新型シエンタ・乗り始めて6か月の感想(2) [乗り物]
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新型シエンタが納車されてから6か月たったので、まずは、走る、曲がる、停まるという基本機能について感想を書いたが、今回は、その続き。
燃費は期待以上とまでは行かないが、悪くない
燃費については、トヨタの最新のハイブリッドシステムということで、大いに期待していたが、WLTC燃費が28.2km/Lであるのに対し、冷暖房を使わず、普段の街中を走るだけだと、22km/Lぐらいにとどまっている。
もちろん、このサイズのミニバンとしては、燃費はこれ以上の車はないのは確かだ。
また、エアコン暖房を使うと急激に燃費が落ちる。
燃費を維持したければ、できるだけシートヒーターを活用する必要があるので、メーカーオプションで付けておいてよかったな。
なお、納車時にガソリンを満タンにした後、6か月点検で入庫する1週間前に、ほぼガス欠になり初めて給油したので、40Lのガソリン満タンで約900km近く走れたことになる。
この航続距離だと、東京から大阪まででも給油なしで余裕で走り切れるな。素晴らしい。
乗り心地はそこそこいい
まず、乗り心地については、運転席しか乗っていないので、その前提でのみの感想となるで、あしからず。
さて、乗り心地の評価というのは難しく、当たり前だが、新型シエンタが、高級セダンのような乗り心地かというと、そんな訳はない。
しかし、試乗したルークスやN-BOXなどのスーパーハイトワゴンと比べたら、シートやステアリングから伝わる振動が小さいし、さすがにワンランク上の乗り心地ではある。
乗り心地は、ソフトとは言えず、路面の状況は割と分かる方だと思うが、ロードノイズの高い周波数成分が上手に減衰されている印象で、あまり耳障りではない。
この点は、新型シエンタで初めて本格採用したという、高減衰タイプの構造用接着剤の使用が効いているのかもしれない。
右隣の追い越し車線を大型トラックやバスが通り過ぎても、前の車に比べれて、うるさく感じないので、遮音性も割といいのだと思う。
ただ、全般に静かだから気になるのかもしれないが、速度を上げたときに、Aピラーの付近の風切り音みたいな騒音が気になり始めることと、エアコンやサーキュレーターの風量を最大にするとファンの音がうるさいのと、たまに突然動き出すバッテリーの冷却ファンの音が気になるぐらいだ。
総じて、運転中、前に乗っていた旧型ソリオに比べて車内が静かで、スピードを出していても、車内での会話に支障を感じないと感じている。
ドラポジ調整後の運転席シートは座り心地は悪くない
車のシートについては、よく自動車評論家や素人がシートのレビューをするときに、「柔らかい=腰が痛くなりそう」「固い=長時間走行でも疲れなさそう」という単純な基軸のみによる評価を、もっともらしく言い散らしていることが多い。
しかし、仕事で関わった事務機器メーカーのエンジニアに聞いたところ、「椅子の設計はそんな単純なものではない」と怒っていた。
なので、ここでは、そのエンジニアに教えてもらった構造的観点の一部を基に、新型シエンタの座席について評価してみる。
まず前提の知識として、そのエンジニアに教えてもらったのだが、シートの縫い目は、そこを境界に中に入れるクッションの特性を変えるためにあるという。
なので、実は、縫い目による分割箇所が多い程、お金の掛かったシートと言うことができる。
その観点でシエンタの運転席のシートを見ると、座面は、左右と、中央はお尻、太もも、膝裏の3か所でクッションの特性を変えてあり、背もたれは、左右と、中央は背中と肩の2か所のクッションの特性を変えてある。
一方、例えば、これは、とある軽自動車のシートだが、座面はコの形に2分割、背もたれも2分割なので、コスト最優先で安い造りのシートであることが分かる。
加えて、シートの座面を押してみると、少なくともお尻と背中のブロックについては、おそらく、柔らかめな表層と、低反発素材と思われる内部層の2層構造になっていると思われる。
つまり、シートに座ると、最初は少し体が少し沈み込み、沈み込んだところで2層目で体が固定され、左右のウィングのホールドもあって、それ以上にシートに沈み込み過ぎない工夫がされている。
