謎のスズキ「エスクード」新モデル [乗り物]
スポンサードリンク
車の買い替えを検討する中で、スズキから、2022年4月21日、「エスクード」という、ダイハツの「ロッキー」あたりの対抗馬とも思えるSUVが発売されたことを知った。
もしそうなら、「エスクード」も、まずは試乗してみてもいいかな、と思い調べ始めた。
ひっそりと販売終了していたスズキエスクードが1.5リッターのストロングHVを搭載し4月21日に電撃カムバック! ヤリスクロスよりもいいか?(ベストカーWeb) - Yahoo!ニュース
「エスクード」というと、2021年9月には、4代目がひっそりと販売終了となっていたのが、いきなり、2022年4月21日に、しかもスズキオリジナルの1.5Lストロングハイブリッドを新たに搭載し、再登場するという意外な展開。
よくある新車の予想情報サイトや雑誌でも、全く情報がなかったところへの、いきなりの新モデルでびっくりした。こんなこともあるんだな。
全長×全幅×全高は、4175×1775×1610mmと、「ロッキー」よりは一回り大きく、対抗馬はトヨタ「ヤリスクロス」あたりなのかも、と思えた。
ただ、詳しくスペックを見てゆくと、よく分からなくなってくる。
まず、車両重量が1,320kgと、「ロッキー」や「ヤリスクロス」に比べて重い。
シャーシやボディの設計自体が古いので、仕方ないのだろうが、この時点で悪い予感しかしない。
ストロングHVシステムは、1.5Lデュアルジェットエンジン(101ps/13.5kgm)に、駆動用の1モーター(33.4ps/6.1kgm)、MTベースのセミATとなる6速AGS(オートギアシフト)を組み合わせたスズキオリジナルのHVシステム。
先代ソリオなどに搭載されたものの、現行ソリオでは、価格アップに対して燃費向上のメリットが薄く、廃止されたもの。
それが、「エスクード」で復活ということで、さらに改良されたのかと思いきや、そうした記載はなく、WLTCモード燃費を見ても19.6km/L。
電子制御4WDシステム「ALL GRIP」を搭載しているという違いはあるものの、ロッキーHV(2WD)の28.0km/Lに全く及ばない。
【追記】
スズキ|カタログ一覧
カタログを詳しく見ると、駆動用モーターのパワーも、バッテリー容量も、ソリオに比べてアップグレードされていることが判明したので、訂正しました。
ただ、依然として、トヨタ、ダイハツに比べて燃費の向上効果が薄いことや、改良の方向として、軽自動車にも搭載しやすい方向には全く向いていないのは確かだ。
「スマートアシスト」も、最新版にアップデートはされているが、ニッサンやトヨタのように、ステレオカメラのみで、ミリ波レーダーセンサーは搭載しないので、予防安全性能やACCの滑らかな追従ではどうしても劣る部分がある。
そして、ラインナップと価格だが、4WD車の1タイプのみで、車両本体価格は297万円。
「ロッキー」の最上位モデルと比べても、50万円以上高いことになる。
それでいて、燃費は全くかなわないのだから、これは勝負にならないだろう。
スズキも、それは分かっているのか、販売計画は年間1,200台、月間100台というから、ハッキリ言って全く売る気などない車であることが分かる。
となると、一番の謎は、そんな売る気もないし、売れるはずもない車を、なぜ敢えてHV化して復活させたのか、ということ。
例えば、搭載したHVシステムが、先代ソリオより大幅に進化していて、燃費が大幅に向上し、トヨタやダイハツに十分対抗できるレベルになったというなら、その試験的意味でまずは「エスクード」に載せたというのは分からなくもない。
しかし、この車のHVはそんなレベルにないし、これが、今後、ソリオ、スイフトや、軽自動車に展開されるという技術的な兆しも見えない。
いったい、なんで今、こんなレベルで「エスクード」をHV化したのか、謎は深まるばかりだ。
個人的には、もちろん買い替え対象としては、パス!だ。
関連記事:
車のディーラー巡り(12) ダイハツ「ロッキー」/トヨタ「ライズ」の試乗:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
購入候補車のモデルチェンジ予定:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
