au/KDDIの通信障害が酷い状況になった理由 [携帯キャリア]
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KDDIの大規模障害はなぜ起きたのか。「告知」に課題【西田宗千佳のイマトミライ】-Impress Watch
2022年7月2日に始まったau/KDDIの通信障害は、ほぼ復旧するまで、およそ63時間を必要とした。
KDDIによると、au、UQモバイル、povoなど最大でおよそ3915万回線で通話や通信がしにくくなるなどの影響が出たという。
KDDIは言及しなかったが、これだけでなく、ローミング回線を利用する楽天モバイルや、au回線を利用するMVNO事業者にも影響が出たはずで、対象人数、対象エリア、障害時間のいずれをとっても過去最大の障害になったのは間違いない。
私自身は、楽天モバイルを利用しているものの、私の日常生活範囲は、すでにauのローミングは終了しており、直接の被害はなかったが、au回線を使っている子供は、かなり困ったみたい。
腹が立ったので、ドコモに乗り換える!なんて激怒している人がテレビのニュースに映っていたけれど、もう忘れたのかな?(笑)
ドコモ大規模障害の裏側、見積もり誤算で大量信号 輻輳やまず | 日経クロステック(xTECH)
NTTドコモだって、昨年の2021年10月に、ほぼ丸一日、大規模な通信障害が発生し、200万人に影響が出たという。この時も、通信を中心に、一部通話にも影響が出たという。
ドコモ通信障害の原因わかる、1万8000人に影響――IPv6導入でサーバー負荷上昇 - ケータイ Watch
その後も、2022年2月にも大規模な通信障害を起こしていて、NTTドコモに換えたらもう安心、なんてのは幻想にすぎないのだけどな。
ソフトバンクモバイルの通信障害:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
ソフトバンクだって、その前に、大規模な通信障害を発生させていて、どこのキャリアも何度かやらかしているのは違いないのだ。
どの障害にも共通するのは、メンテナンスやシステム変更などで、安易な考えで通常運用と異なる作業を行ったときに、システム内の予想外の箇所に想定外の負荷が掛かったのがきっかけであること。
しかも、その事態を収拾しようとして、システム全体の動作を理解しない人間が、目に見える範囲だけで判断し、対策を行うことで、障害をさらにひどくしてしまうのも、よくあること。
全国的な4Gモバイルネットワークなんていう巨大なで複雑なシステムの動作を、すべて理解できる技術者というのが、もうほどんどいないのだろうと思う。
ただ、今回のau/KDDIの障害が、NTTドコモの昨年の障害に比べても、大規模な被害になったのは、それなりの理由があるのも事実。
一番大きいのは、バックアップシステムの有無だろう。
NTTドコモで、問題が起きたのは4G網だったが、そのため、データ通信の大半で問題が起き、さらには、データ通信上で音声通話を実現するVoLTE方式の通話にも障害が発生した。
しかし、NTTドコモの場合、今も、4G網より広い3G網もまだ生きており、大半の端末も3G網をサポートしている。
そのため、4G網に甚大な障害が発生したとしても、少なくとも3G網の通話はできるため、一種のバックアップシステムとして動作するため、通話にはほとんど影響が及ばなかったのだ。
一方、au/KDDIの3G網は、世界標準の中ではマイナーな方式を採用したため、グローバルスタンダードの3G対応端末は全くau/KDDIには対応してくれず、au/KDDIの3G対応端末は、au/KDDIがメーカーに依頼して作ってもらう状態だった。
auの3Gサービスはいつまで利用できますか?(2022年3月31日で終了しました)| よくあるご質問 | サポート | au
そのため、au/KDDIは、4G網対応のスマホから早期に3G網の通信対応を削除し、通話機能は4GのVoLTE方式に1本化を進めた。
そして、ドコモより一足早く、3G網の運用を2022年3月末で終了した。
つまり、今回の障害発生時、au/KDDIでは、ドコモのように3G網は存在しない状態だったので、4G網の障害により、通信のみならず通話もすべて甚大な影響が発生してしまったのだ。
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ただ、ソフトバンクは2024年1月、NTTドコモも2026年3月で、3G網を終了させることが決まっており、終了後は、今回のau/KDDIと同様の、問題が発生する可能性があるということは、気にしておいた方がいいだろう。
さて、「楽天モバイル」の0円運用が不可能になったことで、「povo 2.0」に乗り換えようと考える人が増えていると聞いたが、今回の障害により、その動きにブレーキはかかるのだろうか?
ただ、「楽天モバイル」単体で0円運用している人って、実用的には何にも使っていないケースが多いので、あんまり影響はないのかな、とは思うけど。
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KDDIによると、au、UQモバイル、povoなど最大でおよそ3915万回線で通話や通信がしにくくなるなどの影響が出たという。
KDDIは言及しなかったが、これだけでなく、ローミング回線を利用する楽天モバイルや、au回線を利用するMVNO事業者にも影響が出たはずで、対象人数、対象エリア、障害時間のいずれをとっても過去最大の障害になったのは間違いない。
私自身は、楽天モバイルを利用しているものの、私の日常生活範囲は、すでにauのローミングは終了しており、直接の被害はなかったが、au回線を使っている子供は、かなり困ったみたい。
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どの障害にも共通するのは、メンテナンスやシステム変更などで、安易な考えで通常運用と異なる作業を行ったときに、システム内の予想外の箇所に想定外の負荷が掛かったのがきっかけであること。
しかも、その事態を収拾しようとして、システム全体の動作を理解しない人間が、目に見える範囲だけで判断し、対策を行うことで、障害をさらにひどくしてしまうのも、よくあること。
全国的な4Gモバイルネットワークなんていう巨大なで複雑なシステムの動作を、すべて理解できる技術者というのが、もうほどんどいないのだろうと思う。
ただ、今回のau/KDDIの障害が、NTTドコモの昨年の障害に比べても、大規模な被害になったのは、それなりの理由があるのも事実。
一番大きいのは、バックアップシステムの有無だろう。
NTTドコモで、問題が起きたのは4G網だったが、そのため、データ通信の大半で問題が起き、さらには、データ通信上で音声通話を実現するVoLTE方式の通話にも障害が発生した。
しかし、NTTドコモの場合、今も、4G網より広い3G網もまだ生きており、大半の端末も3G網をサポートしている。
そのため、4G網に甚大な障害が発生したとしても、少なくとも3G網の通話はできるため、一種のバックアップシステムとして動作するため、通話にはほとんど影響が及ばなかったのだ。
一方、au/KDDIの3G網は、世界標準の中ではマイナーな方式を採用したため、グローバルスタンダードの3G対応端末は全くau/KDDIには対応してくれず、au/KDDIの3G対応端末は、au/KDDIがメーカーに依頼して作ってもらう状態だった。
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そして、ドコモより一足早く、3G網の運用を2022年3月末で終了した。
つまり、今回の障害発生時、au/KDDIでは、ドコモのように3G網は存在しない状態だったので、4G網の障害により、通信のみならず通話もすべて甚大な影響が発生してしまったのだ。
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さて、「楽天モバイル」の0円運用が不可能になったことで、「povo 2.0」に乗り換えようと考える人が増えていると聞いたが、今回の障害により、その動きにブレーキはかかるのだろうか?
ただ、「楽天モバイル」単体で0円運用している人って、実用的には何にも使っていないケースが多いので、あんまり影響はないのかな、とは思うけど。
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