10年ぶりの車の変化(4) LEDライトから先の世界 [乗り物]
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乗用車のライトというと、昔はフィラメントが発光するハロゲンだったが、蛍光灯のようにアーク放電で発行するHIDになり、今は、LEDが増えてきている。
ハロゲン、HID、LEDの順に、明るく、省電力になり、しかも寿命が長くなるということで、進化が続いた。
LEDは、あまりに発熱が少ないために、雪が溶けず凍結しやすい問題はあるものの、LED自体のコストさえ下がり続けば、今後、すべてのライトがLED化するのは間違いなさそうだ。
LEDライトの場合、複数個のLEDライト素子と、その光を反射するリフレクターなどを組み合わせて、明るく広配光なライトを構成する。
LEDライトに変わったことで、ライトの制御にも大きな変革が起きた。
HIDまでのライトの操作というと、ライトのオンオフと、ロービームとハイビームの切り替えしかなかった。
最初は、その操作を状況に応じて自動化する動きがあり、まず周りの明るさに応じてライトを転倒したり消灯したりする「オートライト機能」が一般化し、さらに、前方の状況に応じて、自動的にロービームとハイビームを切り替える「オートハイビーム機能」を搭載し始めているところまでは認識していた。
ところが、今回、車の買い替えで試乗などをしていて、状況はさらに先に進んでいることを知った。
車の「ライトオフ」が廃止!? なぜ意図的にライトが消せなくなった？ | くるまのニュース
2020年4月から普通車でスタートしたオートライト義務化を受け、「オートライト」が標準状態になっていたのが、ライトスイッチに「オフ」がない車が登場し始めたのだ。
さらに、「オートライト」は、複数のLEDライト素子を独立して発光制御できるようになったことを生かし、「アダプティブLEDヘッドライト」に進化した。
これは、カメラなどで認識した対向車や人に応じて、それらの障害にならないよう照射範囲を制御するものだ。
フォグランプなぜ一部で廃止傾向？ 安全面は問題なし？ (くるまのニュース)
「アダプティブLEDヘッドライト」の普及に並行して、「フォグランプ」を廃止する車が増えている。
今回私が購入する新型シエンタも、標準では「フォグランプ」は付かず、取り付ける場所も用意されていない。
どうしても必要なら、ディーラーオプションで付けることもできるという位置付けだ。
「フォグランプ」は、霧や雨、降雪時などに視界を確保するために使用するものだが、「アダプティブLEDヘッドライト」の制御アルゴリズムに、自動で「フォグランプ」に相当する照らし方を組み込むことで、「フォグランプ」はもはや必要ないというのだ。
正直、今使っている車も「フォグランプ」は付いているが、自分で意識して点灯させたことは、10年間で一度もない。
だったら、「フォグランプ」相当の点灯が必要になった時には、「アダプティブLEDヘッドライト」の制御に任せて、自動的に切り替えてもらう方が得策だろう。
さらに、こうしたLEDライトの制御は、「インテリジェントライトシステム」という方向に向かっているらしい。
ハンドルの切り角に応じて、曲がる方向を重点的に照らすことで、事故の要因を減らすことができたり、ハンドルをあまり切らず車速が速い状態が一定時間続くと、高速道路の走行と認識し、自動的にヘッドライトの投光を前方遠くに伸ばしたりできるらしい。
昔ながらの車好きには、こうした自動化を嫌う人たちもいるようだ。
私の父も、なるべくバッテリーを消耗しないよう、信号で停車するたびにライトを消してしまう癖が抜けなかった。
すぐにバッテリーが上がってしまった昔と違い、今の車は、電装品の多さから、軽自動車でさえ大容量のバッテリーを搭載している一方で、LEDライト化で照明の消費電力も減っており、普通の使い方でバッテリーが上がったりしないのだが。
とはいえ、法規制上も、ライトの点灯は自動化に任せる方向になっており、かなり近い将来、「車のライトは、自分で操作するものではない」ということになるのは間違いなさそうだ。
関連記事：
10年ぶりの車の変化(3) 冷暖房の常識の変化：トドのつまりは・・・ V2：So-netブログ
