなくなる。
予算との兼ね合いもあり、そこの判断が一番難しいところだと思う。

なお、今回挙げたポイントについては、それで買う車種の決め手になる点はあまりないとは思うが、買う車に、どの程度、オプションを追加するかを考える上で、検討する事項は多いと思う。

関連記事:
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