もちろん、シートの設計事項はこれだけではなく、他にも、両サイドの表皮素材を変えたり、表生地にテンションを付けてホールド性能を挙げたり、シートの骨組みの形状の工夫をしたり、など、様々な設計事項もあるらしいのだが、今回挙げたことだけでも、「柔らかい=腰が痛くなる/固い=長時間疲れない」といった、シートを単純な指標で評価できることではないことは、分かってもらえると思う。
だからこそ、車のシートのレビューで、座面が柔らかいか、固いかという簡単な指標しか持っておらず、短時間座っただけなのに、あたかも、長時間乗った時の疲れ具合まで一瞬で分かったかのように憶測し語るデタラメなレビューを見ると、腹が立つらしい。
また、これも、そのエンジニアが言っていたことだが、人間の骨格や体型が千差万別である以上、全ての人に快適なシートを作ることは不可能だということだ。
コストの制約内で、最大公約数でなるべく幅広い人間が座りやすく疲れにくい椅子を設計するしかないし、それが設計者の腕の見せ所とのこと。
さらに言えば、人の骨格なんて人それぞれなのだから、ある人に座り心地がよくても、それが他人にいいという保証はどこにもないということ。
なのに、車のレビューで、あたかも自分が座ったシートの感想を、「自分にとっていい悪い」ではなく、一般化して「シートの出来の良し悪し」として評価する人が多いのにも腹が立つらしい。
それどころか、自分の体で座り心地で評価した後、大した工学的知見も持っていないのに、「背の低い女性なら、多分どうたら」とか「自分より背の高い人だと、おそらくどうたら」と、勝手な憶測で、座り心地から、長時間乗った場合の疲れ具合まで、一瞬で客観評価してしまう人がいるが、何の根拠もないので、全く信用しない方がいいという。
そのエンジニアの方としては、当たり前だが、車のシートの座り心地って、人によって感じ方は違うので、他人の評価は信じず、必ず試乗して、それも、出来るだけ長い時間、自分で座り心地を体感して判断するのが重要だ、ということらしい。
さて、ここまで長々と書いてしまったのは、これから、自分が6か月乗っての感想を書くためで、書きはするが、決してそれを鵜呑みにして欲しくないからだ(なら書くな!という話もあるが)。
ちなみに、新型シエンタは、運転席は、高さ、リクライニング、前後スライドを調整でき、ステアリングはチルト&テレスコピックの調整が可能なので、これらを数か月で少しずつ設定を煮詰め、ようやく落ち着いてきたところだ。
この状態で、周りがよく見える上に、ボンネットの両サイドの出っ張りがしっかり見え、車幅が把握しやすく、狭い道や駐車場でも、とても取り回しが楽でいい。
その落ち着いたドライビングポジションでは、私にとって、新型シエンタの運転席シートは、とても楽に座れて、運転していて楽だ。
アクアやフィットに比べ、シートが高めで、背もたれも立ち気味のポジションだが、私自身、モビリオやソリオなどの背の高い車に乗ってきたこともあり、こういうシートポジションに慣れてしまったというのもあるかもしれない。
また、私の場合、運転していて、アームレストを使わないと腕が疲れるというのは、ドラポジが合っていないのだと思っているが、その意味で、今の新型シエンタのドラポジだと、ほとんどアームレストを使わないで運転できているので、今のドラポジがちょうど合っているのだと思う。
座面についても、前に乗っていた旧型ソリオに比べて明らかにクッション性が高く、ホールド感も高いのは、乗り替えてすぐに分かったほど。明らかに差があった。
私の場合、腰痛はあまりなくて、ソファーなどに長時間座ると、どちらかというと座骨のあたりが痛くなりがちだ。だが、これまで最大1日4時間ほど運転した経験しかないが、その範囲では、痛みや疲れは出たことはない。
シート表生地素材も、ファブリックなので、真夏にも通気性がよさそうなのもいいところ。
シート表生地が、消臭・撥水撥油機能付きなのも、割と背中に汗をかく私には有難いと思うが、この辺は、まだ一度も夏を過ごしていないので、実際の感想はまた後日書きたい。
以上、乗り心地やシートだけで、話が脱線して長くなってしまったので、続きはまた後日。
次回で終わると思う。
関連記事:
新型シエンタ・乗り始めて6か月の感想(1):トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
新型シエンタ・乗り始めて6か月の感想(3):トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