スポンサードリンク
車の買い替えを検討する中で、スズキから、2022年4月21日、「エスクード」という、ダイハツの「ロッキー」あたりの対抗馬とも思えるSUVが発売されたことを知った。
もしそうなら、「エスクード」も、まずは試乗してみてもいいかな、と思い調べ始めた。
ひっそりと販売終了していたスズキエスクードが1.5リッターのストロングHVを搭載し4月21日に電撃カムバック! ヤリスクロスよりもいいか?(ベストカーWeb) - Yahoo!ニュース
「エスクード」というと、2021年9月には、4代目がひっそりと販売終了となっていたのが、いきなり、2022年4月21日に、しかもスズキオリジナルの1.5Lストロングハイブリッドを新たに搭載し、再登場するという意外な展開。
よくある新車の予想情報サイトや雑誌でも、全く情報がなかったところへの、いきなりの新モデルでびっくりした。こんなこともあるんだな。
全長×全幅×全高は、4175×1775×1610mmと、「ロッキー」よりは一回り大きく、対抗馬はトヨタ「ヤリスクロス」あたりなのかも、と思えた。
ただ、詳しくスペックを見てゆくと、よく分からなくなってくる。
まず、車両重量が1,320kgと、「ロッキー」や「ヤリスクロス」に比べて重い。
シャーシやボディの設計自体が古いので、仕方ないのだろうが、この時点で悪い予感しかしない。
ストロングHVシステムは、1.5Lデュアルジェットエンジン(101ps/13.5kgm)に、駆動用の1モーター(33.4ps/6.1kgm)、MTベースのセミATとなる6速AGS(オートギアシフト)を組み合わせたスズキオリジナルのHVシステム。
先代ソリオなどに搭載されたものの、現行ソリオでは、価格アップに対して燃費向上のメリットが薄く、廃止されたもの。
それが、「エスクード」で復活ということで、さらに改良されたのかと思いきや、
電子制御4WDシステム「ALL GRIP」を搭載しているという違いはあるものの、ロッキーHV(2WD)の28.0km/Lに全く及ばない。
【追記】
スズキ|カタログ一覧
カタログを詳しく見ると、駆動用モーターのパワーも、バッテリー容量も、ソリオに比べてアップグレードされていることが判明したので、訂正しました。
ただ、依然として、トヨタ、ダイハツに比べて燃費の向上効果が薄いことや、改良の方向として、軽自動車にも搭載しやすい方向には全く向いていないのは確かだ。
「スマートアシスト」も、最新版にアップデートはされているが、ニッサンやトヨタのように、ステレオカメラのみで、ミリ波レーダーセンサーは搭載しないので、予防安全性能やACCの滑らかな追従ではどうしても劣る部分がある。
そして、ラインナップと価格だが、4WD車の1タイプのみで、車両本体価格は297万円。
「ロッキー」の最上位モデルと比べても、50万円以上高いことになる。
それでいて、燃費は全くかなわないのだから、これは勝負にならないだろう。
スズキも、それは分かっているのか、販売計画は年間1,200台、月間100台というから、ハッキリ言って全く売る気などない車であることが分かる。
となると、一番の謎は、そんな売る気もないし、売れるはずもない車を、なぜ敢えてHV化して復活させたのか、ということ。
例えば、搭載したHVシステムが、先代ソリオより大幅に進化していて、燃費が大幅に向上し、トヨタやダイハツに十分対抗できるレベルになったというなら、その試験的意味でまずは「エスクード」に載せたというのは分からなくもない。
しかし、この車のHVはそんなレベルにないし、これが、今後、ソリオ、スイフトや、軽自動車に展開されるという技術的な兆しも見えない。
いったい、なんで今、こんなレベルで「エスクード」をHV化したのか、謎は深まるばかりだ。
個人的には、もちろん買い替え対象としては、パス!だ。
関連記事:
車のディーラー巡り(12) ダイハツ「ロッキー」/トヨタ「ライズ」の試乗:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
購入候補車のモデルチェンジ予定:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
人気ブログランキングへ |
スポンサードリンク
コメント 0