
Android端末が積極的にmicroSDXCをサポートし始めた理由 [スマートフォン]
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これまで、AndroidスマホやAndroidタブレットなどで、公式にmicroSDXCカードをサポートしている端末は、国産メーカーや、海外でも大手メーカーに限られていた。
主な原因は、SDXC規格自体が、マイクロソフトが開発したexFATファイルシステムを採用したのだが、このexFATファイルシステムに関する特許をマイクロソフトが所有していて、利用するには、マイクロソフトと有償ライセンスを締結する必要があったためだ。
そのライセンス料は無茶な高額ではないのだが、激安の中華端末で商売していて、円単位の部品でさえ節約したい中国の中小メーカーにとっては、どうしても省きたい部分だったのだ。
そのため、中華端末はexFATファイルシステムを搭載せず、microSDXCカードを端末に挿すと、FAT32で無理やりフォーマットして使わせるのが一般的となっていた。
FAT32なので、次のように、問題だらけだった。
・4GB以上のファイルが格納できない
・exFATでフォーマットされた公式のmicroSDXCカードは読み書きできない
・FAT32の制約で、512GB以上のサポートが困難
・ファイルシステムとしての設計が古過ぎて脆弱で、いとも簡単にファイルやファイルシステムが壊れる
そもそも、SD/SDHC/SDXCという呼称やロゴを使用したければ、SDアソシエーションに加入する必要があるのだが、中国メーカーにとってはその費用や手間さえ節約したいため、「TFカード」という呼称を使っているケースが多いぐらいなのだ。
それが、最近、そうした大手ではない中国メーカーでも、microSDXCカードをサポートしている端末が急激に増えていて、これはいったい何が起きているのだろうと思い、調べてみた。
マイクロソフト、Linuxカーネルでの「exFAT」利用を支援へ - ZDNet Japan
すると、2018年に、マイクロソフトがOpen Invention Network(OIN)に加入し、所有する特許をLinux向けに無償公開する旨、方針転換したことに端を発し、「exFAT」の使用ライセンスも無償公開することになったようだ。
その結果、2020年第1四半期に公開されたLinux System Definitionから、OINの会員になれば、誰でも特許使用料を支払わずにexFATを利用できるようになったみたい。
Google Pixel 6シリーズがAndroid 13でexFATに対応かと思いきや、そこには大きな落とし穴があった (1/2)
Android OSでは、そのバージョンのLinuxカーネルを利用した「Android 13」から、exFATが公式にサポートされたので、Android 13を搭載している端末であれば、無条件に、microSDXCカードはサポートされることになった。
さらに、それ以前のバージョンのAndroid OSに対しても、microSDXCカードをサポートするためのパッチが公開されており、中国メーカーでもそれを組み込み始めたたため、Android 12搭載の激安中華端末でも、microSDXCカードをサポートする端末が急激に増えている、ということらしい。
理由が分かれば、納得だ。
今後は、microSDXCカードの互換性について心配する必要もなくなるということで、これはユーザーとして有難いし、業界的にもとてもいいことだと思う。
関連記事:
来年2TBのmicroSDXCカードが発売されるらしい:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
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これまで、AndroidスマホやAndroidタブレットなどで、公式にmicroSDXCカードをサポートしている端末は、国産メーカーや、海外でも大手メーカーに限られていた。
主な原因は、SDXC規格自体が、マイクロソフトが開発したexFATファイルシステムを採用したのだが、このexFATファイルシステムに関する特許をマイクロソフトが所有していて、利用するには、マイクロソフトと有償ライセンスを締結する必要があったためだ。
そのライセンス料は無茶な高額ではないのだが、激安の中華端末で商売していて、円単位の部品でさえ節約したい中国の中小メーカーにとっては、どうしても省きたい部分だったのだ。
そのため、中華端末はexFATファイルシステムを搭載せず、microSDXCカードを端末に挿すと、FAT32で無理やりフォーマットして使わせるのが一般的となっていた。
FAT32なので、次のように、問題だらけだった。
・4GB以上のファイルが格納できない
・exFATでフォーマットされた公式のmicroSDXCカードは読み書きできない
・FAT32の制約で、512GB以上のサポートが困難
・ファイルシステムとしての設計が古過ぎて脆弱で、いとも簡単にファイルやファイルシステムが壊れる
そもそも、SD/SDHC/SDXCという呼称やロゴを使用したければ、SDアソシエーションに加入する必要があるのだが、中国メーカーにとってはその費用や手間さえ節約したいため、「TFカード」という呼称を使っているケースが多いぐらいなのだ。
それが、最近、そうした大手ではない中国メーカーでも、microSDXCカードをサポートしている端末が急激に増えていて、これはいったい何が起きているのだろうと思い、調べてみた。
マイクロソフト、Linuxカーネルでの「exFAT」利用を支援へ - ZDNet Japan
すると、2018年に、マイクロソフトがOpen Invention Network(OIN)に加入し、所有する特許をLinux向けに無償公開する旨、方針転換したことに端を発し、「exFAT」の使用ライセンスも無償公開することになったようだ。
その結果、2020年第1四半期に公開されたLinux System Definitionから、OINの会員になれば、誰でも特許使用料を支払わずにexFATを利用できるようになったみたい。
Google Pixel 6シリーズがAndroid 13でexFATに対応かと思いきや、そこには大きな落とし穴があった (1/2)
Android OSでは、そのバージョンのLinuxカーネルを利用した「Android 13」から、exFATが公式にサポートされたので、Android 13を搭載している端末であれば、無条件に、microSDXCカードはサポートされることになった。
さらに、それ以前のバージョンのAndroid OSに対しても、microSDXCカードをサポートするためのパッチが公開されており、中国メーカーでもそれを組み込み始めたたため、Android 12搭載の激安中華端末でも、microSDXCカードをサポートする端末が急激に増えている、ということらしい。
理由が分かれば、納得だ。
今後は、microSDXCカードの互換性について心配する必要もなくなるということで、これはユーザーとして有難いし、業界的にもとてもいいことだと思う。
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