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新型シエンタが納車されてから6か月たったので、まずは、走る、曲がる、停まるという基本機能について感想を書いたが、今回は、その続き。
燃費は期待以上とまでは行かないが、悪くない
燃費については、トヨタの最新のハイブリッドシステムということで、大いに期待していたが、WLTC燃費が28.2km/Lであるのに対し、冷暖房を使わず、普段の街中を走るだけだと、22km/Lぐらいにとどまっている。
もちろん、このサイズのミニバンとしては、燃費はこれ以上の車はないのは確かだ。
また、エアコン暖房を使うと急激に燃費が落ちる。
燃費を維持したければ、できるだけシートヒーターを活用する必要があるので、メーカーオプションで付けておいてよかったな。
なお、納車時にガソリンを満タンにした後、6か月点検で入庫する1週間前に、ほぼガス欠になり初めて給油したので、40Lのガソリン満タンで約900km近く走れたことになる。
この航続距離だと、東京から大阪まででも給油なしで余裕で走り切れるな。素晴らしい。
乗り心地はそこそこいい
まず、乗り心地については、運転席しか乗っていないので、その前提でのみの感想となるで、あしからず。
さて、乗り心地の評価というのは難しく、当たり前だが、新型シエンタが、高級セダンのような乗り心地かというと、そんな訳はない。
しかし、試乗したルークスやN-BOXなどのスーパーハイトワゴンと比べたら、シートやステアリングから伝わる振動が小さいし、さすがにワンランク上の乗り心地ではある。
乗り心地は、ソフトとは言えず、路面の状況は割と分かる方だと思うが、ロードノイズの高い周波数成分が上手に減衰されている印象で、あまり耳障りではない。
この点は、新型シエンタで初めて本格採用したという、高減衰タイプの構造用接着剤の使用が効いているのかもしれない。
右隣の追い越し車線を大型トラックやバスが通り過ぎても、前の車に比べれて、うるさく感じないので、遮音性も割といいのだと思う。
ただ、全般に静かだから気になるのかもしれないが、速度を上げたときに、Aピラーの付近の風切り音みたいな騒音が気になり始めることと、エアコンやサーキュレーターの風量を最大にするとファンの音がうるさいのと、たまに突然動き出すバッテリーの冷却ファンの音が気になるぐらいだ。
総じて、運転中、前に乗っていた旧型ソリオに比べて車内が静かで、スピードを出していても、車内での会話に支障を感じないと感じている。
ドラポジ調整後の運転席シートは座り心地は悪くない
車のシートについては、よく自動車評論家や素人がシートのレビューをするときに、「柔らかい=腰が痛くなりそう」「固い=長時間走行でも疲れなさそう」という単純な基軸のみによる評価を、もっともらしく言い散らしていることが多い。
しかし、仕事で関わった事務機器メーカーのエンジニアに聞いたところ、「椅子の設計はそんな単純なものではない」と怒っていた。
なので、ここでは、そのエンジニアに教えてもらった構造的観点の一部を基に、新型シエンタの座席について評価してみる。
まず前提の知識として、そのエンジニアに教えてもらったのだが、シートの縫い目は、そこを境界に中に入れるクッションの特性を変えるためにあるという。
なので、実は、縫い目による分割箇所が多い程、お金の掛かったシートと言うことができる。
その観点でシエンタの運転席のシートを見ると、座面は、左右と、中央はお尻、太もも、膝裏の3か所でクッションの特性を変えてあり、背もたれは、左右と、中央は背中と肩の2か所のクッションの特性を変えてある。
一方、例えば、これは、とある軽自動車のシートだが、座面はコの形に2分割、背もたれも2分割なので、コスト最優先で安い造りのシートであることが分かる。
加えて、シートの座面を押してみると、少なくともお尻と背中のブロックについては、おそらく、柔らかめな表層と、低反発素材と思われる内部層の2層構造になっていると思われる。
つまり、シートに座ると、最初は少し体が少し沈み込み、沈み込んだところで2層目で体が固定され、左右のウィングのホールドもあって、それ以上にシートに沈み込み過ぎない工夫がされている。
