年末商戦向けに、家庭用のプリンタやプリンタ複合機の新製品が、各社からは発表が相次いでいるが、内容的には、エプソン以外は詳しくご紹介する程のものは見当たらないので、まとめてご紹介したい。


箱形デザイン復活で省スペース、キヤノン「新PIXUS」 - 日経トレンディネット

まず、キヤノンの今年の年末商戦向けインクジェット複合機「PIXUS」は、4年ぶりに角ばった箱型デザインに一新された。

従来モデルで省略されていた背面給紙も復活され、前面カセットのA4普通紙をセットしたまま、背面トレイに写真用紙をセットし、デジカメ写真をプリントできるようになったが、それは改悪されたのが元に戻っただけとも言える。

プリント後に原稿を取り忘れた際に警告音を鳴らす機能が追加されたのがハード的には新しいが、それ以外は、スマホ用アプリ「PIXUS Atelier PRINT」が機能アップしたぐらいで、デザイン以外は正直変わり映えはしない。

プレミアムモデル「PIXUS TS9030」のほか、「PIXUS TS8030」「PIXUS TS6030」「PIXUS TS5030」がラインナップされ、「PIXUS TS9030」は液晶画面が大きい以外「PIXUS TS8030」と変わらないため、「PIXUS TS8030」がコストパフォーマンスが一番よい気がする。

ちょっと面白いのは、今回、写真用紙はとして、新たにスクエアサイズの光沢紙を用意すること。
これは、インスタグラムなどで1:1比率の写真を撮る人が増えたことを受け、そうした写真を上下や左右が切れることなくプリントできるようにするために用意したという。ただし、この用紙サイズが使えるのは、新製品のみで従来モデルでは使えないそうだ。
おそらく、新しい用紙に適切に縁なし印刷するためのファームが組まれていない、みたいな理由だろうか。
こういう新機能が、ソフトがガチガチに作り込まれているがゆえに、過去の製品が対応できないあたりは、いかにも日本メーカーらしいところだな。