インテルは、これまでもCoreプロセッサに自社開発のGPUを内蔵してきてはいたが、そのパフォーマンスは、常にローエンドクラスに留まり、それが弱点となっていた。
今回の協業で初めてミッドレンジ以上のGPUを手に入れられるようになる。
メンツを抜きにして考えれば、インテルのメリットは大きい。
一方、AMDも、Radeonコアの外販先としてインテルのボリュームが加わるのは大変なメリットになるはずだ。
AMD Radeon部門のトップがIntelに移籍 - PC Watchさらには、AMD Radeon部門のトップがIntelに移籍するというから、ビックリだ。
こうした協業が実現したのも、おそらくWintel PCの市場自体がここ数年縮小し続けており、インテルもAMDも開発コスト削減のために、メンツにこだわっていられなくなったという事情が大きいだろう。
富士通がレノボと合弁会社設立 米中メディアの分析は - M&A Online同様の状況は、パソコンの販売でも起きていて、富士通がレノボの傘下に入ることで、レノボ、NEC、富士通というパソコン大手がすべて1社にまとまることになり、東芝もパソコン部門を海外に売却しようとしているが、これも、パソコンの市場規模の縮小に伴い、やむを得ない事態だったのだと思う。
かつては様々な技術やパーツのテクノロジードライバーであったパソコンも、今や、見る影もない。
大容量HDD/SSDのニーズは、今やパソコンではなく、クラウドサーバだ。
パソコン周辺機器という言葉も既に廃れてしまい、アイオーデータやバッファローも、周辺機器の接続先を、パソコンよりスマホやタブレットに重点を置いている。
スマホ／タブレットや、IoTデバイスの隆盛で、ネット接続しているデバイスの数も、パソコンより、それ以外が上回りつつある。
現在、唯一、パソコンがテクノロジードライバーとしてまだ存在しているのは3DやVRのゲームの世界だけだろう。
実際、現在、ハイエンドパソコンのニーズは、ほぼゲームにしかない状況となっているのだから、寂しい限りだ。
こんな状況だと、パソコンなんて、もはや数も儲けも出ないから、メインの商売対象にしてもメリットがない世界になってしまった。
パソコンの時代が終わりを告げようとしていることが、ひしひしと感じられるな。
私自身、パソコンに対する興味を失って久しい。
パソコンにお金を掛けてまで、3DゲームやVRゲームをやりたいとは思わず、PS4でいいや！と思ってしまう。
マルチメディア処理に関しても、音楽、写真はハイエンドパソコンは不要だし、動画の編集も、凝ったことをしなければ、BDレコーダーに取り込んで編集する方が楽だ。
パソコンの使い道の大半は、ネットへのアクセスだが、それらはスマホ／タブレットでもできることがほとんどだもんな。
寂しいけど、時の流れだな。
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