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超小型スマホ「Melrose 2019」発売 [スマートフォン]

直近では「Melrose K15」の出来がひどくて、スペック詐称もあり、買う気を失せている中国のMelrose社だが、年明け、早速「Melrose 2019」なる新モデルを発売した。

すでに、AliExpressでは購入可能だ。



「Melrose 2019」は、Webの写真を見ると、前面がほとんどディスプレイで覆われており、超小型スマホとして、かなりインパクトがあるスペックとデザインに見える。

ところが、他の写真やスペック表を精査してゆくと、いくつも不審な点が見つかる。

まず、いいところから。

まずは、価格が、最初から70ドル台で、手軽に手を出しやすい価格となっているのがありがたい。
これなら、おもちゃとして遊ぶために買える値段だ。

スペックの上では、超小型スマホというと、画面は2.4インチで、432x240ピクセルというのが定番だったのだが、この機種は、 3.4インチで、800x340ピクセルというかつてない高解像度画面を採用している。
従来の解像度だと画面が崩れるアプリも多かったが、横が340ピクセルあると、AndroidのSDKの設計上も、使えないアプリは大幅に減るはずだ。これは大きい。

それでいて、サイズは100x45x8.8mmに収まっており、92x43x13mmの「Jelly Pro」に比べても少し縦長でむしろ薄いのは立派。

ただ、肝心の基本スペックの重量が公開されていないが、中華端末の場合、そこに何か不利な材料が隠されている可能性は高い。

SoCはMediaTekのMT6739V/WA(クアッドコア)でまあまあだが、OSがAndroid 8.1なのに、RAMが1GBしか搭載しないのは、動作条件ギリギリであり、メモリスワップが多発して遅くならないか、ちょっと心配。

しかも、Webでの表記では、RAMの容量について2GB(実効1GB)などと、訳のわからないことが書いてあり、この会社、実際以前のモデルでメモリ容量を詐称していたことがあり、こうした点も安心して買えないところだ。

スペック表を見ると、言語ロケールのリストに日本語が含まれていないようだし、Google Playにも非対応と書かれているのも、不安材料。

さらに、バッテリー容量は2,000mAh(脱着不可能)と書かれているが、このサイズでこの容量は俄かには信じがたい。

内蔵ストレージは8GBとあるが、前作でも8GBと言っていながら、最初から残容量は4GB強しかなかったので、あまり多くのアプリはインストールできないと考えたほうがいい。
ただ、microSDカードは使えるので、Adaptive Storageを使って、内部ストレージを拡張することはできそうだ。

リアカメラは500万画素でフロントカメラは200万画素で平凡。

モバイル通信は、GSM/WCDMA/LTEをサポートするが、GSMのみのモデルもあり、それは値段が安くなるので、たとえば私のように音楽プレーヤーとして使いたいなら、それでもいい気がする。

背面に指紋センサーを内蔵するが、こうした小面積の指紋センサーの認識精度って、あまり高かった経験がないので、実用性については疑問だろうな。また、指紋センサーなしのモデルバリエーションもあり、あるタイプより安いので、これも私のように音楽プレーヤーとして使いたいなら、なしモデルでいい気がする。

最終的に、この製品で一番げんなりしたことは、最初に掲載したWebサイトのトップの画像。これを見た人は、この製品、前面が液晶画面に覆われていると勘違いしそうだが、後ろの写真を見ると、そうでないことがわかる。

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