なんと約2万円台でWindowsを搭載したミニデスクトップPC「HP Stream Mini Desktop」 - GIGAZINE「Intel Compute Stick」を、ホームサーバ的な使い方をする話を書いたが、その後、HPからも、ホームサーバ目的に良さそうなパソコンが発売された。
「HP Stream Mini Desktop」という製品で、青く丸みを帯びた約144.78×145.54×52.32mm(幅×奥行き×高さ)、約649gのコンパクトな筐体に、Windows 8.1 with Bingを搭載したミニデスクトップパソコンだ。
スペックは、CPUにIntelの「Celeron 2957U」を搭載し、メモリ2GB、ストレージが32GBのSSD。
専用のマウスとキーボードが同梱され、インターフェイスはIEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、Gigabit Ethernet、SDカードスロット、USB 3.0×2、USB 2.0×2、HDMI出力、DisplayPort、音声入出力を備え、「Intel Compute Stick」に比べて豊富だ。
有線LANで接続できるのは大きなメリットだし、SDカードも標準サイズが使え、USBも4端子あり拡張性も高いのはいい点。
一方、CPUが、2コア2スレッドで1.4GHz駆動と物足りない。
AVデコードに関しては、ハードウェアデコーダを搭載しているので、動画再生のパフォーマンスはそれ程問題ないようだが、MP3ファイルの変換のような重い処理を後ろで走らせると、肝心のRadikoの録音に障害が出そうで怖い。
また、ACアダプタのスペックが45Wとなっており、実際の平均消費電力が半分程度だとしても20～30W程度あり、常時稼働させるにはそれほど低消費電力とは言えない。
とはいえ、価格が、179.99ドル(2万円強)で、このスペックは悪くない。
2万円台のミニWindowsデスクトップ HP Stream Mini 200発表。デュアルモニタ対応、空き2.5インチベイあり - Engadget Japaneseなので、日本でいくらで発売されるか期待していたら、27,400円と、米国に比べちょっと割高だなぁ。がっかりだ。
ASCII.jp：ECS、Windows 8.1 with Bing搭載の超小型PC「LIVA」を発表それなら、リンクスインターナショナルから既に発売されている「LIVA」という似たコンセプトのパソコンの方が安かった気がして、再度見てみた。
価格は、実勢で1.7万円台と2万円を切り、CPUはCeleron N2807で、2コア2スレッドで1.58GHz駆動なので、「HP Stream Mini Desktop」より少し速い程度の違い。スペックは大差ない。
筐体デザインは、「HP Stream Mini Desktop」に比べて不格好だが、一方で、消費電力は、こちらの方が低い。
こちらの方が安いなと思ってよく見たら、1.7万円台のモデルは、Windowsは付属していなかった。Windows 8.1 with bingが付属すると1万円アップし、これでは「HP Stream Mini 200」とほぼ同じことになる。
2万円を切るなら、すぐに買ってしまおうと思っていたのだが、思ったより高いな。Windowsライセンスがタダでないことが値段にもろに効いてしまっている。
私自身、家のテレビに繋いで使うミニパソコンとして、「Intel Compute Stick」までのコンパクトさは不要だと思う。
それよりは、もう少し大きくてもいいから、拡張性がある方がいい。
私が、これまでも、STB型の「Xtreamer Ultra」や「MeLE A1000G QUAD」を、リビングのテレビに繋いで使っているのは、その方が利便性が高いからだ。
ただ、「Intel Compute Stick」を、出張先のホテルで、ホテルのテレビにHDMIで繋ぎ、パソコンとして使うなら、むしろタブレットやノートパソコンを持ち歩くより、荷物にならず便利かもしれない。
なにより、これだけ価格差があるのは大きい。
現時点では、「Intel Compute Stick」の日本発売を待って、買った方がいいかなという気がしている。
こうしたスティック型やSTBタイプのミニパソコンが、他の会社からもどんどん出てきてくれると、競争で値段も下がって嬉しいのだが。
マイクロソフトも、タブレット端末だけでなく、こうした端末にも、Windows無料化の門戸を広げて欲しいところだな。
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