車のディーラー巡り(11) スズキ「ソリオ・バンデッド」の試乗 [乗り物]
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ソリオ|スズキ
最後の試乗となったのは、ミニミニバンというジャンルの開拓者とも言えるスズキの「ソリオ」だ。
ソリオ バンディット|スズキ
ただ、家の近くのスズキディーラーには、試乗車として、いかつい顔の「ソリオ・バンデッド」しかなかったので、試乗したのは「ソリオ・バンデッド」。最上位グレードの「HYBRID MV」だった。
「ソリオ」も、機能、性能面では、変わりはないとのことだ。
私が現在乗っているのが、先々代「ソリオ」に相当する「デリカD:2」なので、試乗に際しては、どうしても、今乗っている車と何がどう違うのか、という観点が中心になってしまう。
まず、ぐるりと車体を見てゆくと、先々代に比べて少し全長が長くなっているようだ。
スペックを見ると80mmというから、たいしたことないかと思いきや、例えば、後席のスペースは間違いなく先代より広くなっている。
荷室も広くなっている上に、後席を前にスライドすると、先代の倍とは言わないが、かなり広がる。
しかも、この荷室、床のボードを持ち上げると、荷室の下にも、スペアタイヤがすっぽり入る大きなアンダートランクが存在する。
一般的に、この荷室下のスペースって、モデルごとに必要な機能を搭載するために使用するケースが多く、例えば、4WDではここが狭くなったり、ハイブリッドカーでは、バッテリーが積まれて狭くなったり、なくなったりすることがよくある。
「ソリオ・バンデッド」は、2WDのマイルドハイブリッド車なのに、ここまで広い床下にスペースがあるとは思いもしなかった。これまで見た小型車の中では、間違いなく最大だと思う。
現在乗っている「デリカD:2」は、我が家の週末の買い物は乗り切らず、後席を片側倒す必要があるが、軽ハイトワゴンの荷室でも、その事情は同じ。
しかし、ホンダ「フィット」の荷室は、おそらく、後席を倒さなくても、週末の買い物を積み込める広さがある。
今回試乗した「ソリオ・バンデッド」は、全長が「フィット」より200mmほど短いため、荷室が「フィット」ほどの奥行きはないのだが、広大な床下の収納を合わせて利用すれば、後席を倒さなくても、週末の買い物を積み込めそう。
この点は、ボディサイズを考えれば優秀だ。
運転席及び後席の乗り心地は、あまり先々代と変わっていない印象だが、運転席に座った時のコクピットの印象は大きく変わっている。
見晴らしがいいのは変わらないが、センターメーターに変わり、ナビの画面サイズは9インチに巨大化。
パワーオンすると、9インチのナビ画面に、全方位モニターによる車の周りの映像がぐるりと表示され、まわりに障害物がないことが確認でき、さらに、ハンドルの向こうに「ヘッドアップディスプレイ」が立ち上がるのも新鮮。
私が乗っている先々代の「デリカD:2」は、アイドリングストップでさえ、一部の上位グレードのオプションでしかなかったが、先代で、マイルドハイブリッド車と、ストロングハイブリッド車が登場し、現行世代では、ストロングハイブリッド車がなくなり、マイルドハイブリッド車のみとなった。
足踏み式のパーキングブレーキを解除し、アクセルを踏むと車が進み始めるが、ドライブ感覚としては、先々代と大きく違いはない。
ただ、マイルドハイブリッド車でモーターによるアシストがあるせいか、出足に余裕があるし、ハンドリングは先々代よりは遊びが減って、扱いやすくなっている気がした。
何より大きく変わったのは、室内が静かになり、エンジン音やロードノイズがはるかに小さくなったこと。
道路の段差を超えた時のバウンドも、おさまりがいいし、この辺はさすが2世代も進んだだけのことはあるな。
動力性能については、先々代でも大きな不満はなかったので、現行車種でももちろん不満はない。
それでいて、実効燃費は、倍近くまで向上しているはずだ。
今乗っている車にはない予防安全機能や、ACCなども、標準装備。
ただし、ステレオカメラのみでミリ波レーダーはついていなため、「ルークス」や「N-Box」あたりに比べて、予防安全機能やACCの機能、性能は若干劣るようだ。
