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ソニー、パナソニックが不調な一方で日立や三菱が好調な理由 [企業・ビジネス]

日立が23年ぶり最高益へ、中村副社長「最低限の目標」 | Reuters

東芝、営業益最高の1533億円 4~12月 :業績ニュース :企業 :マーケット :日本経済新聞

三菱電機の第3四半期決算、重電や産業メカトロ好調で増収増益---営業利益は前年同期比2.7倍に - 産業動向 - Tech-On!

ソニー、パナソニック、シャープ、NECあたりが苦闘しているのに対し、日立、東芝、三菱電機といったいわゆる総合電機メーカーが元気だ。

日立は、PC事業はとっくに撤退、白物家電やAVなどのコンシューマ事業を早々と本社から分離して子会社化し、本社の稼ぎ頭は、鉄道や電力、ITなどの社会インフラ事業となり、うまく事業転換を図ったようだ。

東芝は、PC事業、AV事業も依然ワールドワイドで頑張っているので、この分野はかなり収益的に苦しんでいるようだが、電力、社会インフラ、フラッシュメモリなどの事業で利益を稼ぎながら、トータルでは何とか好調を維持している。

三菱電機は、早くからAV事業を外部委託開発、製造で軽量化しており、電力、衛星、軍需、メカトロニクスなどでガッチリ稼ぐ。

いずれも、総合電機メーカーという幅広い事業の中で、新しいインフラ主体の儲け頭のビジネス分野を見つけ、うまく事業主体をシフトさせていると言える。

以前は、こうした総合電機メーカーという形態は、古臭く、非効率で、事業売却でもっと強い分野に選択と集中をすべきというのが投資家、評論家の強い意見だったのだが、あてにならないものだ。
その無駄かもしれなかった事業が、いまや企業存続の鍵になっているのだから。

それらに比べると、ソニー、パナソニック、シャープあたりは、大分業績は上向いてきてはいるが、ビジネスの主体がコンシューマに偏っているので、景気や市場の変化の影響を受けやすく、リカバリーも難しいのかもしれないな。

コンシューマ市場は、消費税アップ前で、本年度は駆け込み需要で好調かもしれないが、4月以降は、間違いなく再び需要が冷え込むだろう。
そして、一方で、同時に打たれる景気対策の恩恵を受けるのは、どちらかというと、社会インフラ事業の方だ。

そう考えると、来年度も、重電分野を持つ総合電機メーカーと、コンシューマ主体の電機メーカーの業績格差は縮まるどころか、逆に広がるかもしれないな。

ただ、その重電分野も、世界的に見れば、価格競争力は弱いらしいので、国内の公共事業にあぐらをかいていると、特需が終わった途端、結局立ち行かなくなるのは、AV事業と変わりはないようだ。
原子力発電の新設や、海外輸出も、先行き不透明だし、電機メーカーって、中長期的に見れば、どこも前途多難だな。

PS.以前だと、パナソニックやソニーに勤める電気系の大学同期は、外資系に行った人間を除けば、他より給料やボーナスが常にワンランク高い感じだったが、今はどうなんだろうか? 大分差が縮まったのかな? それとも、人が辞めただけで、残った人は依然給料高いままなのかな?

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この構造改革でソニーは復活できるのかなあ? [企業・ビジネス]

期末の決算に向け、ソニーが大規模な構造改革を発表した。

ソニー、PC事業の譲渡で合意 ~譲渡先の日本産業パートナーズが設立する新会社でVAIOブランドを継続 - PC Watch

まずは、PC事業を売却。譲渡先は、先日もBIGLOBEを買収した投資ファンド「日本産業パートナーズ」。実際には、「日本産業パートナーズ」が子会社を作って、そこのPC事業を全面移管するという。

ソニー、テレビ事業を分社化。4Kを軸に'14年度黒字化へ - AV Watch

テレビ事業は、分社化。本社から切り離して機動性を挙げると共に、給与体系なども本社とは変えて、コスト削減を図るのだろう。その分、AV事業分野で、先行的な研究開発はやりにくくなりそうだ。

ソニー、北米の電子書籍ストア閉鎖へ、ユーザーはKoboに | マイナビニュース

これはあまり報道されていないが、北米で、出来のいい専用リーダーも作り頑張ってきた電子書籍ビジネスをやめるという。ユーザーはKobo Storeに移管される模様で、リーダーはそのまま使えるみたいだ。

ソニーの電子書籍事業は、日本でも後発で劣勢にあり、この影響は日本にも及ぶ可能性は高そうだ。

赤字転落 ソニー独り負けのワケ+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

ソニーの本年度の業績予想を見ると、従来予想は300億円の黒字だったのが、リストラ策の影響で、1,100億円の赤字に下方修正された。

10~12月期はスマホなどのモバイル機器が76億円の営業赤字を出したのに対し、ゲーム、映画・音楽、金融の3分野で計1,878億円の黒字を計上し、ソニーがコンテンツとサービスで稼ぐ会社になってしまったことが明確に分かるな。

リストラ策が報じられた途端、株価が急上昇するという皮肉な現象は、その事業構造の実態を表している。

ただ、本当にここまで不採算ビジネスを切り捨てて大丈夫なのだろうか。

悲観視されるNEC、中途半端なリストラで市場の懸念ぬぐえず | 企業 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

数年前に苦境になったNECが、不採算ビジネスを切り捨てまくったせいで、核になるビジネスさえ消失してしまい、売り上げ自体が激減。なかなか反転の兆しが見えないという。

ソニーも、本社に残ったスマホ、タブレット事業も、国際的な競争力は決して高いとはいえないし、ウォークマンもハイレゾ音源で復活を掛けているが、シェア拡大は難しそうだ。

今は稼いでいるゲーム市場も、Android、iOSベースのゲーム市場が拡大する中、PS4が、PS2からPS3で縮小したゲーム市場に歯止めを掛けられるかは疑問で、失敗すれば、ゲーム市場の収益を一気に失う可能性がある。

これらの事業も、不採算が続き、本社から切り離さざるを得なくなれば、ソニーには、本当に映画・音楽と、金融しか残らないかもしれない。

それはそれで、投資家から見れば、健全な縮小均衡かもしれないが、そうなったら、ソニーが、一時のアップルのような革新的な製品やサービスで、再び注目を集められるようになるかは、疑問だろうな。

そして、製造業を切り捨てて、不要になった優秀なエンジニアたちは、どこに行くのか?

今後の動きを注目して見守りたい。

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