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乗用車のライトというと、昔はフィラメントが発光するハロゲンだったが、蛍光灯のようにアーク放電で発行するHIDになり、今は、LEDが増えてきている。
ハロゲン、HID、LEDの順に、明るく、省電力になり、しかも寿命が長くなるということで、進化が続いた。
LEDは、あまりに発熱が少ないために、雪が溶けず凍結しやすい問題はあるものの、LED自体のコストさえ下がり続けば、今後、すべてのライトがLED化するのは間違いなさそうだ。
LEDライトの場合、複数個のLEDライト素子と、その光を反射するリフレクターなどを組み合わせて、明るく広配光なライトを構成する。
LEDライトに変わったことで、ライトの制御にも大きな変革が起きた。
HIDまでのライトの操作というと、ライトのオンオフと、ロービームとハイビームの切り替えしかなかった。
最初は、その操作を状況に応じて自動化する動きがあり、まず周りの明るさに応じてライトを転倒したり消灯したりする「オートライト機能」が一般化し、さらに、前方の状況に応じて、自動的にロービームとハイビームを切り替える「オートハイビーム機能」を搭載し始めているところまでは認識していた。
ところが、今回、車の買い替えで試乗などをしていて、状況はさらに先に進んでいることを知った。
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2020年4月から普通車でスタートしたオートライト義務化を受け、「オートライト」が標準状態になっていたのが、ライトスイッチに「オフ」がない車が登場し始めたのだ。
さらに、「オートライト」は、複数のLEDライト素子を独立して発光制御できるようになったことを生かし、「アダプティブLEDヘッドライト」に進化した。
これは、カメラなどで認識した対向車や人に応じて、それらの障害にならないよう照射範囲を制御するものだ。
フォグランプなぜ一部で廃止傾向？ 安全面は問題なし？ (くるまのニュース)
「アダプティブLEDヘッドライト」の普及に並行して、「フォグランプ」を廃止する車が増えている。
今回私が購入する新型シエンタも、標準では「フォグランプ」は付かず、取り付ける場所も用意されていない。
どうしても必要なら、ディーラーオプションで付けることもできるという位置付けだ。
「フォグランプ」は、霧や雨、降雪時などに視界を確保するために使用するものだが、「アダプティブLEDヘッドライト」の制御アルゴリズムに、自動で「フォグランプ」に相当する照らし方を組み込むことで、「フォグランプ」はもはや必要ないというのだ。
正直、今使っている車も「フォグランプ」は付いているが、自分で意識して点灯させたことは、10年間で一度もない。
だったら、「フォグランプ」相当の点灯が必要になった時には、「アダプティブLEDヘッドライト」の制御に任せて、自動的に切り替えてもらう方が得策だろう。
さらに、こうしたLEDライトの制御は、「インテリジェントライトシステム」という方向に向かっているらしい。
ハンドルの切り角に応じて、曲がる方向を重点的に照らすことで、事故の要因を減らすことができたり、ハンドルをあまり切らず車速が速い状態が一定時間続くと、高速道路の走行と認識し、自動的にヘッドライトの投光を前方遠くに伸ばしたりできるらしい。
昔ながらの車好きには、こうした自動化を嫌う人たちもいるようだ。
私の父も、なるべくバッテリーを消耗しないよう、信号で停車するたびにライトを消してしまう癖が抜けなかった。
すぐにバッテリーが上がってしまった昔と違い、今の車は、電装品の多さから、軽自動車でさえ大容量のバッテリーを搭載している一方で、LEDライト化で照明の消費電力も減っており、普通の使い方でバッテリーが上がったりしないのだが。
とはいえ、法規制上も、ライトの点灯は自動化に任せる方向になっており、かなり近い将来、「車のライトは、自分で操作するものではない」ということになるのは間違いなさそうだ。
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