機能面でも、例えば、全速度対応のACCは備えるのに、パーキングブレーキが電動式ではないため、渋滞で自動停止しても、停止が2秒しか続かないとか、車線逸脱を警告する機能はあるのに、レーンキープする機能はないとか、明らかに劣る点があるのは残念。
さて、今回、「ソリオ・バンデッド」に試乗して感じたのは、確かに、私が乗っていた「デリカD:2」よりは、確実によくはなっているし、特に、車のサイズに対して、室内空間の広さや、荷室の広さなどは、特筆ものだと思う。
ただ、一方で、予防安全機能やACCなどの最先端技術に目を向けると、軽ハイトワゴンの「ルークス」や「N-Box」にも劣る部分があるし、乗り心地も、軽ハイトワゴンが大幅に向上したことで、「ソリオ・バンデッド」が、特段、「ルークス」や「N-Box」と比べていいとまでは感じなかった。
この程度の差だったら、維持費が大幅に安い「ルークス」や「N-Box」でも、別にいいんじゃないか?というのが、正直な感想だ。
【スズキ新型ソリオ】2022年「ソリオハイブリッド設定!」改良発売!最新情報、ソリオバンディット、燃費、価格は? - New Car/車好き新型車ニュース&動画
ただ、「ソリオ」も、2022年後半のマイナーチェンジで、ストロングハイブリッドモデルが追加される可能性があるようだし、おそらく、他社に負けている電動パーキングブレーキの採用や、予防安全機能やACCの機能アップをやってくるだろうから、引き続き、マイナーチェンジの情報はチェックし続けたいと思う。
さて、これで、一応、今回、買い替えの対象として試乗してみたかった車をすべて試乗し終えた。
今後、頂いたカタログや見積もりなども眺めながら、ある程度、車種を絞った上で、奥さんにも車の試乗に付き合ってもらい、最終的に乗り替える車を決めたいと思う。
次の車検が2023年6月なので、急ぎはしないが、半導体不足などもあり納品に時間がかかるようなので、今年の年末までには契約を完了したいと考えている。
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ソリオ|スズキ
最後の試乗となったのは、ミニミニバンというジャンルの開拓者とも言えるスズキの「ソリオ」だ。
ソリオ バンディット|スズキ
ただ、家の近くのスズキディーラーには、試乗車として、いかつい顔の「ソリオ・バンデッド」しかなかったので、試乗したのは「ソリオ・バンデッド」。最上位グレードの「HYBRID MV」だった。
「ソリオ」も、機能、性能面では、変わりはないとのことだ。
私が現在乗っているのが、先々代「ソリオ」に相当する「デリカD:2」なので、試乗に際しては、どうしても、今乗っている車と何がどう違うのか、という観点が中心になってしまう。
まず、ぐるりと車体を見てゆくと、先々代に比べて少し全長が長くなっているようだ。
スペックを見ると80mmというから、たいしたことないかと思いきや、例えば、後席のスペースは間違いなく先代より広くなっている。
荷室も広くなっている上に、後席を前にスライドすると、先代の倍とは言わないが、かなり広がる。
しかも、この荷室、床のボードを持ち上げると、荷室の下にも、スペアタイヤがすっぽり入る大きなアンダートランクが存在する。
一般的に、この荷室下のスペースって、モデルごとに必要な機能を搭載するために使用するケースが多く、例えば、4WDではここが狭くなったり、ハイブリッドカーでは、バッテリーが積まれて狭くなったり、なくなったりすることがよくある。
「ソリオ・バンデッド」は、2WDのマイルドハイブリッド車なのに、ここまで広い床下にスペースがあるとは思いもしなかった。これまで見た小型車の中では、間違いなく最大だと思う。
現在乗っている「デリカD:2」は、我が家の週末の買い物は乗り切らず、後席を片側倒す必要があるが、軽ハイトワゴンの荷室でも、その事情は同じ。
しかし、ホンダ「フィット」の荷室は、おそらく、後席を倒さなくても、週末の買い物を積み込める広さがある。
