NVIDIA,「GeForce RTX 2080 Ti」「GeForce RTX 2080」「GeForce RTX 2070」を発表。Turingコアがゲームにもレイトレーシングをもたらす - 4Gamer.net

NVIDIAが、グラフィックスボードの新製品「GeForce RTX 2080 Ti」「GeForce RTX 2080」「GeForce RTX 2070」を発表したが、今年の目玉は、新たな「RTX」と呼ばれる技術を搭載し、リアルタイムでレイトレーシング映像をレンダリングできることにあるそうだ。

レイトレーシング - Wikipedia

レイトレーシングという技術は、視点からの視線方向の光線(レイ)がが対象物に衝突した場合、その屈折光と反射光がどのような割合でどの方向に向かうかを、綿密に計算することで、対象物の陰影や、反射物、影などをリアルに表現できるレンダリング手法だが、あまりに計算量が大きくなるため、リアルタイム3D表現には不適と言われていた。

NVIDIAは、今回、レイが3D空間で向かうベクトルの計算や、レイとポリゴンとの衝突判定処理を専用ハードウェア「RT Core」を行うことで、毎秒60コマ(60fps)で動く映像に対し、従来の10倍、1フレームあたりに1ピクセルが80本のレイを投射できる性能を確保したという。

ライティング計算とか,材質ごとの陰影の計算とか,テクスチャを用いた多様な処理は、これまでのGPUコアが担当するそうで、レイトレーシング処理を行うことで、GPUコアが行う3Dレンダリング処理の性能が落ちることはない模様。

ただ、今回の製品のリアルタイムレートレーシング性能は、グラフィックスボードの3D性能をフルに使った場合に見合うものかというと、そこまでには達していないようで、フルHDで60fps程度であれば、レンダリング可能な性能となっているようだ。