もちろん、シートの設計事項はこれだけではなく、他にも、両サイドの表皮素材を変えたり、表生地にテンションを付けてホールド性能を挙げたり、シートの骨組みの形状の工夫をしたり、など、様々な設計事項もあるらしいのだが、今回挙げたことだけでも、「柔らかい=腰が痛くなる/固い=長時間疲れない」といった、シートを単純な指標で評価できることではないことは、分かってもらえると思う。
だからこそ、車のシートのレビューで、座面が柔らかいか、固いかという簡単な指標しか持っておらず、短時間座っただけなのに、あたかも、長時間乗った時の疲れ具合まで一瞬で分かったかのように憶測し語るデタラメなレビューを見ると、腹が立つらしい。
また、これも、そのエンジニアが言っていたことだが、人間の骨格や体型が千差万別である以上、全ての人に快適なシートを作ることは不可能だということだ。
コストの制約内で、最大公約数でなるべく幅広い人間が座りやすく疲れにくい椅子を設計するしかないし、それが設計者の腕の見せ所とのこと。
さらに言えば、人の骨格なんて人それぞれなのだから、ある人に座り心地がよくても、それが他人にいいという保証はどこにもないということ。
なのに、車のレビューで、あたかも自分が座ったシートの感想を、「自分にとっていい悪い」ではなく、一般化して「シートの出来の良し悪し」として評価する人が多いのにも腹が立つらしい。
それどころか、自分の体で座り心地で評価した後、大した工学的知見も持っていないのに、「背の低い女性なら、多分どうたら」とか「自分より背の高い人だと、おそらくどうたら」と、勝手な憶測で、座り心地から、長時間乗った場合の疲れ具合まで、一瞬で客観評価してしまう人がいるが、何の根拠もないので、全く信用しない方がいいという。
そのエンジニアの方としては、当たり前だが、車のシートの座り心地って、人によって感じ方は違うので、他人の評価は信じず、必ず試乗して、それも、出来るだけ長い時間、自分で座り心地を体感して判断するのが重要だ、ということらしい。
さて、ここまで長々と書いてしまったのは、これから、自分が6か月乗っての感想を書くためで、書きはするが、決してそれを鵜呑みにして欲しくないからだ(なら書くな!という話もあるが)。
ちなみに、新型シエンタは、運転席は、高さ、リクライニング、前後スライドを調整でき、ステアリングはチルト&テレスコピックの調整が可能なので、これらを数か月で少しずつ設定を煮詰め、ようやく落ち着いてきたところだ。
この状態で、周りがよく見える上に、ボンネットの両サイドの出っ張りがしっかり見え、車幅が把握しやすく、狭い道や駐車場でも、とても取り回しが楽でいい。
その落ち着いたドライビングポジションでは、私にとって、新型シエンタの運転席シートは、とても楽に座れて、運転していて楽だ。
アクアやフィットに比べ、シートが高めで、背もたれも立ち気味のポジションだが、私自身、モビリオやソリオなどの背の高い車に乗ってきたこともあり、こういうシートポジションに慣れてしまったというのもあるかもしれない。
また、私の場合、運転していて、アームレストを使わないと腕が疲れるというのは、ドラポジが合っていないのだと思っているが、その意味で、今の新型シエンタのドラポジだと、ほとんどアームレストを使わないで運転できているので、今のドラポジがちょうど合っているのだと思う。
座面についても、前に乗っていた旧型ソリオに比べて明らかにクッション性が高く、ホールド感も高いのは、乗り替えてすぐに分かったほど。明らかに差があった。
私の場合、腰痛はあまりなくて、ソファーなどに長時間座ると、どちらかというと座骨のあたりが痛くなりがちだ。だが、これまで最大1日4時間ほど運転した経験しかないが、その範囲では、痛みや疲れは出たことはない。
シート表生地素材も、ファブリックなので、真夏にも通気性がよさそうなのもいいところ。
シート表生地が、消臭・撥水撥油機能付きなのも、割と背中に汗をかく私には有難いと思うが、この辺は、まだ一度も夏を過ごしていないので、実際の感想はまた後日書きたい。
以上、乗り心地やシートだけで、話が脱線して長くなってしまったので、続きはまた後日。
次回で終わると思う。
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新型シエンタ・乗り始めて6か月の感想(1):トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ
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