今回試乗した「ソリオ・バンデッド」は、全長が「フィット」より200mmほど短いため、荷室が「フィット」ほどの奥行きはないのだが、広大な床下の収納を合わせて利用すれば、後席を倒さなくても、週末の買い物を積み込めそう。
この点は、ボディサイズを考えれば優秀だ。
運転席及び後席の乗り心地は、あまり先々代と変わっていない印象だが、運転席に座った時のコクピットの印象は大きく変わっている。
見晴らしがいいのは変わらないが、センターメーターに変わり、ナビの画面サイズは9インチに巨大化。
パワーオンすると、9インチのナビ画面に、全方位モニターによる車の周りの映像がぐるりと表示され、まわりに障害物がないことが確認でき、さらに、ハンドルの向こうに「ヘッドアップディスプレイ」が立ち上がるのも新鮮。
私が乗っている先々代の「デリカD:2」は、アイドリングストップでさえ、一部の上位グレードのオプションでしかなかったが、先代で、マイルドハイブリッド車と、ストロングハイブリッド車が登場し、現行世代では、ストロングハイブリッド車がなくなり、マイルドハイブリッド車のみとなった。
足踏み式のパーキングブレーキを解除し、アクセルを踏むと車が進み始めるが、ドライブ感覚としては、先々代と大きく違いはない。
ただ、マイルドハイブリッド車でモーターによるアシストがあるせいか、出足に余裕があるし、ハンドリングは先々代よりは遊びが減って、扱いやすくなっている気がした。
何より大きく変わったのは、室内が静かになり、エンジン音やロードノイズがはるかに小さくなったこと。
道路の段差を超えた時のバウンドも、おさまりがいいし、この辺はさすが2世代も進んだだけのことはあるな。
動力性能については、先々代でも大きな不満はなかったので、現行車種でももちろん不満はない。
それでいて、実効燃費は、倍近くまで向上しているはずだ。
今乗っている車にはない予防安全機能や、ACCなども、標準装備。
ただし、ステレオカメラのみでミリ波レーダーはついていなため、「ルークス」や「N-Box」あたりに比べて、予防安全機能やACCの機能、性能は若干劣るようだ。
機能面でも、例えば、全速度対応のACCは備えるのに、パーキングブレーキが電動式ではないため、渋滞で自動停止しても、停止が2秒しか続かないとか、車線逸脱を警告する機能はあるのに、レーンキープする機能はないとか、明らかに劣る点があるのは残念。
さて、今回、「ソリオ・バンデッド」に試乗して感じたのは、確かに、私が乗っていた「デリカD:2」よりは、確実によくはなっているし、特に、車のサイズに対して、室内空間の広さや、荷室の広さなどは、特筆ものだと思う。
ただ、一方で、予防安全機能やACCなどの最先端技術に目を向けると、軽ハイトワゴンの「ルークス」や「N-Box」にも劣る部分があるし、乗り心地も、軽ハイトワゴンが大幅に向上したことで、「ソリオ・バンデッド」が、特段、「ルークス」や「N-Box」と比べていいとまでは感じなかった。
この程度の差だったら、維持費が大幅に安い「ルークス」や「N-Box」でも、別にいいんじゃないか?というのが、正直な感想だ。
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ただ、「ソリオ」も、2022年後半のマイナーチェンジで、ストロングハイブリッドモデルが追加される可能性があるようだし、おそらく、他社に負けている電動パーキングブレーキの採用や、予防安全機能やACCの機能アップをやってくるだろうから、引き続き、マイナーチェンジの情報はチェックし続けたいと思う。
さて、これで、一応、今回、買い替えの対象として試乗してみたかった車をすべて試乗し終えた。
今後、頂いたカタログや見積もりなども眺めながら、ある程度、車種を絞った上で、奥さんにも車の試乗に付き合ってもらい、最終的に乗り替える車を決めたいと思う。
次の車検が2023年6月なので、急ぎはしないが、半導体不足などもあり納品に時間がかかるようなので、今年の年末までには契約を完了したいと考えている。
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