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私がEVを買う気がない理由 [乗り物]

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今回の車の買い替えで、EV(電気自動車)を買うことは、最初から検討していない。

その後、いろんな情報を見ていても、EVは買い時ではないという判断は、より強固になりつつあるので、その点について説明したい。

車体価格が高過ぎる

そもそも、現状、私の予算である250万円程度で買えるEVがない。

「国民車」軽自動車のEV化が始動 三菱自、200万円で先陣切る:日経ビジネス電子版

日産、三菱から、軽自動車ベースで、政府購入補助金を使って実質200万円で買える軽EVが発売されるようだが、バッテリーによる航続距離は短く、街乗り専用としてしか使えないものになりそうだ。

車のタイプもあまりバリエーションがなく、大半はセダン。
スライドドアのミニバンとか、ステーションワゴンなどの利便性の高い車は、望むべくもない。

ランニングコストも微妙

自宅での充電についていえば、今ガソリンが高いこともあって、同じ距離を走るのに必要なエネルギーコストは電気の方が半額ぐらいになるため、基本自宅充電のみで、近距離の買い物などにしか使わないのであれば、ランニングコスト上はメリットがある。

しかし、こと、自宅以外で充電するとなると、約4000円の月会費と16.5円/分の利用料金が必要で、一気に、コスパが低下する。
エネルギーコストも、ガソリンより若干安い程度か、走行距離が短ければむしろガソリンより高くなり、EVの一番のメリットが失われる。

冬場のバッテリーの持ち問題


冬場、気温が低下すると、バッテリーの持ちが大幅に悪化する。これは、バッテリーの持つ原理的な問題なので、簡単には解消しない。
現行モデルだと、下手すると、通常の走行距離の半分ぐらいしか走れない可能性がある。

トヨタ bZ4X | 新型BEV bZ4X 2022年央発売予定 | トヨタ自動車WEBサイト

もちろん、まもなく出るトヨタのEV「bZ4X」のように、バッテリーを温めることにより、バッテリー性能を維持する車も出てくるようだが、これもある程度バッテリー容量に余裕があってこそ成り立つ話だ。

自宅外の充電環境がすでに足らない


実際に、EVで高速道路を走ったことがある人のレポートを聞いていて、びっくりするのが、すでにPA、SAでの充電器待ちが頻繁に発生していること。
EVの数なんて、まだたかが知れていると思っていたので、充電スタンドなんていつ行っても空いていると思ったのが、そうでもないようだ。

しかも、ガソリンなら給油に数分し掛からないが、急速充電の基本は30分、1台の充電待ちがあれば、1時間もPAで時間を潰さなければならない。
しかも、30分の充電でフル充電できる訳ではなく、100kmぐらい航続距離が延びる程度なのだから、困る。

航続距離が500kmのEVでも、東京から大阪まで高速で行くとしたら、おそらく途中で最低2回の充電が必要で、冬場ならさらに必要。
しかも、充電のたびに1時間も休まなければいけないというのは、あまり効率のいい話ではない。

電欠を起こしたときの対処が大変


ガソリン車がガス欠になっても、JAFを呼べば、とりあえず給油してもらえて、近くのガソリンスタンドまでいける。

しかし、EVが電欠になった場合、やっぱり基本的にはレッカー移動しか、手はないようだ。
もし、冬場に、高速で渋滞にはまって、車の中でエアコンを稼働していたら、本当にこうした電欠が頻発しそうで怖い。

欧州で、すべてをEV化する計画を、官民一体でブチ挙げているが、北欧の寒冷地でも、大丈夫なんだろうか?

今の自分の年齢を考えると、少なくとも自分が生きているうちに、EVを積極的に買うことはなさそうだ。

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