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車のディーラー巡り(8) トヨタ「アクア」の試乗 [乗り物]

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先日、ホンダのベーシックハッチ「フィット」に試乗したら、軽ハイトワゴンとは全く違う運転のしやすさと、乗り心地に、ちょっと感動したので、トヨタでも、ミニミニバンの「ルーミー」に試乗するついでに、「フィット」の対抗馬になると思われる「ヤリス」「アクア」あたりに試乗させてもらおうと思った。

ただ、「ヤリス」の全長は「アクア」より90mmも短く、そのため、後部座席も狭いし、荷室の奥行きも狭く、あまり荷物が詰めないため、パス。
我が家的には、全長が「フィット」とほぼ同じ「アクア」の方が合っていると思われたため、「アクア」を試乗させてもらった。

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トヨタ アクア | トヨタ自動車WEBサイト

アクアに乗り込むと、フィットに比べても着座位置が低い感じがするが、運転席とハンドルの調整をすれば、適切な着座姿勢が取れ、シートもすっぽりと腰を包むようで座り心地はいい。

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始動して、最初にビビるのが、パーキングブレーキを足踏み式で解除するのに、シフトレバーが、プリウスと同じジョイスティックタイプであること。

この方式、シフトポジションを切り替えると、その後、レバーが元に戻ってしまうタイプなので、シフトレバーを握る手の感触でシフトポジションを把握することができず、慣れないと怖い。

よく見ると、レバーの右横にポジション表示が点灯するし、なにより、メインコンソールにもデカい文字で、シフトポジションが表示されるのだが、最初、今どこのシフトポジションにあるのか、なかなか頭にすっと入ってこない。

不思議なのは、シフトレバーの右上に、Pボタンがあり、これを押しておくと、ACCで自動停止が継続するみたい。
だったら、足踏み式のパーキングブレーキじゃなくて、電子式にすればいいのに、と思わなくはないが、営業さんによると、今回はコスト上の理由もあって足踏み式になったという。

アクセルを踏んで、走り始めると、ほとんど無音。道路に出る段差でも、穏やかな音がするだけ。
驚くのは、速度を上げていっても、か細く高いモーター回転音以外は、ほぼ無音状態が続くこと。
高出力のバイポーラ型ニッケル水素充電池のお陰で、40キロぐらいまでは、楽々バッテリーのみで走れるらしい。これは凄い。

これなら、バッテリーに残量が十分あれば、最寄り駅までの送迎ぐらいは、バッテリー走行で行けそうだ。この点は、フィットに比べて優秀だな。

さらにアクセルを踏み込むと、もちろんエンジンは始動する。
エンジンが動くと、3気筒であるせいもあるのか「フィット」よりはやや音は大きい。といっても、軽ハイトワゴンなんかに比べれば、断然静かなのは、遮音がしっかりしているからだろう。

街中で運転してみて、動力性能も申し分ないし、ハンドルを握っていて運転感覚は穏やかで、軽ハイトワゴンとは違う乗り物であることが分かる。

なお、途中で、営業さんに運転を代わってもらい、その後は、比較的長い直線の一般道でACCの挙動を体感させてもらったり、お店の駐車場で、自動で車庫入れや縦列駐車をしてくれるアドバンスパーク機能などを体感させてもらった。

これがどちらも初体験で、面白かった。

ACCは、前の車が止まると、自動でブレーキがかかって止まるのだが、最初はドキドキする。
レーンキープの機能もあり、ハンドルを少し切って中央から外すと、ゆっくりと戻してくれるし、緩やかなカーブであれば、それに沿ってレーンキープもしてくれるのは見事。
ただ、前の車が交差点を通過した後に、赤信号に変わった場合は、ACCは信号を無視して車に追従しようとしてしまうので、ドライバーがブレーキ踏んでやる必要があるという。
だから、現状のACCは高速道路などでしか使えないと、謳っているのだそうだ。

ACCについては、「日産の人はウチが一番!」と言っているが、どう思うか聞いてみたら、トヨタの営業さんは、失笑しながら、「そんなことはありません!」と断言していた。

アドバンスパークは、駐車スペースの近くに車を止めた状態で、スイッチを押すと、ナビ画面に、上から見た車の周りの映像が表示され、そこに自動駐車が可能な駐車スペースがあれば、それが表示される。
駐車スペースを選択し、実行をタッチすると、あとは、ドライバーは何にも触れることなく、ステアリング、アクセル、ブレーキを勝手に操作して、駐車スペースのど真ん中にしっかり駐車してくれた。
これも、最初は乗っていてドキドキするが、駐車が完了すると、思わず拍手したくなる見事な動きだった。

一方で、パッケージングに関しては、後席のスペースが「フィット」より若干狭く、「フィット」同様のスライドもリクライニングもできない上に、シートの座り心地も「フィット」よりは若干劣る感じ。

カーゴスペースも、「フィット」よりはやや奥行きが短いが、「ルーミー」あたりに比べればかなり広いので、我が家の週末の買い物だと、後席を畳まなくても、大抵全部乗りそうなレベルではある。

面白いな、と思ったのは、営業の方によると、通常のエンジン車だと、冬場に暖房をつけるより、夏場に冷房をつける方が、燃費が落ちるのだが、「アクア」に関しては、冷房より暖房の方が燃費が落ちるのだという。

なぜなら、「アクア」の冷房は、ヒートポンプを使ったインバーターエアコン(高い家庭用エアコンに使われている方式)なので、バッテリーの残量が十分であれば、バッテリーのみで高効率の冷房が動作するらしい。
一方で、暖房はエンジンのエンジン熱利用なので、通常はアイドリングストップしている状態でも、暖房をオンにするだけで、エンジンが動いてしまうらしいのだ。
そのため、暖房ではガソリンを消費してしまうらしい。

とはいっても、燃費に関しては、カタログ上も「フィット」より「アクア」の方が断然よく、いろんなレビューを読んでも、実際に運転してみてた実効燃費でも、「アクア」の方が圧倒的にいいようだ。

さて、「アクア」を試乗してみて、「フィット」と比べて、いい点悪い点はあるが、なかなかエンジニア心をくすぐる魅力を備えている車であることが分かった。

一点気になるとすると、「アクア」がフルモデルチェンジしたのが、2021年7月だったので、おそらく、2022年7月には、1回目のマイナーチェンジをしてくるだろうということ。

その際、現在、欠点として指摘されることが多い、他が最先端のシステムなのに、パーキングブレーキだけがが電子式でないことが、改善される可能性が高そうだし、若干「フィット」より劣ると言われることも多い、遮音性や乗り心地についても、改善される可能性も高いだろう。

なので、もし最終的に「アクア」を選ぶにしても、買うなら、2021年7月以降に、マイナーチェンジが行われて以降にした方がいい気がするな。

ちなみに、現状、「アクア」は、人気がない訳ではないが、大人気というほどでもなく、納車待ちも2か月ほどに収まっているという。
この点でも、購入を急ぐ必要はなさそうだ。

関連記事:
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